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馬が好き、予想は苦手。 予想は他の方々にお任せし、優しく、易しく、競馬に接することを心…

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馬が好き、予想は苦手。 予想は他の方々にお任せし、優しく、易しく、競馬に接することを心がけています。

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記事一覧

オークスの戦評 ~チェルヴィニアの完璧な作戦の立案と遂行~

レース結果を見ると、チェルヴィニア(ルメール騎手)とステレンボッシュ(戸崎騎手)の一騎討ちでしたが、レース展開も2頭が激しく駆け引きを演じていました。文末に貼付…

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14時間前
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オークスの結果 ~母娘二代かけての樫の女王就任~

人気馬が上位を占める順当な結果でした。樫の女王に就いたのは2番人気のチェルヴィニア、桜花賞馬で1番人気に推されたステレンボッシュは悔しい2着でした。3番人気のライト…

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1日前
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メイステークスの結果 ~応援していた馬が大活躍~

昨日の府中メインレース、メイステークス(芝1800m オープン特別 ハンデ)で、長く応援してきた5歳馬の2頭がワンツーフィニッシュ。なんだかすごく嬉しかったので、ちょっ…

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2日前
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平安Sの結果 ~4歳世代の台頭に期待~

ミトノオー(4歳牡)の逃げ切り勝ちでした。彼は2番枠を利用して好スタートから内ラチ沿いでハナを切ります。同タイプのメイショウフンジン(6歳牡)が外から迫りますが、…

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2日前
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オークス展望 〜今年も1強ムード〜

◆ 近年のオークスの傾向 桜花賞とオークスを連勝した馬は、これまでの83回の歴史で13頭しかいません。(うち、三冠を達成したのは7頭) ところが、ここ6年で4頭の桜花賞…

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3日前
3

【名馬紹介 デアリングタクト】

【名馬紹介 デアリングタクト】 新型コロナが広まった2020年、あらゆる活動が停止され、外出もままならない生活になりました。しかし、無観客ながら競馬だけは毎週末開催…

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4日前
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推し馬 ハギノアレグリアス 〜奇跡の復活〜

平安ステークス出走予定のハギノアレグリアス(2017年生 現7歳)のことを紹介します。 ◆ 3歳まで 彼は2歳の9月に芝でデビュー。三冠馬コントレイルと一緒の新馬戦を走っ…

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5日前
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今週の重賞紹介(オークス、平安ステークス)

今週からオークスとダービーが行われる、特別な2週間が始まります。 今週末は、日曜日に最強3歳牝馬決定戦、第85回オークス(芝2400m @府中 3歳牝馬限定 G1)が行われます…

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6日前
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ヴィクトリアマイルの戦評 ~人馬が奏でる競馬は複雑、だからこそ魅力的~

ヴィクトリアマイルを見て、競馬はそれぞれが個別の意思を持った多くの人と馬が一体になって、さほど広くない馬場を団子状態で一緒にゴールに向けて、一等賞を目標に走るた…

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7日前
3

ヴィクトリアマイルの結果 〜大波乱!涙のG1初優勝〜

戦前はマスクトディーヴァ(4歳牝)とナミュール(5歳牝)の2頭の人気が抜けており、二強対決の様相でした。しかし、結果は驚きの大波乱!!勝ったのは、ブービー人気だっ…

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8日前
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京都ハイジャンプの結果 〜白い馬体が映えた勝利〜

芦毛のサンデイビス(6歳牡)が、重賞初挑戦初勝利をあげました。鞍上の上野翔騎手も2年ぶり2度目の重賞勝利でした。関係者の皆様、おめでとうございます。 ◆ 平地競走 …

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9日前
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京王杯SCの結果 〜熱き叩き合い〜

ゴール前の叩き合いは一見の価値がある素晴らしく、熱い戦いでした。ハナ差を制したのは昨年の京王杯SC2着のウインマーベル(5歳牡、松山騎手)、ディフェンディングチャン…

