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海へ飛び込む勇気

こんにちは。リナです。
最近は、アメリカのスタートアップで働いている影響もあって下の名前で自分を名乗ることに抵抗が無くなってきました。
この気持ちわかります?下の名前で自分を名乗る時ってすごく勇気いりませんか。どこか小っ恥ずかしいというか。
だからいつも、自分を名乗る時は苗字でした「カワシマです」って。
でも、最近は周りの環境が変化して、職場でもRinaさんって呼ばれますし、住んでいるシェアハウスでも、皆んながリナさんって普通に呼んでくれるので、「はじめまして、リナです」って名乗ることへの抵抗がなくなってきました。慣れって大事だ。

30歳も7ヶ月を過ぎ、本当にあっという間に気づいたら半分が過ぎてしまった。
ここまで本当に色んなことがあって、そして、それをnoteに更新せずにここまで来てしまった。
さっき見返したら、転職活動を始めたところまでしか書いていなくて、自分でもびっくりしてしまったのですが、ここまでのことは、いつか必ず書きたいと思います。
時空が歪んでしまってすみません。

会議中に雑談してたら決まった「そうだ、わーケーションへ行こう!」

昨年10月に今の会社に転職して、フルリモートになりました。
最初こそ、自宅で色々なガジェットを揃えて、リモート環境を整備するのも楽しかったのですが、前職では年中出張していた私。
そんなに長く同じ場所で机に向かうことに耐えられなくなってきたのでした。

そんな中、私がこの会社ですごく尊敬しているスーパー・ポジティブ・ウーマンな先輩がいらっしゃるのですが、その方とある日slackで雑談している3月のことでした。
確かあれは月に1度あるグローバルの全社会議のことだったと思うのですが、その方が自宅のベランダにPCを持ち込んで会議に参加していたので、最初は「いいですね、私もベランダから優雅に会議に参加したいです!」くらいの会話だったと思います。

そこから、あれよあれよという間に「ピクニックしながら会議に出たい」→「ワーケーションしたいですね」→「私たち出来るよね!」→「離島とか沖縄とか・・・」→「沖縄行こう!」と決まったのでした。

ところで、今の職場の人たちは外資のスタートアップだからなのか、すごくオープンで明るく、ポジティブで、フットワークの軽い人が多いです。
なので、この話も女子メンバーで行こうとなり、あれよあれよという間に決定事項となりました。

4月中旬、木曜日〜日曜日までの4泊。
こうして、はじめてのワーケーションへ行くこととなったのです。

ノリと勢いで決める1週間ステイ

ワーケーションの航空券は本当にギリギリの手配でした。
前職の出張のおかげで、マイルだけは豊富に持っているので、特典航空券で木曜日〜日曜日のフライトを予約。
「楽しみだね〜」「どこ行こうか」なんて話ながら、週末を迎え、ワクワク気分もそのままにふと気づいたのです。

「あれっ、普通に4日間とか勿体ないじゃん」

折角沖縄に行くのなら、長く滞在したい。それに平日移動だと午前中が潰れてしまうので勿体無い。会議が入るかもしれないと怯えるのも無駄。
そうであるならば「前の週の土曜日から滞在しよう」と、さっさとフライトを変更してしまいました。
さらに、私は免許は持っているものの長年温存させているプロのペーパードライバーをもう何年も続けていたので、バス移動できる場所で、海が近いゲストハウスに長期ステイしようと思い、カフェ併設のゲストハウスAIEN COFFEE&HOSTELさんへお邪魔することとしたのでした。

ゲストハウスなんて、本当に何年振りでしょう!
30歳ともなれば、普通は素敵なホテル滞在なんかをするべき良い大人であるはずなのですが、どうも私は日本では恥ずかしくて1人ではそういうことは出来ないのでした。

結果、早めに来て正解でした。

毎朝、持ってきたランニングシューズに履き替えて海沿いを走り、
昼間は、ゲストハウスのカフェや、少し歩いたところにあるZHYVAGO COFFEE ROASTERYでリモートワークをして、
夕方は、海沿いを散歩しながら夕日が沈んでいくのを眺め、
夜は、泡盛や沖縄料理を堪能する。

そんな日々はとにかく素敵としか言いようがなくて、本当に心の底から「来て良かった」と実感する毎日でした。

仕事も、朝から晩まで本当に集中できて、家にいる時のように色んなことに気が散ってしまうこともなく、ゲストハウスの方に「ずっとお仕事してますね」と言われるほど、集中できたのでした。

