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上半期振り返り 芝(ターフ)中長距離界

今日は今年の競馬界全体のメインテーマである「ポスト・イクイノックス」のど真ん中、芝(ターフ)中長距離界です。

(1)年末年始の時点
最大の出来事はイクイノックスがターフから去ったことでしたが、彼以外にも多くの実力馬が引退し、王位継承が行われる様相でした。
王位継承の有力候補は、年末の有馬記念を制したドウデュース(5歳牡)であり、一昨年の牝馬二冠のスターズオンアース(5歳牝)と昨年の牝馬三冠のリバティアイランド(4歳牝)の3強だと思われました。

(2)上半期振り返り
「ポスト・イクイノックス」がテーマでしたが、イクイノックスの穴を埋められるスターホースが直ぐに出現することはありませんでした。そんな絶対王者が立て続けに登場しないのは、当たり前ですね。
上記の3頭の春の戦績を見ると、ドウデュースはドバイでは展開の不利、宝塚記念では雨に祟られ、共に凡走と不完全燃焼でした。
最強牝馬の2頭は共に怪我もあり、ドバイの1戦だけの出走に留まりました。

しかし、その穴を埋めるように、大阪杯ではべラジオオペラ(4歳牡)、春天ではテーオーロイヤル(6歳牡)、宝塚記念ではブローザホーン(5歳牡)が豪快に、また華やかにG1を初制覇しました。
彼らもまたポスト・イクイノックス時代の新しい王位継承有力候補に名乗りを上げました。

(3)秋の見通し
早々にドウデュースが、昨年同様に秋の古馬三冠(秋天、ジャパンC、有馬記念)へのフル参戦を発表しました。また、3歳勢からも皐月賞馬ジャスティンミラノが秋天を目標にすると発表しました。

昨年の牡馬三冠を制したソールオリエンス、タスティエーラ、ドゥレッツァの不振が心配されましたが、宝塚記念でソールオリエンスが2着に入りました。ドゥレッツァが8月に英国のG1レースに参戦するなど、彼らの逆襲にも期待大です。

昨年末時点での3強、上半期に生まれた新G1馬、有力3歳馬、そこに夏の上がり馬や昨年の実績馬、さらには怪我からの復帰組が加わると、とても豪華なメンバー構成になります。

イクイノックスはいませんが、百花繚乱、群雄割拠の状況で、これはこれで楽しみです。

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