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上半期振り返り 芝(ターフ)マイル界

今日は香港馬の参戦によって、新たな世界が広がった芝(ターフ)マイル界です。この上半期、最も衝撃の大きかった世界です。

(1)年末年始の時点
ここ数年マイル界を牽引した世代リーダー格のソダシ、絶対女王のソングライン等が引退し、一気に世代交代が進みました。
しかし、牝馬上位の構図は変わらず、昨秋のマイルCSは、ナミュール(5歳牝)が快勝。今年は彼女を中心に展開する見通しでした。

(2)上半期振り返り
上半期には、3つの出来事が起きました。
・香港勢の参戦
安田記念を衝撃的な強さで制したのは、ロマンチックウォリアー(6歳騸)です。今後、香港競馬界との往来が増えるキッカケになるかもです。
また、彼が現時点のアジアマイル絶対王者です。

・国内は安定
国内の力関係を見ると、春のマイル界に新星は現れませんでした。
安田記念では、強豪馬が極めて順当に上位入賞しました。その中でもナミュールは、ドバイと安田記念共に2着と存在感は際立っています。
秋も古馬勢では、ナミュールが中心だと思います。

・3歳勢の躍動
秋のマイル界を賑わしてくれそうな新星は3歳勢です。特に、ジャンタルマンタル(3歳牡)とアスコリピチェーノ(3歳牝)のNHKマイル1~2着馬が、マイル界をさらに活性化させることに期待が高まります。

(3)秋の見通し
上記と重複しますが、秋のマイル界を見通すうえでは、①香港勢が再日するか、②強豪馬が順調に夏を越せるか、③3歳勢の台頭が見られるか、④夏の上がり馬が現れるかといったところへの注視が必要です。

上がり馬については、今週末に全4戦の2戦目、中京記念を迎えるサマーマイルへの注目が集まります。それに加えて、来週末のクイーンSで、ボンドガールやイフェイオン等の3歳牝馬の走り、古馬との力関係にも注目です。

そして何よりも、秋もロマンチックウォリアーなどが来日するかにも注目が集まります。日本と香港の超一流マイラーたちが、ホーム&アウェイ形式でG1ローテーションを組むことになったら、とても盛り上がると思います。

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