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七夕賞の結果 ~七夕に願いが叶った快勝劇~

七夕の願いを叶えたのはレッドラディエンスです。余裕を持った、とても強い勝ち方でした。関係者の皆様、おめでとうございます。秋の中距離界の期待の星の誕生です。

◆ レッドラディエンス(5歳牡)
彼は2歳6月のデビュー戦こそ6着でしたが、その後は昨日までの11戦で5勝、2着5回、3着1回という完璧な成績です。しかし、彼の戦績を見ると、2歳の最終戦で骨折し長期療養となった後、復帰戦となった3歳の7月のレース後にも再び骨折してしまいます。そのため3歳時はクラシックに無縁、僅か1戦だけで終わってしまいました。
2度の骨折のために出世が遅れてしまい、昨日が重賞初挑戦でした。遅れてきた素質馬は、父ディープインパクト譲りの鋭い末脚で、遂に重賞初制覇を遂げました。

◆ レース展開
尾花栗毛の美しき逃亡馬、バビット(7歳牡)が最初の1000mを57.3秒というハイペースで引っ張ったため、向こう正面ではバラけた縦長の展開となりました。
レッドラディエンスは好スタートを切ると、ハイペースの先行争いには加わらず、中団で内外どちらにも馬がいない、ストレスの少ないポジションで進みます。4コーナーでは外側を回して、直線では大外に進路をとります。
最終的に先頭に立ったのは残り200mを切ってからですが、残り300mくらいでは脚色が他馬と異なっており、勝利を確信しました。観る者を唸らせた快勝劇でした。

◆ 2着 キングズパレス(5歳牡)
2着はレッドラディエンスの同期キングズパレスです。彼の戦績もレッドラディエンスに似たところがあります。彼は2歳8月のデビュー戦で大敗を喫すると再調整し、2戦目は3歳の3月になりました。昨日までの彼の戦績もまた、18戦4勝、2着10回、3着2回と、非常に優れています。
昨日はレッドラディエンスの後ろのポジションをとり必死に追走するも追いつけず、初重賞制覇は次戦以降に持ち越しとなりました。鞍上の松岡騎手のジョッキーカメラを見ると、レッドラディエンスをマークするも、最後まで抜けなかった悔しさが透けて見えます。


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