私は結構、ワーケーションに向いているのかもしれないです。
他の機会があれば、また挑戦してみたいと思います。

いつの間にか「やってみたい」ことに何も考えず飛び込めなくなっていた

沖縄にいる間は、毎朝のランニングが日課となっていました。
いつも走り終えると、海を眺めながらランニング後のストレッチをし、海の音を聴きながら大きく深呼吸なんかをしたりして、本当に癒しの時間でした。

空が広いなぁ、鳥が鳴いているなぁ、海がきれいだなぁ、と本当にありきたりだけれど、そう思わずにはいられない、何もない時間でした。

海を眺めていると、沸々と「海に入りたい!」という思いが湧いてきます。

海の水は2ヶ月前くらいの水温ということを、昔サーフィンをやる誰かから聞いたことを思い出しながら、海へと向かう階段を降りて恐る恐る水に手を入れてみる。

「ちょっと冷たい、」

冷たいと感じるにはあたたかいけれど、思い切って飛び込めるかというとそうではない冷たさという、絶妙な温度感でした。
昼間は周辺に住んでいる米軍関係者と思われる人たちが泳いでいるのを見かけたりもしていましたが、朝はさすがに誰もいない。

もう一度来た道の階段を登って、ストレッチしていた場所に座り込み、海を眺める。

うわぁ海入りたいなぁ。入ったら冷たいだろうけど、一気に潜ったらスッキリするだろうなぁ。でも今タオルもないし、ランニングウェアしかないなぁ。でも入りたいなぁ。どうしようかなぁ。

たぶん海に入るのはすごく簡単なことで、服装だってTシャツを脱いでランニングのスポブラになれば水着と大差ない。太陽もかなり出ているから、すぐゲストハウスのシャワーに入れば問題ない。

分かってはいるものの、なかなか先に進めない。

「昔は後先考えず、真っ先に海に入っていたはず。
 一体いつから飛び込んでいけなくなったんだろう」

何かやりたいことや、思いついたことがあるとき、どうしても何か少し悪い方向に考えてしまうことが増えた気がする。そういうネガティブさが嫌になる。昔からそうだったと言われればそうなのかもしれないけれど、昔はもっと"思い立ったら即行動!"という感じがあった気がする。人よりも「アクティブだよね」と言われることが多いけれど、そう言われて悪い気はしない癖に、一人になった時に実際の自分がそうでないギャップに落ち込む。

最近「セルフ・ラブ」とか「自分を愛してあげましょう」なんていう言葉をよく耳にするけれど、その重要性が痛いほど分かるのに、思うように自分を好きになれない。もしかすると、"自分を好きになる"ということは思っていることと違うのかもしれない。

そうやって自己嫌悪のブラックホールに心が全部持っていかれそうになる。

と、そこまで考えて、大きく息を吸った。
いつの間にか、息をすることを忘れていたのだ。
両手を天高く突き上げて、目を閉じて、思いっきり、息を、吸った。

「ま、いっか。」

そう思ったらすぐにランニングシューズを脱いだ。
靴下は飛んで行かないように靴の中にしまって、
Tシャツを帽子をガバっと脱ぎ捨てる。

ランニングのレギンスとスポブラ一丁で、海への階段を駆け降りる。
冷たい水が足に触れる、
そのまま一気に奥まで進む、
お腹まで海水に浸った時、ソワっとするけど、気にせずに奥まで進む。
首まで海に入ったら、
大きく息を吸って、目をギュっと閉じて
勢いよくそのまま・・・

潜る!

・・・さいっっっこう!!!

最高だ!

そのまま泳ぐ、けどすぐに息が足りなくて、ブファッと海面に顔を出す。

大きく息を吸った。
本当に最高だ。最高に気持ちがいい。

海から上がると当然びしょ濡れで。
もしかすると30歳のすることではないかもしれないんだけれども。
できる限りの海水をその場で絞って、Tシャツを着て、当然みたいなドヤ顔でゲストハウスまで帰りました。

最高の朝でした。

たくさん考えちゃうと、どうしてもネガティブな方に行きがちだけど。
「ま、いっか」って思い切りがついて行動してみたら、案外その方が良かったりする。

そういうことを教えてくれた沖縄の海。30歳の春でした。

では、また。

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