【試合評】辛島の心理を変え、投球を狂わせた元凶とは?~2016年9月19日●楽天イーグルス2-5西武

両軍先発陣の出来が明暗分けた今季の西武最終戦

前日、2年4ヵ月ぶりの1試合20安打で獅子を撃破、球団初の西武戦勝ち越しを決め、一夜で4位に返り咲いた梨田楽天。しかし、3連戦の第3戦を2-5で落とし、再び5位後退としている。

敗因は先発・辛島だ。3回途中5失点と試合を作ることができなかった。序盤2回を三者凡退投球、素晴らしい立ち上がりを見せた技巧派左腕が翌3回、突如崩れた。

1死後に打者一巡10人を送り込まれる攻撃に晒され、3安打4四球。2番・秋山、6番・森による2本のタイムリーに、4番・中村、5番・メヒアへの押し出し四球で合計5失点。なおも2死2,1塁と走者を残したまま、二番手・長谷部にマウンドを託し、回途中での退場を余儀なくされている。

相手先発はドラ1の多和田。前回9月7日対戦時には9回15奪三振1失点の完投勝利を許した「宿敵」だ。しかし、今回も8回2失点のハイクオリティスタートの快投を許し、7勝目を献上した。

両軍のスタメン

楽天=1番・岡島(右)、2番・ペレス(指)、3番・ペゲーロ(左)、4番・ウィーラー(三)、5番・銀次(一)、6番・茂木(遊)、7番・島内(中)、8番・藤田(二)、9番・嶋(捕)、先発・辛島(左投)

西武=1番・金子侑(右)、2番・秋山(中)、3番・浅村(二)、4番・中村(三)、5番・メヒア(指)、6番・森(捕)、7番・栗山(左)、8番・山川(一)、9番・呉(遊)、先発・多和田(右投)

茂木栄五郎、シーズン2本目のランニングホームラン!

6回まで3単打に封じられたイヌワシ打線は7回、ようやく反撃に転じた。

茂木栄五郎が今日も躍動した。

2死無走者からの長短4連打で2得点。6番・茂木による右中間フェンス直撃弾が反撃の合図になった。

甘く入ってきた速球を芯で捉えたフライボールが、右中間へ。フェンス「大林組」を直撃。ライト金子侑のジャンピングキャッチをかい潜り、右中間フェンス「大林組」を直撃。跳ね返った打球がバックアップに入ったセンター秋山の横をするり抜けるように、中堅方向に大きく転がっていく。

これを見た茂木はトップスピードで3塁に到達。そのままの勢いで3塁を蹴り本塁へ。外野から中継を介してのバックホームが到来したが、その競争を一足先に制してのホームインは、1992年の巨人・川相以来、24年ぶりのシーズン2本目のランニングホームランになっている。

茂木の慶事が、萎みかけていた楽天ナインの闘志を奮い立たせたのか、この直後に3連打が飛び出し、9番・嶋の右翼線フライ安打が2点目のタイムリーに。しかし、反撃も時すでに遅く、結局その2点に止まった。(楽2-5日)

これでチーム成績は5位、131試合58勝70敗3分の勝率.453。

ゲーム差は1位・ソフトバンク、2位・日本ハムと20.5、3位・ロッテと7.5、4位・西武と0.0、6位・オリックスと6.0になった。

各種戦績は、後半戦24勝25敗1分、9月5勝15敗、西武戦13勝11敗1分、敵地デーゲーム戦6勝17敗2分としている。

ダブル受賞なんてとんでもない。新人王は茂木の一択だ!!

試合後、梨田監督は全力疾走でダイヤモンドを一周してきた茂木を評し、「常に全力で、一生懸命に走る姿勢には頭の下がる思いがする」とコメントした。

まさにその通りで、この人は全力疾走を怠らない。直線的なコースを競わせたら、恐らく島内や島井がチーム1位で、茂木は後塵を拝するかたちになるのだろう。しかし、フィールド上の四角形をベースランニングさせたら、チームで1、2を争そう俊足だと思う。

このことは、、、

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