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さよなら、ノッポさん!♯1979 008

のっぽさんが死んだ。
大人なら、お亡くなりになった、というのが礼儀だろう。
だが、それがわかっていても、言いたい。
のっぽさんが死んだ。

ニュースで知って、驚いた。
しかも、周りに迷惑をかけるからと
ご遺族に時間が経ってから
伝えるように言っていたという。
それも驚いた。

自分たちの年代でのっぽさんを知らない人は
いないのではないか?


でっきるかな?
でっきるかな?
はてはてほほー
はてほほー

でっきるっかな
でっきるっかな
はてはてふぐー
はてふぐー

でっきーるっーかーなー
できるかな?


文字に起こすのが
もどかしく
若干言葉が曖昧だが、
のっぽさんというと
このテーマ曲だ。

子どもの時は違和感がなかったが、
改めて
「はてふぐー」って
なんだと思う。
は・て・ふぐぅ・・・
とんでもない、ワードセンスだ。

そして、忘れてはいけない
ゴンタくん
あの生き物も、よく見ると可愛いよりも
怖い。

なんであんなに毛が長いんだ、とか
実は、のっぽさんよりも大きいとか、
なんであんなに円錐台の顔なんだ、とか
大人になってしまうと気になるところ万歳だ。

でも、子どもの時は
受け入れられていた。
愛があった。

余談だが、あの当時のNHKの子ども番組
なぜ?
という番組が色々あった。
「はにまるくん」
「お馬のひんべぇ」
これだって、
そうだ。

なぜ、埴輪が喋るんだ?とか
そもそもご当地キャラでもないのに、
メインキャラクターに埴輪?とか
慣れるまでは、
あのはにまる君の
虚空な目が怖かったりとか。

企画を出した人の
ぶっ飛び感に感服する

話は戻り、のっぽさんだ。

改めて考えると
あの言葉を一言も発せず、
黙々と作り続けるのっぽさん。
大きな影響があったように思う。

今の世の中、
時短だ
コスパだ
倍速だ

とショートカットが好まれるが、
あの当時のこども達は、
ただひたすら
何ができるのか
ずっと見守っていた
待っていた

もしかしたら、
とても贅沢な時間だったのかもしれない。

先日、文楽の研修生募集0人という
ショッキングなニュースが報じられていた。

芸術
芸能も
待てない
育てられないのか
衝撃を受ける。

ただ笑って
時々、失敗して
子どもの目線に寄り添って
モノを作る
それを共にのぞく時間
そんな時間が愛おしい

ありがとう。
ノッポさん。
安らかにお休みください。


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