あの山で人がしんで しろい花弁の振りつもる 乾いた晴天 ひとり ひとり ひとり また もういな…
私と 電車でかえろうね 都市は青く光って これから今日のおしまいに向かうもの でも ちょっ…
小別荘 子どもの裸足が 夜露にぬれる 背の低い草を ふんでは 翠髪、 山は煙る とおくから流…
き・みの背骨に花がさく 囲い・籠め温室の底で 苔むしていく踝をかかえ 宙天は閉じられる あ…
(やっぱりわたしは夢が好きだよ ネエ) 下町そしてサイバーパンク わたしはわたしでおんな…
祖父が庭先で落葉を燃している。それがなにか、催しごとのように思ってわたしは遠まきに見て…
水が降ってくる 夜想(野草) 森の奥から 呼び声 it calls your life or タイを正して この…
窓外は嵐の海 Ⅰ 嵐の底 閉ざされていること ここから先にも、あとにも、なにもないことは…
母子は市外の小さな資料館、 あるいは公民館のワークショップ、休日の、ひとのいない遊園地。 …
いろんなことができず、いろんなことができている。できた事なんか、私たちのこころには残ら…
オホーツクの凍る海のむこうで それは流れている 音楽 沈みゆく惑星の環がかつての 虹色だった…
「攫われないようにね」 紅い波に つれていかれるよ いつでも待っている いくつもの手をのば…
蔦 廃墟(そのあとの、世界) 生活の痕跡 時間の痕跡 痕跡、あったことの そこから流れ出…
私が受け取った主題の距離が近いので、歩いて帰ろう(斉藤和義)、Bob Lennon(浦沢直樹)、…
学生のころ書いた短篇の一部 供養です 液体はそうしているうちにも、机上に広がっていく。…
過ぎ去った 夏だけが 私たちのあいだに横たわる 夏について いつも語るのはここにない夏のこ…