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リーダーとメンバーの目線は同じではいけない

間違うとチームは詰みます…

チームビルディングやマネジメントの本には「メンバーと同じ目線に立って接しよう」と書かれています。

これ実は、半分正解で、半分間違いなんです。

今日はその辺を詳しく説明したいと思います。

僕の失敗談


これ書いている僕自身、プレイングマネジャーとチームリーダーを兼任しつつかれこれ5年ほど働いておりますが、最初は本に書いてある通り「メンバーと同じ目線」を心がけていました。

結果どうなったかというと…

・メンバーから舐められる
・うまく回っているときは強いがトラブルには脆弱
・メンバーが成長しない
・主張とワガママをはき違える
・マネジメントしているようでできていない
・感情的になってしまう
・評価が偏る
・指示が偏る
・業務負担の割合に差が出る


書けば書くほど、まるで埃を叩けば無限に出てくるかの如く、至らないところがでてきます。

正直、いいこともないワケではないですが、それはギャンブルというか偶然の産物にしかすぎませんでした。

また、こうすることで仲間意識を醸成しようとしましたが、表面上はできたとしても、トラブルになった際にチームコントロールができなくなるということも経験しました。みんな、ちゃんと役割を認識していないことから、お互いに好き勝手言いたい放題になりました。

こうした失敗を経て「もしかして同じ目線だとダメなのか?」という疑いを持つことになりました。

数ある失敗の中でも「感情的になってしまう」のは本当に良くなかったなと感じています。リーダーたるもの常に心に平穏を、そして冷静にモノゴトを判断しないといけません。じゃないと大きな決断を迫られたときに、とんでもない方向に舵を切ってしまいますので。

同じ目線も大事だけど


とはいえ同じ目線になることも必要なことです。とくに1on1で話すときなんかは代表例かと思います。

相手のことを理解して、共感してあげようとしないと、決して本音は話してくれません。本音が引き出せないということは、そこに隠れている問題もあぶりだせないということになります。

これはチームとしてはかなり危ない状態。

時限爆弾が起動されているのに、目の前で指くわえて待っているのと同じです。

それはいつか爆発します。

その瞬間がきてからでは遅いですよね。その前に原因を特定して、起爆のコードを切っておかねばいけません。

同じ目線に立つと、いろんな問題が見えてきますし、メンバーも話してくれます。

リーダーはそういうスタンスを取りつつ「よく聞いているよ」とパフォーマンスしないといけないんです。心の中では理解はしても、共感はしてはいけません。

なぜなら共感してしまうと、リーダー自身もその感情に引っ張られて、冷静なジャッジができなくなるからです。これは気を付けていても知らず知らずのうちにおかしなことになっているもの。

他のメンバーから見たら「なんであの人だけよくしてもらっているのか」という不満がでてきます。そしてそれはリーダーに直接ぶつけられるわけもなく、勤務態度だったり、チーム連携のときに微妙なボトルネックとなって現れます。


威厳の正しい使い方


リーダーはメンバーと同じ目線に立つことなく、できる限り違うステージで仕事しないといけません。

仕事上ではメンバーにとって、「いつでも話しかけても大丈夫!」という親しみを持ってもらいつつ、実際に話すときには「ちゃんと話さないといけない」というイメージを与えなければいけません。


そう、威厳ですね。
しっかりとリスペクトを持ってもらわないといけません。

但し、偉そうぶるにするのは違います。これは間違った威厳の使い方。別にリーダーは偉いわけではないということは、心に刻んでおかないといけない、リーダーの初歩としての初歩。

ポケモンで言ったらマサラタウンからでるときの心構えみたいなものです。

ただ役割が違うだけなんです。
ただ、その役割というのはチームにとって最重要なものであるので、そこに対してはリスペクトもってもらいましょうということです。

もちろんそのためにはリーダー自身が、メンバーに対してリスペクトを持たないといけません。リーダーのために働く手足ではないのです。それぞれがプロフェッショナルであり、重要なメンバーなのです。

