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推し馬 注目馬

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私の好きな現役馬や、注目している現役馬を紹介したいと思います。彼ら、彼女らのことを一緒に応援してもらえたら嬉しいです。
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推し馬 ハギノアレグリアス 〜奇跡の復活〜

推し馬 ハギノアレグリアス 〜奇跡の復活〜

平安ステークス出走予定のハギノアレグリアス(2017年生 現7歳)のことを紹介します。

◆ 3歳まで
彼は2歳の9月に芝でデビュー。三冠馬コントレイルと一緒の新馬戦を走った後(6着)、翌年5月まで休養しました。復帰後はダートに転向。約5ヶ月の間に6戦し、4勝と順調に勝ち星を重ねてオープン入りを果たします。しかし好事魔多しとでも言いましょうか、20年10月のレースでの勝利を最後に、屈腱炎を発症して

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推し馬 ナミュール 〜すべてが魅力的な現マイル女王〜

推し馬 ナミュール 〜すべてが魅力的な現マイル女王〜

1.観る者を魅了するナミュール
ナミュール(2019年生 現5歳牝)はゴム毬のような女の子で、その弾けるような末脚には惚れ惚れします。一方、スタートが下手で、毎回出遅れるという悪癖があり、ヒヤヒヤさせます。
そんな観る者を魅了するナミュールのことを紹介します。

2.デビューから2歳時
デビュー時は絶対的な評価を得ていたわけではなく、新馬戦も続く赤松賞も1番人気ではありませんでしたが2連勝。特に赤

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推し馬 ヨーホーレイク 〜超長期の休養を経て〜

推し馬 ヨーホーレイク 〜超長期の休養を経て〜

今週の新潟大賞典に出走するヨーホーレイク(2018年生 現6歳牡)を紹介します。

◆ 長期療養
彼は6歳馬ですが、これまでの出走は8戦のみと、とても少ないです。それは4歳の初春の22年1月から先日の24年3月まで屈腱炎を患い、2年2ヶ月の長期療養期間をとったためです。

◆ ここまでの戦績
彼はデビューから2連勝、ホープフルS3着、きさらぎ賞2着と好成績を収めて、その年の有力馬の一頭としてクラシ

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かしわ記念の結果 ~ガッツポーズの裏にある別離と再会のストーリー~

かしわ記念の結果 ~ガッツポーズの裏にある別離と再会のストーリー~

昨日一日雨が降り続いたせいで不良馬場での戦いとなったかしわ記念は、不良馬場得意のシャマル(2018年生 6歳牡)が嬉しいG1級初勝利をあげました。
見事にエスコートした川須騎手にとっても、デビュー15年目で初めてのG1級勝利です。

◆ デビューから昨年まで
彼はデビューこそ3歳の3月と遅めでしたが、そこから順調にクラスを上げていき、1年後の4歳の4月にはオープン入りします。重賞初挑戦の東京スプリ

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推し馬 プログノーシス 〜不器用で真面目な好青年〜

推し馬 プログノーシス 〜不器用で真面目な好青年〜

先週末の香港遠征組の中から代表して、QE2世Cで2着と好走したプログノーシス(2018年生 現6歳牡)を紹介します。彼は3歳の3月とデビューが遅かったものの、先週末までで14戦7勝(うちG2を3勝)、掲示板を外したことは一度もない堅実な戦績です。

◆ 彼の弱み
彼は間違いなく2000m前後では現役最強馬の一頭で、いつG1を圧勝してもおかしくないレベルです。そんな彼がG1未勝利の理由は、スタートを

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推し馬 テーオーロイヤル ~生粋のステイヤー、人馬共に初のG1制覇へ!~

推し馬 テーオーロイヤル ~生粋のステイヤー、人馬共に初のG1制覇へ!~

テーオーロイヤル(2018年生 現6歳牡)は重賞を3勝していますが、すべて3000m以上という、最近では珍しくなりつつある生粋のステイヤーです。春天でも人気を集めそうな彼のことを紹介します。

1.デビューから3歳まで
デビュー戦はマイル、その後も2000mまでの未勝利を勝ち上がれず、4戦目の2400mで漸く勝ち上がりました。ダービーを目指してステップレースの青葉賞に出走するも、残念ながら4着に終

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推し馬 ヒシイグアス 〜山あり谷ありの歩み〜

推し馬 ヒシイグアス 〜山あり谷ありの歩み〜

今週末に香港で走る日本馬チーム団の団長格、ヒシイグアス(2016年生 現8歳牡)の紹介です。

◆ 大器晩成
彼の成長はゆっくりで、オープン入りは4歳の暮れ、9戦目で漸く3勝クラスを抜けました。
しかし、5歳になると快進撃。新春の中山金杯、2月の中山記念と重賞を連勝し、中長距離の期待の上がり馬になりました。そこから一息入れて秋天を初戦に、翌年の宝塚記念までG1ばかり4戦に出走し2着2回、残りの2戦

