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リンダ・ダリンダ・ロンダ #1979 0010

書き出そうとして
思わず、おいおいマジかよ、と
思った

テレビである
政見放送である

自分は政治にうるさくないが
興味がないわけでもなく
無関心でもない

ただ、自分の子どもの頃に
こんな政見放送があっただろうかと
絶句した

奇声をあげる
きちんと座らない
地球外の惑星から来ている
過去の人物である・・・

等々

これってNHKだよね
これって東京都知事選なのだよね

映画も好きであるし
演劇も好きであるし
もちろん、
お笑いも
落語も
講談も
漫画も好きで
エンタメは好きだが

ちょっと
違うだろう、と

これは政治だろう、
待て待てと
三流映画ってあるが、
そんなものよりも
もっとお粗末な、
叫びたくなる瞬間があった

口を開けて
笑っている場合じゃない
笑うために作られたものではなくて
考えるため
選ぶために
作られているものの
ハズだから

いつからこんなことが
許される国になってしまったのだろう
もちろん、
表現の自由がある
我々には

こんなことを書いたら
諸団体から
抹殺されるのかもしれない
と、
片隅で書きつつ

それでも
何かおかしいだろうって
思っている

子どもたちにバカにされても
それを許してきた社会を作ってきた
責任が
もう、自分たちの歳にはある

小学生のとき
国会中継を見て、
居眠りをしていた議員や
野次を飛ばす大人たちを見て
くだらねぇ、
なんでそんなところに時間を割くんじゃ
なんで国のために寝てるんじゃ

大人とは洒落くせぇ

そう憤っていた自分よりもずっとずっと
タチが悪い

許す
見過ごす

そうしてなくても、
そういう結果を招いたと
指を刺されて批判される年齢に
なってしまったのだから
自分たちの世代は、

常識って
声を上げなくても
拳をつき上げなくても
社会が
わかってますよ、
知ってますよ、
という目で見ていて
守られていたある一線があって

今の状況は
すでにそれを超えているんじゃないか、
震えてしまう

政治がどうなるのか、
よりも、
こんな東京都知事選で
そんな映像が流れることが
許されているのが
恐ろしい

表現の自由
万歳
それでいいのか

フリーダム万歳
それでいいのか

「好きなことをやれ」
「好きな仕事につけ」
そうやって、自由に生きろと言われた
世代は、

自由に生きるための責任を
教わらずに、
生きてきてしまったのか

東京都の予算は
スウェーデンの国家予算とほぼ同じ

ならば
ヨーロッパの一国の
首相、大統領と
同じだけの権限を得られる

「怖い」
「酷い」
「やばい」

大声で言いたく

叫んでみても
文字なれど

政治って触れちゃいけない
宗教って触れちゃいけない
そんな場所や
コミニュティーがある

でも本当は、
自分らの世代は、
ヤバい宗教団体がいて
何も時代考証されずに、
今に至ってる

どこかでその話は書かないと
いけないと思っているけれど、
怖くて書けない
自分もいる

何を背負っているんだろう
我々の世代は

どう、君が思っているのか
確かめたい

どう、あなたが思っているのか
知りたい

それでも、知り得ず
ここにいる

聞くことが怖いから
確かめるのが怖いから

逃げているだけでは
もう埒があかないから

今回は、あえて言ってみた

何かが、おかしい。




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