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Tabi. #1979 009-2

Tabi. 009-1 より続く

竹芝桟橋から揺れること3時間。
島へ辿りついた。

島へ降り立った途端、海の色の鮮やかさに掴まれた。
こんな綺麗な色なのか。

しばらく歩くと、
島の岩肌が現れる。
生き物の生命力、とでもいうのだろうか、
ゴーーっと地鳴りが聞こえてくるような
強烈な生の「圧」をビシビシ感じる。

すぐに宿へは行かず、
近くの食堂で海鮮丼を食べてから
宿へ向かうことにした。

レンタカーがない自分は
徒歩で行くしかなかった。
しかも、島特有の坂道。
ゴロゴロとスーツケースを引いて、
うだる暑さの中、一歩、一歩、宿に向けて
進んでいく。

途中、島の人が見ず知らずの自分を見て、
軽く会釈する。
それは、ダイビングショップの人も、
スクーターに乗ってるおばちゃんも、
みんなそうだった。

ああ、東京を離れたんだな、そう思った。

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