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ダイナマイト・キッド
2020年11月28日 19:31
何も知らないことにして気付かれなければいいとしてちんまりと椅子に座って顔色を見上げて暮らす日々を終わりにしたくて椅子を蹴る立ち上がって踏み出せば冬晴れの硬い青空何処までも行ける気がした何も知らないふりをして気付かれないよう過ごしてひっそりと息をひそめて顔色を窺って生きる日々を逃げ出したくて走り出す息が上がって立ち止まれば燃えるような夕焼け何処へでも行ける気がした
2020年9月11日 21:45
疲れ切っているんだよ誰にも言えやしないけど不安に潰されて不幸に酔いしれて板挟みの日々を噛み締めているんだよぼんやりと見上げた夜明け前の空にあんな丸くて白いお月様が浮かんでいるんだなあ草臥れ切っていたんだよ誰にも言えやしなかった不満に頷いて不信に怯えてるつまらない日々をやり過ごしているのにもぼんやりと閉じた目玉の奥にこんな広くて暗い世界が広がっていたんだなあ
2020年9月11日 19:00
光の混じった曇り空から夏が追いかけてくるようにパラパラとやがて土砂降りの雨が降り出した夏が名残惜しむようにバックミラーの向こうが霞んでしまうほどの土砂降りの雨が降り続く冷たい風が運ぶのは夏の向こうに消えた日々どうしてこんなことしてるのか汗でダラダラベタベタの自問自答どうしてこんなことになったか眩暈と迷いと後悔の自問自答光の差し込む曇り空まで手を伸ばしてみたけれど
2020年9月7日 18:33
青白くて涼しい街で板につく早寝早起き地に足を付けています行ったり来たり勤め人真実なんてどこにもないただ連なる事実の連続と積み重ねた所業の数々を後で見て誰かが嘘を吐く朝早くの静かな街目を覚ます今日も根を張り伸ばしますすっかり僕は勤め人絵空事なんて言わせないさざなみを繰り返す海の懐の深さを思う日々さえ陸に上がって初めて知る僕はここで 四角い小さな場所で波風たた
2020年9月3日 16:12
その日もあたしは残業してくたばりきって帰ってきた牛丼屋と弁当屋を見比べてお惣菜だけ買ってきた溜めこんでいたのは仕事と貯金と溜まっていたのはちょっと憂鬱仕事がナンだと平社員夜が更けるあたしをナンだと平社員顔が老けるその日のあたしが担当した仕事に心がこもらない商談して相談して連絡しただけど何もわからない逃げ出してしまえば仕事も貯金も溜まっていたんだちょっと