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9日前
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ヴィクトリアマイルの位置付けや出走予定馬 〜春の女王決定戦〜

◆ マイル界推移 春秋のマイルG1、安田記念もマイルCSも、直近4年のうち3回牝馬が優勝しています。ところが、その前10年に遡ると、いずれも牡馬しか優勝していません。つま…

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10日前
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推し馬 ナミュール 〜すべてが魅力的な現マイル女王〜

1.観る者を魅了するナミュール ナミュール(2019年生 現5歳牝)はゴム毬のような女の子で、その弾けるような末脚には惚れ惚れします。一方、スタートが下手で、毎回出遅れ…

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11日前
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エンプレス杯の戦評 ~幾重にもストーリーが重なった一戦~

いま思い起こしても、とても面白かった一戦なので、普段はG1しか詳報しない戦評を急遽書いてみたくなりました。6着までの各馬のレースっぷりを振り返ります。ただ私見なの…

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11日前
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コラム18 根幹距離

【コラム18 根幹距離】 ◆ 根幹距離とは 競馬界には「根幹距離」と言う用語があります。具体的には1200m、1600m、2000m、2400mと、マイルと2000mを中心にした前後400mです…

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12日前
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オークスの戦評 ~チェルヴィニアの完璧な作戦の立案と遂行~

オークスの戦評 ~チェルヴィニアの完璧な作戦の立案と遂行~

レース結果を見ると、チェルヴィニア(ルメール騎手)とステレンボッシュ(戸崎騎手)の一騎討ちでしたが、レース展開も2頭が激しく駆け引きを演じていました。文末に貼付したジョッキーカメラもご参照ください。

◆ チェルヴィニアとステレンボッシュの駆け引き
チェルヴィニアがゲートを出て少し走ると、内側にステレンボッシュが見えます。すると、ルメール騎手はす~っと彼女の外側にポジションを取り、ライバルが外に展

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オークスの結果 ~母娘二代かけての樫の女王就任~

オークスの結果 ~母娘二代かけての樫の女王就任~

人気馬が上位を占める順当な結果でした。樫の女王に就いたのは2番人気のチェルヴィニア、桜花賞馬で1番人気に推されたステレンボッシュは悔しい2着でした。3番人気のライトバックは桜花賞と同じく3着でした。そのほかの桜花賞上位組をみると、クイーンズウォークは4着、スウィープフィートは6着でした。

◆ 1着 チェルヴィニア
彼女は昨秋のアルテミスSを勝った時には、世代最強馬との呼び声もありました。しかし、

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メイステークスの結果 ~応援していた馬が大活躍~

メイステークスの結果 ~応援していた馬が大活躍~

昨日の府中メインレース、メイステークス(芝1800m オープン特別 ハンデ)で、長く応援してきた5歳馬の2頭がワンツーフィニッシュ。なんだかすごく嬉しかったので、ちょっと投稿してみました。

1着 プレサージュリフト(5歳牝)
勝ったのはプレサージュリフト。ルメール騎手のエスコートに応えて、ゴール前でグイっと伸びて2年3か月ぶりの勝利を上げました。その2年3か月前のレースは、1戦1勝の戦績で果敢に

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平安Sの結果 ~4歳世代の台頭に期待~

平安Sの結果 ~4歳世代の台頭に期待~

ミトノオー(4歳牡)の逃げ切り勝ちでした。彼は2番枠を利用して好スタートから内ラチ沿いでハナを切ります。同タイプのメイショウフンジン(6歳牡)が外から迫りますが、「誰も俺の前を走ることは許さない」と主張して、うまく隊列を落ち着かせます。この強気の主張と、その後の落ち着かせをエスコートした松山騎手の騎乗は素晴らしかったです。最後は外からハピ(5歳牡)が鋭く迫るも、最後まで抜かせずにゴール板前を最初に

