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上半期振り返り 芝(ターフ)中長距離界
今日は今年の競馬界全体のメインテーマである「ポスト・イクイノックス」のど真ん中、芝(ターフ)中長距離界です。
(1)年末年始の時点
最大の出来事はイクイノックスがターフから去ったことでしたが、彼以外にも多くの実力馬が引退し、王位継承が行われる様相でした。
王位継承の有力候補は、年末の有馬記念を制したドウデュース(5歳牡)であり、一昨年の牝馬二冠のスターズオンアース(5歳牝)と昨年の牝馬三冠のリバ
名馬紹介 ディープインパクト
【名馬紹介 ディープインパクト】
現役時代の戦績と種牡馬成績を総合すると、現時点で日本が生んだ最高傑作はディープインパクト(2002年生)だと思います。
ディープインパクトは名馬として「いの一番」に紹介すべき存在である一方、多くのファンが彼のことを、心を込めて、丁寧に、細やかにお話ししており、改めて紹介することが必要なのかと悩んでいました。もっと本音を言えば、彼を簡単に紹介することの怖さも覚えてい
マーキュリーカップの結果 ~心底嬉しい、推し馬の復活勝利~
やりました!!推し馬で、ここ数年の日本ダート馬の海外遠征の道を開いた、クラウンプライド(5歳牡)が約1年ぶりとなる嬉しい復活勝利です。
心の底から嬉しいし、関係者の皆様に「おめでとうございます」と、「ありがとうございます」を贈らせて頂きます。
◆ レース展開
今年5月に岩手に転厩してから4連勝中のヒロシクン(5歳騙)が、2番枠を活かしてスタート直後から思いっきり逃げました。
クラウンプライドも好
函館記念の結果 ~今夏最大の上がり馬の有力候補出現~
ホウオウビスケッツ(4歳牡)が好位から抜け出す強い競馬で快勝、重賞初優勝です。鞍上の岩田康騎手が戦前に考えた作戦の通りに実践した素晴らしい勝利で、本格化した印象です。
今夏最大の上り馬として、秋の中距離路線の目玉になることが期待されます。
◆ レース展開
ホウオウビスケッツは逃げ、或いは先行するレース展開を得意としており、昨日も好スタートを切ります。彼は同じく好スタートからハナを切ったアウスヴァ
マーキュリーカップの紹介 Road to ダート王の第一歩〜
古馬混合のダート戦線は、秋のダート三冠ともいうべきG1級の3レースが11月から年末までの2か月間に行われます。
6月末の帝王賞で上半期を締めた直後ですが、3連休最終日の15日(月)に盛岡競馬場でマーキュリーC(2000m G3級 別定)が行われます。早速マーキュリーCから秋のダート三冠ロード、つまりダート王への道のりが始まります。
◆ 秋のダート古馬戦線
重複しますが、11月初旬から年末までの2
函館2歳Sの一考察 〜位置付けが難しいレース〜
函館2歳Sは本当に難しい位置付けのレースだと思っています。
◆ 仕上がりの早い馬が有利なレース
デビューから間もない7月中旬という早い時期での実施ゆえ、底力よりも、仕上がりの早い2歳馬が有利なレースです。ここで勝利すると晴れてオープン馬となり、その後は強豪馬との戦いが続きます。
◆ 勝ったら勝ったで苦労
そのため成長力が乏しいと、引退まで苦戦が続きます。例えば、4年前の優勝馬のリンゴアメは函館
重賞の紹介(函館2歳S、函館記念)
今週末も函館、福島、小倉の三場開催です。そして、年一回だけの函館開催の最終週です。そのフィナーレを飾るべく、重賞は2日間連続で、函館だけで実施されます。土曜日に第56回函館2歳ステークス(芝1200m G3)、日曜日に第60回函館記念(芝2000m ハンデ G3)が行われます。
◆ 函館2歳S
今年最初の2歳重賞です。7月開催になってからは仕上がりの早い馬が勝つ傾向にあり、その後の重賞戦線で活躍
七夕賞の結果 ~七夕に願いが叶った快勝劇~
七夕の願いを叶えたのはレッドラディエンスです。余裕を持った、とても強い勝ち方でした。関係者の皆様、おめでとうございます。秋の中距離界の期待の星の誕生です。
◆ レッドラディエンス(5歳牡)
彼は2歳6月のデビュー戦こそ6着でしたが、その後は昨日までの11戦で5勝、2着5回、3着1回という完璧な成績です。しかし、彼の戦績を見ると、2歳の最終戦で骨折し長期療養となった後、復帰戦となった3歳の7月のレ