かき集めて、焚き上げる

 祖父が庭先で落葉を燃している。それがなにか、催しごとのように思ってわたしは遠まきに見ている、日産サニー
 かつての子どもは手指のしもやけを気にして、手入れの方法を雑誌ふろくの小冊子から学んでいたらしい。母の小棚を引っかきまわして、興味もない、小学生のおしゃれの頁を捲っている。指紋にまとわりつく藁半紙の、粉っぽいそれを畳へ擦り落としながら

祈らせておくれよ
ただそこにあった夏と冬のあいだ

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