推し馬　ピンハイ　〜小さなド根性娘〜

今日は、ナミュールやスターズオンアースの同期、小さなド根性娘ピンハイ（2019年生 現5歳牝）を紹介します。

◆ クラシックまで
小柄な彼女はデビュー前の評判が高くなく、2歳10月の新馬戦は7番人気でした。スタートで二の脚がつかず一旦最後方となるも、直線で馬群に突っ込んで、そこから抜け出し、デビュー戦勝利を収めます。馬と馬の間のとても狭いスペースを抜け出せる、心の強さ、瞬発力、操縦性には目を見張らせられました。
2戦目は桜花賞トライアルのチューリップ賞に果敢に挑戦。13番人気と低評価でしたが、今回もド根性で直線内ラチ沿いの狭い進路を豪快に抜け出して2着に入り、桜花賞の優先出走権を獲得しました。

◆ クラシック
桜花賞でのピンハイは、勝ったスターズオンアースの外に付ける好位置で進むも、4コーナー手前で一瞬速度を上げるタイミングが遅れました。そのため、外側から他の馬に被されて直線では走路を失い、ジグザグに走らざるを得ませんでした。
しかし、持ち前の負けん気を出して他馬を跳ね除けて進路を確保、最後は内ラチ沿いを最も鋭い末脚を使って突き抜け5着に入り、オークスの出走権も確保しました。
続くオークスでも、ゴール前200mを切ってから加速、勇気を待って先に抜け出した馬と馬の間に突っ込んで、4着に入りました。
とにかく、その勝負根性に毎回驚かされます。4戦ともに超一流馬を相手に掲示板に入る大活躍です。どのレースでも残り100mからの末脚の切れ味、道なき道を突き抜けていく勝負根性には感嘆します。

◆ 3歳秋
春の激走の疲れからか夏場の調整が遅れて、収得賞金の上乗せができず、秋華賞への出走は適いませんでした。
そこで、秋華賞の同日に行われた西宮ステークス(芝1800m @阪神 3勝クラス)に出走します。後方待機から直線外側を突き抜けて勝利する横綱相撲で、見事にオープン入りを果たしました。
小さな身体を目一杯使い、勝負根性と鋭い末脚で毎回狭いところを突き抜けていくレースっぷりは、多くのファンを惹きつけています。

◆ 古馬になってから
3歳秋にエリ女を走ってから、古馬シーズンを迎えました。オープン入りしてからも、ファンが多いので毎回人気は高いのですが、持ち前の切れ味鋭い末脚が不発で、苦戦が続いています。
そろそろ、末脚鋭い強気なピンハイを観たいと思っています。

◆ ちびっ子軍団
わたしは2019年生まれの牝馬のうち、ピンハイ、ナミュール、ライラックの3頭を「ちびっ子軍団」と呼んで応援しています。
彼女らの体重推移は以下の通りです。（単位は㎏です）
デビュー→桜花賞→オークス→直近
ピンハイ　　420→406→402→412
ライラック　434→426→426→440
ナミュール　438→426→426→450
他の2頭と比べても、ピンハイは身体が大きくなれていません。今回は何kgで出てくるのか注目です。