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神崎桃子さん

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#小説

わたしが小説を書いて、創作大賞にエントリーした理由

わたしが小説を書いて、創作大賞にエントリーした理由

★あなたは自分の夢を実現するためにどうしますか?何をしますか?
プロライター・恋愛コラムニストとして13年以上
恋や男女関係・夫婦関係に悩める人にコラムを書いてきた。

でも、わたしには
仕事としてでなく、肩書としてではなく
自分の書きたいことがあった。

プロは基本的に自分のかきたいことなど書かない。
書けないといったほうが正しいのだろうか?

コラムはクライアントさんや編集さんに望まれてること

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「もがく女の出版ヒストリー」平積みの夢を叶えるために~第5話

「もがく女の出版ヒストリー」平積みの夢を叶えるために~第5話

第5話:厳しい現実・後編

情熱しか持ちあわせていない人間は正真正銘のバカものだ。

出版社に足を運んだわたしは現実を突きつけられる。
持ち込んだ原稿を引き取ってはくれたものの、読んでもらえるわけがないと察知した。

担当者が笑みもなく放った「一応、預かりますが……」という言葉、
コレって社交辞令ってやつ!

「一応」とか、「とりあえず」ってワード、
「また今度」とか「そのうちね」と同様
それは相

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「もがく女の出版ヒストリー」~平積みの夢を叶えるために~第4話

「もがく女の出版ヒストリー」~平積みの夢を叶えるために~第4話

第4話:厳しい現実・前編

「善は急げ、だ!!」

ノリと馬鹿さで
情熱と勢いで
わたしは出来上がった「逃げられる女」の原稿を”茶封筒”に入れて
出版社の門を叩く。

自動ドアだから勝手に開いたけども……。

しかし業界のことを知らないということは
知識を持たないということは無謀だった。

出版社の特質も、出版のことも、取次店や書店との絡みも、
無名の人間が本を出すということがどんなことなのかなん

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「もがく女の出版ヒストリー」平積みの夢を叶えるために~第1話

「もがく女の出版ヒストリー」平積みの夢を叶えるために~第1話

第1話:突然の別れ

恋がこれほど人を変えると思わなかった。
酒でもないのにこんなに人を酔わせるものとは思わなかった。
しかし、酒なら朝になれば抜ける。

が、恋は一晩寝ても抜けやしない!

相手への思いを寝て忘れることができたらどんな楽であろうか……。

恋は人を翻弄させる。嫉妬、不安、憎しみを抱かせる。人を惨めにさせ、そして脆くさせる。

“恋愛”は人間のあらゆる感情を引き出すもの。

恋ひと

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「もがく女の出版ヒストリー」平積みの夢を叶えるために~第2話

「もがく女の出版ヒストリー」平積みの夢を叶えるために~第2話


第2話:人には「文章にしなければ伝えられないこと」もある

彼は何も言わずにいなくなった。
消化不良の恋……。

わたしはその恋を上手に葬ることもできずオロオロしていた。

「なぜ突然私の前から消えたの?」
「どうすれば彼に会える?」
このままだと相手の職場に乗り込んでいってしまいそうな自分がいた。

もう一度、話をしたい。
きちんとサヨナラを言われたい。
自分もサヨナラを言ってちゃんと終わらせ

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