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オークス展望 〜今年も1強ムード〜

オークス展望 〜今年も1強ムード〜

◆ 近年のオークスの傾向
桜花賞とオークスを連勝した馬は、これまでの83回の歴史で13頭しかいません。(うち、三冠を達成したのは7頭) ところが、ここ6年で4頭の桜花賞馬がオークスにも勝って二冠を達成しており、うち3頭が三冠馬になっています。最近は二冠馬、三冠馬の量産体制が進んでいます。
マイルの桜花賞と2400mオークスは、本来求められる資質が異なるレースです。しかし、3歳春の時点では、距離適性

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【名馬紹介 デアリングタクト】

【名馬紹介 デアリングタクト】

【名馬紹介 デアリングタクト】
新型コロナが広まった2020年、あらゆる活動が停止され、外出もままならない生活になりました。しかし、無観客ながら競馬だけは毎週末開催され、数少ない(或いは唯一の)楽しみでした。
その年に現れたコントレイルとデアリングタクトの無敗の三冠馬の2頭は、暗い社会に明るい光を灯してくれました。そのうちの一頭、史上唯一無敗で牝馬三冠を制したデアリングタクトについて紹介します。

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推し馬 ハギノアレグリアス 〜奇跡の復活〜

推し馬 ハギノアレグリアス 〜奇跡の復活〜

平安ステークス出走予定のハギノアレグリアス(2017年生 現7歳)のことを紹介します。

◆ 3歳まで
彼は2歳の9月に芝でデビュー。三冠馬コントレイルと一緒の新馬戦を走った後(6着)、翌年5月まで休養しました。復帰後はダートに転向。約5ヶ月の間に6戦し、4勝と順調に勝ち星を重ねてオープン入りを果たします。しかし好事魔多しとでも言いましょうか、20年10月のレースでの勝利を最後に、屈腱炎を発症して

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今週の重賞紹介(オークス、平安ステークス)

今週の重賞紹介(オークス、平安ステークス)

今週からオークスとダービーが行われる、特別な2週間が始まります。
今週末は、日曜日に最強3歳牝馬決定戦、第85回オークス(芝2400m @府中 3歳牝馬限定 G1)が行われます。土曜日には第31回平安ステークス(ダート1900m @京都 別定G3)が行われます。

◆ 平安ステークス
中東からケンタッキーダービーまで続いた海外のビッグレースでの日本馬の大活躍で、今年のダート戦線は例年以上に盛り上が

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ヴィクトリアマイルの戦評 ~人馬が奏でる競馬は複雑、だからこそ魅力的~

ヴィクトリアマイルの戦評 ~人馬が奏でる競馬は複雑、だからこそ魅力的~

ヴィクトリアマイルを見て、競馬はそれぞれが個別の意思を持った多くの人と馬が一体になって、さほど広くない馬場を団子状態で一緒にゴールに向けて、一等賞を目標に走るため、変数が非常に多い競走だと痛感しました。特に、言葉が通じないものの、確りした自我を持つ馬を御しながら走るので、想定通りに進まないことも多々あると改めて認識しました。

1着 テンハッピーローズ (6歳牝)
昨日も投稿しましたが、レース前は

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ヴィクトリアマイルの結果 〜大波乱!涙のG1初優勝〜

ヴィクトリアマイルの結果 〜大波乱!涙のG1初優勝〜

戦前はマスクトディーヴァ(4歳牝)とナミュール(5歳牝)の2頭の人気が抜けており、二強対決の様相でした。しかし、結果は驚きの大波乱!!勝ったのは、ブービー人気だったテンハッピーローズ(6歳牝)、2着は同級生のフィアスプライド(6歳牝、4番人気)でした。両馬共に昨日がG1初出走です。

