嵐、台風、窓の外について

窓外は嵐の海

Ⅰ 嵐の底

閉ざされていること ここから先にも、あとにも、なにもないことは安心で、ぱらぱらとふる雨粒ではなく、吹きすさび世界を覆ってくれる霧のような嵐、その底にいる夜半 どことも知れぬ山中あるいはビル群のさなかに窓はあり ただ嵐や夜がそこから先を閉ざしている 安心 安心して意味なく揺蕩うがいい(あんたの運命は揺蕩っておる)冷えきった深海のくらげ それよりなまあたたかいこの台風 なにもかも赦された非常事態 だから沈まんとする船でいまわたしは わたしは ここでしか考えられないことがあるからここに留まっており ごうんごうんと鳴るのが洗濯機であれボイラーであれ それらがわたしの皮膚に覆いかぶさり 停滞してくれていることに変わりはない つつみこまれるということの甘え この膜のもとで息をしないまま膝をかかえる

まあ……五分五分だからな
あんたの運命は揺蕩っておる

クトゥルフ神話TRPG
丫戊个堂『飛ぶのは、凶』
以下セッション 1:11:42~ より

Ⅱ 台風の窓

「」
よるだ、台風だ、豪雨だ、強風だ、さあ、そとには殴りつけるあめ、渦をまく叢雲、灰緑色に篭もった大気、恐れよ、手を取れ、大嫌いなわたしたち。同時に、世界よなにもかもふるい落としてくれ。ざんざん降る雨の楽しさだけ覗ける窓、ほんとうはそんなものはないのに安心しきって物見遊山、いざ低気圧、この存在にしな垂れかかるATMOSPHERE、はじめよう、我々の嵐の日を。

Ⅲ 気配

「台風の気配をかんじながら電車を待つホーム、そういうことなんだよな人生は」
非日常を待ちながら、さて、到達したあとのことなどどうでもよかった。その過程にいつまでもいる、崩壊しない、全焼しない、敗北しない、そして死亡しない、まだ、いまのところは。日常がくずれるそのはざまに、(そのしじまに、)卑怯な好奇心を飼い慣らしてわたしたちはいつまでも、まっている。待つというのはそういうことだ。

youme

実際の夢日記です

 車内。スマホの充電は22%とか。母からLINEがきているが、災害前のもの。とりあえずLINEをいれておこうとする。(運転手には電話すれば? といわれるが、なぜかしなかった。出れるかわかんないと思った?)豪雨の町を走る。運転手から話を聞きながら。(ここで兵庫らしいことが判明)この国に落っこちている。星とか、爆弾とか、なにか。
「どこに」
「熊」
「は?」
「熊本だよ」
「また九州……兵庫にはどのくらい影響があるんですか」
「……君らはどこから来たんだ」
「某学校からワープで」
「ああ」
「ワープする前に煙を吐く怪物が出まして」
「はあ?」
 避難所的なところにつく。ちらほら人がいる。待機中の消防士(軍人だったのかな)。人の食い物をパクる奴とかがいる。揉み合いになるので、輪から離れて見てることにする。自分はさっきの運転手となんとなく並んで立っている。そのうち、「12人」がつくられる。一般人から有志で構成される水泳隊で、物資や人の交通をたすける役割。そういうものがあるということは知っていた。過去に活躍した歴史があったから?
 とにかく水泳帽とゴーグルをもらって出動。「わたしスマホないと死んじゃうんだよな せめて紙とペンがあればな」そして、水泳隊員で円陣。抱き合ったりして健闘を祈る。祈り。左にさっきの運転手。オッサンだと思ってたら女だったらしい。「じゃあね」
「勇気あるね」
「最近、待ってるのが辛いから」
「私は待機してる」
「家族も、ほかの友達も見つかってないし。行ってくる」
 なぜかどの空間も空気を泳ぐように移動できるということだ。そのかわり歩くのがおぼつかない。スマホやなんかをもってこなかった。結局。最後に電話でもしておけば良かったなと思うがしかたない。後ろの方になってしまったので経路をショートカットしていく。倒れてる人や、歩いてる人を発見。進む。



台風、豪雨、嵐についての醜悪な偏愛を書きなぐった、あるいは夢にまで見るといった記録をつめこみました。

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