【試合評】キャリアを左右する清田頭部死球。美馬学の危険球退場は2014年6月以来、2年3ヵ月ぶり...~2016年9月22日●楽天イーグルス0-2ロッテ

楽天の先発は美馬。幕張の風が美馬に合うのだろう、2013年9月11日の登板以来、34.2回を投げて失点は僅かに2に止めるほど、QVCマリンフィールドでは、ここのところ快投が続いていた。

前日は台風接近の降雨で雨で流れ、そのスライド登板である。昨年は2度スライド登板を経験し、2度とも5回5失点で敗戦投手になった美馬だったが、今回はその影響を全く感じさせないほどの好投だった。

ロッテ打線を5回まで散発1安打。例えば、2度目の首位打者に当確ランプが灯る3番・角中には外から入るバックドアのスライダーが冴え、4番に座った井上を絶妙軌道でストンと落ちるフォークで空三振に仕留めたときのドヤ顔が印象的なマウンドだった。

球数も少なく5回終了時で57球。このままのペースでいけばシーズン2度目の球数100球未満の完封勝利もありえるのでは?  そんな絶好調ぶりだった。

両軍のスタメン

楽天=1番・島内(中)、2番・藤田(二)、3番・ペレス(指)、4番・ウィーラー(三)、5番・ペゲーロ(左)、6番・銀次(一)、7番・茂木(遊)、8番・岡島(右)、9番・嶋(捕)、先発・美馬(右投)

ロッテ=1番・清田(右)、2番・岡田(中)、3番・角中(左)、4番・井上(一)、5番・福浦(指)、6番・鈴木(遊)、7番・中村(三)、8番・田村(捕)、9番・大嶺翔(二)、先発・スタンリッジ(右投)

しかし、6回だった。両軍に明暗分かれる事態が発生する。

6回表、楽天の攻撃は1番・島内から。その島内がチャンスメイクの安打出塁をすると、2番・藤田が送りバント。好投するスタンリッジを相手に1死2塁とチャンスを迎えていた。

打席は3番・ペレス。甘く入ってきたスライダーを軽打で中前に弾き返し、2塁走者・島内が真喜志3塁ベースコーチの指示で一気にホームを狙った。しかし、センター岡田からダイレクトの本塁好返球に遭い、クロスプレーの末、完全なるタッチアウト。逸機していた。

その裏、美馬も本戦初のピンチを迎える。1死2塁で1番・清田。今季、美馬との対戦成績が11打数4安打、3三振、1二塁打だった清田に、よもやの頭部死球。これは今後のことを考えても、相当に痛い危険球になってしまった。

タイトルにつけた、キャリアを左右するはぶつけた美馬もそうだが、なにより清田である。先日も頭部死球を受けたばかりで、その後が心配になる。

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