土星と偏頭痛

1979年生まれ。東京育ち。僕らの時代を振り返りつつ。

土星と偏頭痛

1979年生まれ。東京育ち。僕らの時代を振り返りつつ。

最近の記事

リンダ・ダリンダ・ロンダ #1979 0010

書き出そうとして 思わず、おいおいマジかよ、と 思った テレビである 政見放送である 自分は政治にうるさくないが 興味がないわけでもなく 無関心でもない ただ、自分の子どもの頃に こんな政見放送があっただろうかと 絶句した 奇声をあげる きちんと座らない 地球外の惑星から来ている 過去の人物である・・・ 等々 これってNHKだよね これって東京都知事選なのだよね と 映画も好きであるし 演劇も好きであるし もちろん、 お笑いも 落語も 講談も 漫画も好きで エン

    • Tabi. #1979 009-12

      Tabi から続く。 新聞に載るほどでも、 ネットニュースに上がるほどでもない、 事件にならないほどの 出来事はあって そんなことで ブログを書かない理由にはならないの だが、 同年代が頑張っているのを 見たり 聞いたりしていると 続けていかないと どこか嘘だな、とも思う 偶然目にしたり この文字の羅列に 遭遇したりして 今、画面の前にいるあなたが読んでくれていることを 有難く思う それはさておき 旅。 どうしても書いておかないと いけないことがある 頂上に着い

      • Tabi. #1979 009-10

        Tani 009から続く。 旅の話に戻ろう。 そんな訳で自分は、道なき道を進んでいった。 悪運がいいとでもいうのか、 視界が開いたところで、グーグル先生との連絡が途絶えた。 携帯の電波は一切入らない。 紙のマップを取り出す。 自分は登山はほぼ初心者に近いのだが、 石の上に、黄色い→が書いてあり、 それに沿って歩いて行かねばならない、 驚きつつも、 アドレナリンが出た(と思う) 表だとか、 裏だとか、 砂漠と名のつく 場所に着く。 真夏の登山。 遮りものもない。

        • Tani. #1979 009-9

          Tani. 009-8から続く 2023年が通り過ぎた 元旦。 地震が起きる。 「書く」とか 「表現」とか 「芸術」だとかの 無力感を感じたのは2011年。 同年代の空気だとか 自分の体験だとか こうやってnoteで発信することの 意味を改めて考える 意味を考え始めると 足が止まる 無言を貫くことも 表現の一つなのだろう このnoteは誰かに強制されてるものではない だからいつでも、アップできるし 辞められる。 義務と決めつけたら窮屈で ルールがなければ、ランダム

        リンダ・ダリンダ・ロンダ #1979 0010

          Tabi. #1979 009-8

          Tabi. 009-7から続く もう、少しで登り切る、 そんなことを思いながら足を動かしていると 自分を追い抜かした男性が 引き返してきた。 自分を見つけて 唐突に声をかけて来る。 「ダメダメ。  道がない。  登れないよ  獣道だ」 本当かよ! と心の中でツッコミ。 ここまで登ったんだぜ、 登りきるに決まってるだろ、 という気持ちを グッと飲み込んで 「・・・ありがとうございます」 と一言いう。 獣道ってどういうことだ。 ただ、水が少なかっただけなんじゃないのか

          Tabi. #1979 009-7

          Tabi 009−6より続く 自分は、方向音痴である。 意気揚々と登山口から登ったものの 20分行ったところで気がついた。 さっそく、道を間違えたようだ。 登らず、迂回するという失態。 失った20分が口惜しく、 サンダルで走る。 35分以上はロスしてしまった。 どうして気がついたか、 というと、 最初は紙の地図を見て登っていたのだが、 嫌な予感というのはするもので、 グーグル先生に尋ねてみると… のぼるどころか、 右へ右へ迂回していたことが分かった。 方向音痴の自分

          Tabi. #1979 009-6

          Tabi. 009-5 より続く 早朝。 バスに乗り込む。 宿の女将の言うことを聞いて2リットルの水を購入。 2リットルと言っても、 500mlのペットボトルを4本。 行きに2本。 帰りに2本の消費率だろうかと うすらぼんやり思う。 女将には、おにぎりも持っていけ、 と言われたが、コンビニがない街で 朝早くからおにぎりを手に入れることはできない。 かといって、おにぎり握って下さいと 言えるほどの厚かましさもない。 さらに言えば、 40を過ぎてから胃の調子 腸の調子が明

          Tani. #1979 009-5

          Tabi. 009-4 より続く 夜、宿の人に登山について聞く この島に着いた時から気になっていた山 見上げると感じる 爆裂のエネルギー もともとは、 海目的で来たのだが、 島に上陸して そこへ足を踏み入れたくなった 宿の人は、 夏は危ないかもしれない、という 理由は頭上を遮るものがないから 熱中症になるかもしれない、ということ 遭難しても助けにいきにくい場所だということ などなど 登れないんじゃないかしらと 何度も不安そうに言う。 ただ島の案内所からもらった マ

