帰れたり、帰れなかったり
私が受け取った主題の距離が近いので、歩いて帰ろう(斉藤和義)、Bob Lennon(浦沢直樹)、新世界より(の、家路)をだいたい同じものだと思っているふしがある。
あと、色あいとして梨本P「惨事のハニー」「リピート」が頭の中で近い場所にあって、数珠つなぎに思い出されたりする。そこまでいくと、Life is Strangeの「Obstacles」も出てくる。これは完全に作品に引っ張られている。私の中でこれらは、どうしようもないことがどうしようもなく過ぎ去ったあとのエンドロールに流れている、へんに懐かしく気楽なメロディ……というくくりでもある。主題歌はのんきであればあるほど、悲しい。
そんななか、ずっと忘れられないのがデスノート劇場版オリジナルの「L change the WorLd」だったりもする。思えば二〇世紀少年もおおむねこのあたりに放映してて、幼心に残ったんだろうな。
同時期に考えていたこと同士がつながっているパターンもある。もうあまり「近い」「似ている」とは言えなくなってきたが、これも頭の中ではご近所にいる。
帰れたり、帰れなかったり、帰ろうとしたり、帰るのをやめたり、帰ることにしたり、帰らせようとしたり。いつの間にか家路というものが自分の中で大きく幅を取っているなあと気づいた。ここに貼った「残響」もそうだし。
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