◆ 津村騎手、涙のG1初勝利
テンハッピーローズ鞍上の津村騎手は、デビュー21年目で初めてのG1勝利でした。レース

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京都ハイジャンプの結果 〜白い馬体が映えた勝利〜

京都ハイジャンプの結果 〜白い馬体が映えた勝利〜

芦毛のサンデイビス(6歳牡)が、重賞初挑戦初勝利をあげました。鞍上の上野翔騎手も2年ぶり2度目の重賞勝利でした。関係者の皆様、おめでとうございます。

◆ 平地競走
サンデイビスはJRAでデビューするも9戦未勝利で、3歳の夏に盛岡に転厩しました。そこから1ヶ月半の間に盛岡で4連勝し、再びJRA1勝クラスに再転入、そこから8戦未勝利でしたが、遂に再転入後9戦目でJRAでの初勝利を上げました。

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京王杯SCの結果 〜熱き叩き合い〜

京王杯SCの結果 〜熱き叩き合い〜

ゴール前の叩き合いは一見の価値がある素晴らしく、熱い戦いでした。ハナ差を制したのは昨年の京王杯SC2着のウインマーベル(5歳牡、松山騎手)、ディフェンディングチャンピオンのレッドモンレーヴ(5歳牡、横山和騎手)は悔しい2着でした。昨年の京王杯SCの1、2着が逆転しました。

◆ ウインマーベルとレッドモンレーヴ
ウインマーベルはスプリント路線で早くから活躍するも、3歳の5月から1年半以上、勝利から

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ヴィクトリアマイルの位置付けや出走予定馬 〜春の女王決定戦〜

ヴィクトリアマイルの位置付けや出走予定馬 〜春の女王決定戦〜

◆ マイル界推移
春秋のマイルG1、安田記念もマイルCSも、直近4年のうち3回牝馬が優勝しています。ところが、その前10年に遡ると、いずれも牡馬しか優勝していません。つまり、20年代になって、マイル界は牝馬上位の勢力図に急変しました。

◆ ヴィクトリアマイルの位置付け
最近のヴィクトリアマイルは単なるマイル女王決定戦から、近年、春の女王を決める一戦に格上げされた印象です。そして、優勝馬は歴史に残

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推し馬 ナミュール 〜すべてが魅力的な現マイル女王〜

推し馬 ナミュール 〜すべてが魅力的な現マイル女王〜

1.観る者を魅了するナミュール
ナミュール(2019年生 現5歳牝)はゴム毬のような女の子で、その弾けるような末脚には惚れ惚れします。一方、スタートが下手で、毎回出遅れるという悪癖があり、ヒヤヒヤさせます。
そんな観る者を魅了するナミュールのことを紹介します。

2.デビューから2歳時
デビュー時は絶対的な評価を得ていたわけではなく、新馬戦も続く赤松賞も1番人気ではありませんでしたが2連勝。特に赤

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エンプレス杯の戦評 ~幾重にもストーリーが重なった一戦~

エンプレス杯の戦評 ~幾重にもストーリーが重なった一戦~

いま思い起こしても、とても面白かった一戦なので、普段はG1しか詳報しない戦評を急遽書いてみたくなりました。6着までの各馬のレースっぷりを振り返ります。ただ私見なので、実際の騎手の方々の考えや、馬の状態とは異なっている点も多々あると思います。ご容赦下さい。

1着 オーサムリザルト
最高のスタートを切りましたが、ハナを切るつもりはなかったと思います。ところが、あまりに行きっぷりが良かったので、武豊騎

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コラム18 根幹距離

コラム18 根幹距離

【コラム18 根幹距離】
◆ 根幹距離とは
競馬界には「根幹距離」と言う用語があります。具体的には1200m、1600m、2000m、2400mと、マイルと2000mを中心にした前後400mです。
これらの距離を根幹距離とした理由には諸説があり、私自身細かなことは分かりません。根幹距離という概念が昔からあったとしても、日本で用語として広く使われるようになったのは、それほど古くはない印象です。

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