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推し馬 ソウルラッシュ 〜G1タイトル獲るぞ〜!!〜

推し馬 ソウルラッシュ 〜G1タイトル獲るぞ〜!!〜

マイラーズCは昨日紹介したセリフォスと共に、ソウルラッシュ(2018年生 現6歳牡)が人気を集めそうです。

◆ 戦績
彼はデビューから6戦(1勝)、3歳秋まで2000m以上の距離のレースを主戦場としていました。余談ですが、来週の春天に参戦するテーオーロイヤルとも一緒に走っています。いまはマイラーとステイヤーと大きく道が分かれました。
3歳の暮れにマイル路線へ転向すると、4連勝と大躍進を遂げました

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推し馬 セリフォス 〜王の復権を目指して〜

推し馬 セリフォス 〜王の復権を目指して〜

◆ 近年のマイル界
マイル界は、グランアレグリアが20〜21年に絶対女王に君臨していました。彼女の引退後、ソングラインとソダシの2つの大輪が咲き誇りました。そして、彼女らが揃って昨年の初秋に引退したいまは、ナミュールが小さくて可愛い花を咲かせています。

◆ 若きマイル王に就く
過去を振り返ると、22年の秋に一旦はセリフォス(2019年生 現5歳牡)が若き王者に就いています。彼は3歳の初夏、果敢に

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推し馬 リュウノユキナ 〜大器晩成のタフネスガイ〜

推し馬 リュウノユキナ 〜大器晩成のタフネスガイ〜

典型的な大器晩成、リュウノユキナ(2015年生 現9歳牡)のことを紹介したいと思います。
ただし、残念ながら、今日の東京スプリントは脚元不安のため出走回避となっています。

1.デビューから2歳まで
彼は北海道所属として、2歳の6月に門別でデビューしました。9月にはJRAのレースに参戦し、芝1200m@札幌のオープン特別に勝利しています。
8戦走った後に船橋へ転厩し、年末にもう一戦走っています。2

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推し馬 イグナイター 〜新時代への先駆者〜

推し馬 イグナイター 〜新時代への先駆者〜

ドバイ遠征馬の中から、22年、23年と2年連続でNAR年度代表馬に選出されたイグナイター(2018年生 6歳牡)を紹介します。

1.デビューから3歳時
彼はJRAでデビューし2戦1勝の成績を残した後、大井に転厩しました。しかし、1600〜1800mの4戦で結果を残せず、3歳の夏に園田へ再転厩しました。ここで短距離路線に舵を切ったのが功を奏し、年末までに6戦4勝とオープンクラスに一気に駆け上がりま

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推し馬 サンライズホーク 〜評価を覆す大逆転馬生〜

推し馬 サンライズホーク 〜評価を覆す大逆転馬生〜

今晩、高知競馬場開催の唯一の交流重賞、黒船賞(1400m 別定 G3級)が行われます。今週末ドバイで走るイグナイターの交流重賞初優勝が一昨年の黒船賞であるようにダートスプリント界の出世レースで、数多くの有名ダートスプリンターが優勝しています。

注目はサンライズホーク(2019年生 現5歳騸)です。彼は3歳の6月と遅いデビュー戦(芝1800m)で、15着とブービーの大敗を喫しました。しかし、ダート

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推し馬 ナムラクレア 〜名コンビがG1制覇を目指す〜

推し馬 ナムラクレア 〜名コンビがG1制覇を目指す〜

ここ2年のスプリント界の中心馬、ナムラクレア(2019年生 現5歳牝)のことを紹介します。高松宮記念でG1初勝利を目指します。

1、3歳クラシック
1200〜1400mでは 1着か2着だった一方、マイルでは苦戦しています。しかし、桜花賞では勝ち馬に迫る惜しい3着でした。その後はスプリント界に本格参戦し、G1初挑戦のとなった3歳秋のスプリンターズSでは5着でした。

2、4歳
G3を2勝するも、G

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推し馬 ユーキャンスマイル 〜無冠の一流ステイヤー〜

推し馬 ユーキャンスマイル 〜無冠の一流ステイヤー〜

20年の阪神大賞典のチャンピオンで、今年5年連続で同レースに出走するユーキャンスマイル(2015年生、現9歳牡)を紹介します。

1、3歳クラシック
彼は3歳春のクラシックには出走が叶いませんでしたが、夏に2勝クラスを勝ち、菊花賞に参戦しました。菊花賞で彼は、その後に春天を2連覇するフィエールマン、史上最強の 1勝馬エタリオウに次ぐ3着でした。後にG1馬となるブラストワンピース(4着)とグローリー

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