見出し画像

森の中で私を見つけて

登山ウェアがあらかた揃ったと書いた。
ウェアが揃ったら、次は道具類 (ギアというらしい) が欲しくなる。

富士山の登頂にはヘッドライトが欠かせないらしく (特に夜に登山をするのなら)、最初は中国製の安物でいいんじゃないかと思っていたのだけれど、ヘッドライトに関する記事を見ていると、それなりのものを買った方がいいのじゃないか…… という気がしてきて結局 6,000 円くらいのものを購入することになった。

災害時も使えるし、赤いライトは虫を寄せつけないとか、山小屋で寝ている人を起こしにくいとか。なんかあった方がいいと思うじゃないか。

私は軽さや価格を重視して、意図的に中国から商品を購入したりすることもある (同じものを日本で買うより安い)。
だから色を始めとして見た目にはあまり文句をつけないことが多かった。嫌だけれど、ギリ許容範囲のものを選んで目をつぶるのだ。


しかし、登山用品は別である。登る山にもよるだろうが、ウェアやギアは命に関わってくる。たかだか数千円 ~ 数万円ケチったゆえに死んだ、となるのはイヤである。

だから露骨にはケチらずに、「まぁ中堅どころかな……」 的なものを選んでいる。湯水のようにお金をかけられるなら、一流品も選び放題だろうが、そうではないので中堅どころになっている。

中国デザインの中国製のものを買うスタンスとは違うので、結構好きな色を基準に選んだ。
が、どうしてもゴアテックスのレインウェア (上) だけは黒かカーキ (本来のサンド ベージュ的な色ではなく流通している緑がかったカーキ) かの 2 色からしか選べなかった。
私はほとんど黒を身に付けないので、結局カーキになってしまった。本当は紫がかった美しいブルーがよかったのだが。

そうしたら図らずも全体的に緑がかったスタイルになってしまった。小物系はベージュをベースに選んでしまったせいもある。

そうしてこんな記事を見つけた。



もう完全に山に埋もれてしまう。

私の中華製の派手な色のバッグも、冬の東北以北でのみ着用する 「消防士か?」 と思うくらい鮮やかなモコモコのニンジン色のコートも、やはりパートナーからは 「見つけやすい」 と言われている。

もう遭難したときのことを考えて、赤いレジャー シートでも持ち歩くべきかもしれない。


そして大野山という神奈川? 静岡? にある山に登ってきた。
上記の記事にあるように、意外と 「青」 は視認性高いのだ。
これだけ空や山が青みがかっていても。

ブルー シートはかなり目立つ


大野山は標高が 700m 程度で、初心者向けの上に景色が良い (ご覧のとおり富士山が見られるが、相模湾も見られる) し、暖かくなってきたらヤマビル😭😭 が出るというので寒いうちに登ってみたかったのだ。

御殿場線の 「谷峨 (やが) 駅」 というところからすぐに登山コースが始まるのも決め手となった。バスで登山口まで行ったりするのしんどい。

谷峨駅となりの山北駅からもアクセスできるようだが、結構登山道がしんどいんじゃないかな……。
私たちは谷峨駅 → 山北駅と縦走 (?) したが、谷峨駅からピストン (同じ道で登山・下山することをこう言うらしい) で帰る人も結構いるようだし、山北駅から山頂を目指していた人もちらほら見た。

山北駅から登ると、山頂まで多分富士山がほとんど見えないので登頂したときの感動はひとしおかもしれない。
谷峨駅からは適宜見える。


こんな状態から徐々に見え始める


確か山頂付近


結構遠いけれども相模湾


山北駅への下りは、駅までの車道を結構な距離歩くので疲れるのだけれど、なんと明治から続く幻のお豆腐を作っているお豆腐屋さんに寄れたのでよかった。


たまたま看板を見かけた & 電車が来るまで時間が少しあったので駅までの道から左に 100m 逸れて寄り道することにした。

絹華というお豆腐もホロホロととてもおいしいのだけれど、個人的には 「うきふ」 という商品がめちゃくちゃおいしかった。
すべて国産大豆なのでほんのり甘みがあってとてもおいしい。