そこがちゃんとできれば、無用なトラブルを可能な限りさけることができます。

距離が近いと友達感覚になってしまい、言ってはいけないことだったり、感じなくていいことも感じてしまうようになります。

チームというのは所詮、個の集まりです。それぞれ価値観が違う人が、共通の目標・目的をもって集団を成し、課題クリアに取り組むもの。

英語でTeamと書きますよね。そのスペルの中に「i(私)」という文字はありません。つまり、自分のエゴを出しすぎるとチームとはならないんです。

リーダー自信も威厳は持ちつつも、それはあくまでリーダーの持つ特性と理解して、使いどころを見極めないといけないということです。

プレイヤーとリーダーの距離感



メンバーは基本的に「プレイヤー」と呼ばれます。作業力を駆使して働く役割ですね。

それに対してチームのまとめ役や管理役は「コンダクター、マネジャー、リーダー」などと呼ばれます(ここでは混乱しないようにリーダーがマネジャー業務を負うことを指そうと思います)。

リーダーが作業力を発揮して働くのはチームにとっては最悪の自体、ピンチだと思ってください。

なぜならリーダーの仕事は、判断力・決断力を使ってチームを前に進めていくことが仕事だからです。

なかなか目に見える仕事ではありませんので、パッと見たら働いていない時間帯があるかもしれません。

でもそれはマネジメントタイムといって、今後のチームの在り方や進め方、情報、考えをまとめている時間。なくてはいけない時間なのです。


時間的にも、物理的にも、精神的にも。リーダーとメンバーは適度な距離感が必要です。

当然ながら人心掌握術や管理能力、決断力すべてに長けているリーダーはいません。地球上、どこ探してもそれは不可能です。

もしそれを求めるのなら、自分で実際にリーダーをやってみるといいです。断言します。100%不可能なので。


だからこそです。リーダーはすべてをやろうとしてはいけない。むしろ積極的に仕事を任せて、人としての器を示さないいけないんです。


そのためにも信頼できるメンバーを周りにそろえることが大切です。よく言えばマネジャータイプのメンバーがいれば、サブリーダーに任命して、より効率的にチーム管理したいところです。


マネジャーを配置しよう


これは今現在、僕も取り組んでいることですが、チームにはリーダーだけではなく、マネジャー(コーチ)も置きたいところです。

マネジャーが判断して、リーダーが決断する。という構図を作れれば、よりチームとして洗練された動きになっていくでしょう。

そこでさらに取り組んでおきたいのが、
目線の使い方についてです。

リーダーは同じ目線に立ってはいけないと言いました。でもマネジャーはいいんです。とくに1on1で見る仕事(教育)などでは、マネジャー(コーチ)に任せる。

リーダーはあくまで全体のバランスを見つつ、適材適所に人員を配置して、問題クリアに動いていくことが求められます。

あくまで「話はしっかりと聞く。でも決めるのは自分だ」という信念を持ちましょう。

これがないとチームは簡単に崩れます。


まとめ

ということで今回は「リーダーはメンバーと同じ目線に立つな」ということを書きました。

かなり重要なことで、とくにリーダー始めたての人はやりがちのミスでもあります(僕は盛大にやらかしました)。

知っていれば回避できるかと言われれば、必ずしもそうではないのが難しいところではあるものの、知識としてもっておけばフィードバックや振り返りをしたときの参考値にはなります。


こう書くとリーダーは辛く、楽しくないポジションに見えますが、決してそんなことはありません。

自分の決断がチームの行く末を決めてしまうという責任感はあるものの、理想のチームを作ることで、理想の仕事をすることができるようになります。それってとっても楽しいことなんです。


これ読んでくださっている方はきっと、リーダーをやっているもしくはやろうとしている、理解しようとしているという方だと思います。

正直、リーダーの心構えだけでも本一冊書けますが、僕はnoteでこうやってコツコツ発信しようと思います。

今度、Twitterのスペースでマネジメントの関するセッションでもやろうかなと思っています。

もし興味のある方は、Twitterの方も注目しておいてくださるとうれしいです。

それではまた次回、お会いしましょう!

だぴてぃ



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