          Tabi. #1979 009-4

          Tabi. 009-3 より続く 到着してすぐに、海へ向かう。 そこまで大きくない島だが、移動はほぼバスだ。 歩くには遠すぎ 自転車では坂道が多すぎ そして、タクシーは捕まらない 観光所でもらったバスの時刻表を頼りに 宿を出た。 バスに乗り込んで驚いたのが、 アジアの観光客が意外に多いことだ。 離島は他にもあるし、 この島はお世辞にも、リゾートアイランドとは言えない。 それでも、船を乗り継いでここまで来る 何かがあるのだろう。 目的の海岸に着く。 鮮やかなその色に、

          Tabi. #1979 009-3

          Tabi. 009-2 より続く 宿へ着く。 扉の前に立ち、ふと考えた。 これは、無断で開けるものか? チャイムを鳴らすべきか? 大きな宿の名前が書かれた看板に勇気をもらい、 えい、と引き戸を開く。 地方特有というべきか 扉には、鍵がかかっていない。 (東北に住む祖父は、生前 寝る時しか鍵をかけていなかった) ガラガラと音を立てながら扉は開く。 しばし玄関で待つ。 しかし、誰も出てこない。 「ごめんください」と 一言。 それでも何もない。 自分は、小さな声で上がります

          Tabi. #1979 009-2

          Tabi. 009-1 より続く 竹芝桟橋から揺れること3時間。 島へ辿りついた。 島へ降り立った途端、海の色の鮮やかさに掴まれた。 こんな綺麗な色なのか。 しばらく歩くと、 島の岩肌が現れる。 生き物の生命力、とでもいうのだろうか、 ゴーーっと地鳴りが聞こえてくるような 強烈な生の「圧」をビシビシ感じる。 すぐに宿へは行かず、 近くの食堂で海鮮丼を食べてから 宿へ向かうことにした。 レンタカーがない自分は 徒歩で行くしかなかった。 しかも、島特有の坂道。 ゴロゴロ

          Tabi. ♯1979 009-1

          東京を脱出したい。 そう、痛烈に思うことがある。 8月。 夜に航空会社のサイトをみていて思った。 海外へ逃れようとしていたが、そもそもパスポートはどうなっていたか? ふと、気になって引き出しを開けた。 07 FEB 2023 見事に、パスポートは期限切れ。 ここ数年。海外どころか、郊外さえ出ることを躊躇させられていた。 とっくに国外へ行く旅券は紙屑となっていた。 海外は無理だ。 でも、外へ出たい。 そこで、自分は島へ行くことを決めた。 島と言っても沖縄というリゾート

          どうした?若林

          酔った勢いで書こう 織田裕二が面白い きっと、それは トムクルーズのせいだ。 命をかけて エンタメをやっている人には 誰もかなわない。 顔の皺も 加齢も 全てスクリーンに映し出しても、 それでも足りない。 膨大な努力と 技術を惜しまない。 隠さない。 ひけらかさない。 それでいて、怠らない。 どこへいんだトムと 言いたくなる。 映画館に行くのは、 もはや「目撃」するために 行っている。 織田裕二。 踊る大捜査線といっていたけれど、 決して華やかなものではなく、 地味

          どうした?若林

          さよなら、ノッポさん!♯1979 008

          のっぽさんが死んだ。 大人なら、お亡くなりになった、というのが礼儀だろう。 だが、それがわかっていても、言いたい。 のっぽさんが死んだ。 ニュースで知って、驚いた。 しかも、周りに迷惑をかけるからと ご遺族に時間が経ってから 伝えるように言っていたという。 それも驚いた。 自分たちの年代でのっぽさんを知らない人は いないのではないか? ♪ でっきるかな? でっきるかな? はてはてほほー はてほほー でっきるっかな でっきるっかな はてはてふぐー はてふぐー でっきー

          さよなら、ノッポさん!♯1979 008

          ハレルヤ、ハレルヤ #1979 γ

          あ、春が来るのかな、と思う 電車がホームに滑り込み どっと人が乗り込んで来た午後。 この時期になると、 新しく東京へ越して来たんだろうな という人を車内で見かけたりする 新入生や新入社員は 言葉にしなくとも、 新人だとわかる それは、浮上しているから ドラえもんは、実は地上から数ミリ浮上して 動いている あの、スカポコラペラポコのような 奇妙な足音は そんな理由だと知って 後から驚いたことがある そう、浮上しているのだ 新人も新入生も。 それは本人には自覚できないほ

          ハレルヤ、ハレルヤ #1979 γ

          コロナと鼻の旅 ♯1979 β

          正月早々、コロナになった。 この3年間、一度も風邪をひかずやってきたが、 遂に、である。 原因はわかっている。 それをここでとやかく言っても仕方ない。 もとを辿ればウィルスのせいだ。 熱が出て、 嗅覚がなくなった。 自分は、どちらかというと「鼻」のきく人間で マスクの匂いも気になるほどである。 コロナになる前は、 マスク用のスプレーを振りかけていたほどだ。 マスクをしても匂わない。 いいことなのかもしれないが、 他にも色んなものが香らなくなった。 香り、といっても色

          コロナと鼻の旅 ♯1979 β