絹華の厚揚げも買って、生活クラブの 「クーブイリチー (沖縄料理。昆布の炒め物)」 キットに混ぜ込んでみたらこれもおいしかった。

豆乳好きの人にもおすすめの濃厚な豆乳が売っている。がんもどきを買わなかったことに少し後悔しているし、油揚げや幻という黄檗豆腐が売り切れていたのも残念だ。
また山北駅まで行く用事あるかな……。家の近くにあったら通いたいのに。

山北駅周辺はおいしそうなカフェやレストランもちょいちょいあったけれど、乗り換えの松田駅周辺で食べることにしてしまった。御殿場線の本数はあまり多くないので、乗り過ごしたら嫌 & 松田駅周辺もおいしそうなお店がいっぱいあったのだ。


登山中は結構お腹空くし、ガッツリしたものが食べたくなる。
パートナーと 「カツカレーっておいしくない?」 みたいな話をしていたらカツカレーが食べたくなった。
松田駅にとんかつ屋さんがあるのはチェックしていたのだ。


丸七のカツカレー


そしてそのとんかつ屋さんにカツカレーがあることが判明したので、食べてしまった。
何年ぶりだろうというくらい、カツカレーを食べていなかった。
カツカレーを必要とするほどカロリーを消費するような生活をしていないせいだろう。

子供の頃は 「なんておいしい食べものなんだ!」 と思ったけれども、大人になるとそんなにカツカレー食べないよね。多分特に女性はね。
見たことないもんね友達や同僚がカツカレー頼むの。


登山って結構 (ダイエット的に) マズい気がしている。
「あんなに運動したし!😆」 みたいな気になって、このようにカツカレーにまで手を出してしまう。
大変危険だ。
山頂前でお腹減ってタケノコおにぎり (セブンで買った) も食べたのに。

明太子が好きなので明太子おにぎりも買ったのだが、「今これを食べたら自分の吐く息が生臭くなるのでは……」 と、食べる前に気づいて食べるのを我慢した。

今後は登山時には生臭いおにぎりは避けようと思う。
どうせ食べられないのだから。

明太子おにぎりは翌日の朝食になった。


実際に低山でも登ってみると、今までは分らなかったことが結構明らかになる。

「ゲイター」 が富士山 (下山時) に必要だと言う人と不必要だと言う人に分かれるようなのだが、私はミドル カットの靴を履いていても大野山の杉のトゲトゲが靴の中に何回か入り込み、靴下の繊維にまで絡んでトゲのように刺さって痛かったので、これはゲイターあった方がいいなと思って購入した。

また、前回の高尾山のときにカメラ バッグが結構ブラブラして邪魔だったので、体にピッタリするようなカメラ バッグの購入を検討しており、色々調べていたら 「パーゴワークス」 というところのバッグが評価高かったので買ってみた。

https://amzn.asia/d/3a2piFp

みんな M だと小さいと言っていて、L と XL は横幅は同じな上に重さがそんなに変らず、XL を推す人が多いので XL にした。
手裏剣のようなマーク。と思っていたら本当に手裏剣モチーフらしい。日本のブランドである。

「かゆいところに手が届く」 とみんなが言っているとおり、本当に使いやすかった。体にピッタリと沿ってブラブラしないし、ストラップは細いもののミラー レス カメラを入れても方が痛くならなかった。

「山でよく見かける」 というのが多少気がかりだったが、早速登山前に入った松田駅のセブンで、色 & サイズ違いのバッグを持った男性を見かけた😁
そのくらい 「最適解」 ということでもあるのだろう。

