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8月から始める3ヵ月限定Shibakawaの鷲応援マガジン

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2016年8月-10月までの期間限定マガジンです。楽天の試合評、データを中心としたコラムなど合計40本以上を寄稿します
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2016年9月の記事一覧

【試合評】三好匠、光った故郷・福岡での槍働き。データで読み解く成長点とは?!~2016年9月30日●楽天イーグルス2-8ソフトバンク



金子千尋より手強い、2015年以降の中田賢一楽天先発は釜田佳直。前回9月23日の日本ハム戦で1年目に並ぶ自己最多タイ7勝とし、今季最終登板の本戦は自己単独最多の8勝目を目指すマウンドになった。

ソフトバンクは中5日で中田賢一。2015年以降、楽天戦で10試合66回を投げて6勝1敗、防御率1.91、QS率90.0%。実は金子千尋よりも手ごわい鷲キラーなのでは?と思うほどの成績を残している。

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【試合評】好投も終盤に暗転。美馬学が10勝を逃したその背景とは?!~2016年9月28日●楽天イーグルス5-6オリックス



見事だった西攻略の4回先制4点劇いやはや...残念な夜になってしまった。

楽天先発は自己最多の二桁10勝を目指す美馬。オリックス先発も今季最終登板で3年連続10勝を狙う西。共に譲れない両右腕のマッチアップは、楽天が完全に主導権を握ったかにみえた。

2回表の攻撃だった。初回わずか8球で三者凡退に倒れた楽天打線が、5本の短長打を集めて、一気に4点を先制、西を攻略した。

先頭の4番・ウィーラー

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【試合評】投壊焼野原できらりと光る、茂木栄五郎の三塁打~2016年9月27日●楽天イーグルス3-10オリックス



辛島、1990年同世代左腕対決に屈す...楽天・辛島航vsオリックス・松葉貴大。2014年10月4日のkoboスタ宮城以来、約2年ぶりの再戦になった「90年同世代左腕対決」は、2度目の今回も辛島に黒星がつく結果になった。

味方打線が立ち上がりの松葉に3者連続三振を喫した直後、制球不安定の辛島が2失点を許した。

1番・糸井、2番・安達の短長連打で無死3,2塁のピンチを招くと、3番・吉田正には

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【試合評】3ラン浴びた則本昂大の投手心理。「夢と感動」を三度阻止した新たな宿敵・増井浩俊~2016年9月24日●楽天イーグルス1-4日本ハム



自力CS消滅、V完全消滅、CS完全消滅。相手先発はいずれも増井浩俊則本がまたしても勝てず、遂に11敗目。打線はまたしても増井浩俊を攻略できず、対楽天戦3戦3勝を献上する日本ハム24回戦になった。

楽天の夢と感動を、三度吹き消す役を演じたのが増井である。先発転向後の増井と初対決になった9月1日にはイーグルスの自力CSの可能性が消滅した。再戦した9月9日ではV完全消滅、そして三度目の激突になった

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【試合評】唸った闘球。釜田復帰登板で自己最多タイ7勝目~2016年9月23日○楽天イーグルス4-2日本ハム



パリーグ優勝争いを面白くさせる「首位いじめ」8月10日のロッテ戦の後、トミージョン手術明けということもあって大事を取り2軍調整に入っていた釜田佳直が、約1ヵ月ぶりに1軍合流。その復帰登板の舞台が札幌ドームになった。

結果は楽天が4-2で快勝。6回を93球で2安打無失点にまとめた釜田の好投が光り、1年目以来の自己最多7勝目。

打っては0-0で迎えた4回に貰ったチャンスを活かした。安打、暴投、

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【試合評】キャリアを左右する清田頭部死球。美馬学の危険球退場は2014年6月以来、2年3ヵ月ぶり...~2016年9月22日●楽天イーグルス0-2ロッテ



楽天の先発は美馬。幕張の風が美馬に合うのだろう、2013年9月11日の登板以来、34.2回を投げて失点は僅かに2に止めるほど、QVCマリンフィールドでは、ここのところ快投が続いていた。

前日は台風接近の降雨で雨で流れ、そのスライド登板である。昨年は2度スライド登板を経験し、2度とも5回5失点で敗戦投手になった美馬だったが、今回はその影響を全く感じさせないほどの好投だった。

ロッテ打線を5回

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【試合評】辛島の心理を変え、投球を狂わせた元凶とは?~2016年9月19日●楽天イーグルス2-5西武



両軍先発陣の出来が明暗分けた今季の西武最終戦前日、2年4ヵ月ぶりの1試合20安打で獅子を撃破、球団初の西武戦勝ち越しを決め、一夜で4位に返り咲いた梨田楽天。しかし、3連戦の第3戦を2-5で落とし、再び5位後退としている。

敗因は先発・辛島だ。3回途中5失点と試合を作ることができなかった。序盤2回を三者凡退投球、素晴らしい立ち上がりを見せた技巧派左腕が翌3回、突如崩れた。

1死後に打者一巡1

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【試合評】 戦意喪失プッツンで5位転落。信じられない光景があった敵地西武戦~2016年9月17日●楽天イーグルス1-3西武



約2ヵ月ぶりの5位転落...木曜日に3位ロッテとの直接対決4番勝負の初戦を零敗で落とし、クライマックスシリーズの進出がほぼ絶望的になったイーグルス。

ここまで張りつめてきたファイティングポーズが一気に崩れ、戦意消失したのか、8月以降もがき苦しむエースの中7日マウンドだと言うのに、信じられない光景があった。

両軍のスタメン楽天=1番・松井稼(左)、2番・ペレス(右)、3番・ペゲーロ(右)、4

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Shibakawaが机上で空論を1人戦わせ予想した、楽天のドラフト戦略

こんばんは。信州上田在住。故郷の英雄・真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドに見える楽天推しの野球好き、関八州の精鋭を挫いた上田城の一角にある母校を出た@eagleshibakawaです。

最近は「週刊野球太郎」など他媒体への寄稿も行っています。

《最新寄稿》3年連続65試合登板へ。今年は見事な火消しも。フル回転続く楽天・福山博之の鉄人ぶり(週刊野球太郎 2016/09/14)

さて、さっそく本

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【試合評】 自慢の左打者機能せず。対ロッテ戦2年連続負け越し~2016年9月15日●楽天イーグルス0-3ロッテ



ロッテ石川に今季2度目の完投を許す「御用だ! 神妙にしやがれ!」

今季、楽天戦で4戦30回で防御率0.60。イーグルスから2勝の白星を盗み取り、仙台を震撼とさせていた"五右衛門"を、遂にお縄にする時が到来した!

...と期待したのだが、いやはや、今回も手も足も出なかった。

ロッテ先発・石川に1回から9回まで綺麗にゼロを並べられ、9回4安打119球、無四死球の完封シャットアウト。今シーズン

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【試合評】合計3ホーマー8安打8打点。「MOSトリオ」獅子奮迅の槍働き~2016年9月12日○楽天イーグルス11-2オリックス



今夜も4本のホームラン攻勢。15安打11得点の圧勝!!後半戦の楽天は本当に強い。破壊力がある。1試合平均得点、前半戦はリーグ5位の3.74だったのが、後半戦に限って言えば4.07だ。これはリーグ3位の好値である。プロ初先発になった新人の赤間以下、プロ初登板の齋藤綱、昨年DeNAを戦力外になり拾われていた大田と、力量劣るオリックス投手陣を15安打の猛攻で11得点と圧勝した。

8月25日以降、い

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【試合評】茂木のライバル、高梨をKOも、安楽悔しさいっぱいの119球~2016年9月10日●楽天イーグルス4-7日本ハム



ファイターズの「Vへの執念」に飲み込まれた敗戦満員御礼の「がんばろう東北デー」、次期エース有力候補の安楽が、懸命に白球を投げ込んで立ち向かうも、前夜1位に立ち「Vへの執念」を見せたファイターズ打撃陣の前に、惜しくも屈するかたちになった。

3回と4回に両軍のスコアボードが激しく動く、そんな21回戦になった。

先手を取ったのはファイターズだ。3回表、1番・西川から始まる好打順。1番・西川のピッ

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【試合評】疲労困憊のエースをさらに窮地に追いやる、味方守備陣の今季エラー多発劇~2016年9月9日●楽天イーグルス2-8日本ハム



則本2回以降はゼロも、響いた初回の手痛い4失点ここのところ、則本の先発試合は、手に変な汗をかきながら、初回から固唾を飲んで見守ることが多くなっている。

8月6日西武戦でルーキーイヤーから4年連続10勝に到達。あのときは背番号くらいは白星を挙げるのでは?と思われた。しかし、節目のプロ通算50勝に王手をかけてから足踏み。これで5試合目の挑戦になったが、今夜も白星を手中にすることができず、9敗目を

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【試合評】2008年以降ワーストの不名誉記録が見えきた3年4ヵ月ぶりの超・大敗~2016年9月7日●楽天イーグルス1-14西武



先発・塩見以下、投手陣総崩れ序盤3回までの試合展開を考えれば、4回以降、西武打線に散々に打ち据えられた一方的な展開は、まさか・・・と言えるものだった。

先発・塩見は序盤3回までを毎回の5奪三振、僅か1安打の零封投球。低めに制球されたフォークが機能し、素晴らしい立ち上がりを見せた。

それだけに、一挙6失点した4回はまさに悪夢のイニング。3番・浅村、4番・中村の右翼アベックホームランを含む打者

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