もうちょっと防水性の高いモデルは 「フォーカス」 というシリーズらしい。

https://amzn.asia/d/itNRgVM


しかし、つい最近とあるミリタリー ブランドの存在を知って、その中のアイテムがめちゃくちゃかわいくて、ど~しても欲しくなってわざわざ専門店に買いに行ってしまった。

ミリタリーには全然詳しくないけれど、カメラ入れたら絶対かわいい! と思ったのだ。

今持っているカメラ バッグはコンパクトだし、かぶせも止水ファスナーもついているし、機能的にも文句の付けようがないくらい機能する。
Amazon で 2,000 円で買ったはずなのに今では 7,000 円近くになっている (多分中華製)。そしてめちゃくちゃ評価が高い。それは分る。

が、デザインとしては全然気に入っていないのである。
「いかにもカメラ バッグ!」 という風体はしていないので、LCC の手荷物測って 7kg 以内に収めなければならないときも、バックパックを秤に載せてからカメラ バッグも載せようとすると、(国籍が日本ではないと思しき) 係員の人に 「あ、そっちは計らなくて大丈夫です」 とか言われたりする。

まさかこのバッグが 1kg 以上の重さがあるとは思わないのだろう。
もちろん合計 7kg に収めてはいるが、この見た目ゆえフィルターを楽々通り抜けているとも言える。

でも気に入っていないのだ。


ミリタリー ブランドから出ているので、色々とカスタマイズが利く。わんさとある商品の中でああでもないこうでもないと選んでいたが、本気のミリタリー ブランドなので物凄く頑丈に作られているゆえ、カスタマイズしたらしただけ重くなるし、どんどん大仰になるのだ。

大仰になったら 「かわいい」 とか言っていられなくなるではないか。
スマホを常にいちばん小さいモデルの Xperia にしているのも、コンパクトさを重視してのことではないか。
なのになぜその携帯を入れるためのポーチを 110g 程度の重さを加えてまでアタッチしようとしているのか……

と、本末転倒ではないかと思ってお店では買わなかった。
が、家に帰ってまたあーでもないこーでもないとやっていたら、やはり必要なのでは……🥺🥺
と思って買ってしまった。


それでショルダー ストラップを付けてショルダー バッグにしようと思ったのだけれど、なかなか合う色がない。
合う色がないのでこれまた純正品のショルダー ストラップを見つけてしまったので買ってみた。
でも幅が 5cm あるというのだ。

疲れづらいだろうが、ゴツくなるのは間違いないだろう。

当然だ。彼らはファッションで商品を作っているのではなく、国を守る目的で作っているのだ。
細いベルトなんかで作る意味など皆無だ。


富士登山用には 25L のバックパックを購入したわけだが、700m 級の低山ではちょっと大仰な気もする。
違うバッグで行っているのだが、少し使いづらい。
やはり背面から中身にアクセスしたいのだ。

このミリタリー ブランドからもバックパックは出ているのだが、登山用でもなければタウン用でもないので、「かゆいところに手が届かない」 商品しかない。
背面からアクセスできるモデルも出ていない。

それなのに毎日のように商品を眺めては 「これをこうしたら使えるかも🤔」 とか 「Amazon.com なら古いモデルも買えるかも🥺」 とか 「EU 圏の Amazon なら安く買えるかも🧐」 とか思って調べてみるのだが、送料と関税 (最近は Amazon で購入時から課税されるようだ) も含めたら商品代より高くなるなんてザラだから買っても意味ないのだ。


先々月 > 先月 > 今月と、登山用品含め結構散財しているので、そろそろストップをかけないといけないと思っているのだけれど、自分でもアホかなと思うくらい毎日見てしまう。
そんなに欲しいのか私。

ミリタリー グッズだから当然 「目立ってはいけないグッズ」 であるし、またそれは 「山に埋もれてしまうグッズ」 でもある。

ミリタリーと登山は相性いいように見えて、意外と全然よくないのかもしれない。


来月になったらバックパックを買おう!
と思っているのだけれど、果たして我慢できるのだろうか。

いただきましたサポート費は、面白い素材の購入費に充てさせていただければと思います。 ご支援誠にありがとうございます (^^)