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続々・ロシア(核保有国)ウクライナ戦やイスラエル(核保有国)イラン戦で小型核兵器が使用されると . . . 艦隊を殲滅

一つ前の記事に続いて、小型核兵器が戦場で使用される(架空の)映像を探していたところ、ニュージーランドで制作され2019年に公開された低予算の映画 World War Four(2019年)(監督・脚本・製作:AK・ストローム)が目に留まりました。

朝鮮半島で北朝鮮軍が軍事行動を開始。バルト海と中東でも武力衝突が勃発。米軍は臨戦態勢に入り、特殊部隊のジョーンズ中尉は妻をハワイに残し、戦地に飛んだ。同じ頃、FBI捜査官のファイフは何者かが紛争の背後にいるという情報を掴み、捜査を開始する。その間にも、危機はエスカレート。米軍は北朝鮮への地上攻撃を開始するが、黄海の米艦隊が核攻撃で全滅してしまう。戦争の地獄に呑みこまれてゆくジョーンズの家族たち。一方、ファイフは謀略の黒幕に迫るが、すべては手遅れだった。中国が参戦し、世界は破滅へと突き進んでゆく。

【 予告編 】

【 本編 】

米軍の協力は一切なく、特殊効果もほぼ使用されていないにも関わらず、公開されている陸軍・海軍・空軍・海兵隊の膨大な映像を活用してハリウッド製大作映画のように仕上げられています。俳優が各々の役を演じた場面は屋外も屋内もニュージーランドで撮影されたようです(右ハンドル・左側通行がばれるとNGなシーンでは画面が左右反転されています)が

ニュージーランドのナンバープレートを付けて
ハワイ州オアフ島を走行する起亜(Kia)車

ニュージーランドのナンバープレート(GSL738)を付けて
ワシントン郊外を走行するホンダ車

特撮を韓国の会社に発注したため、自動車が右側を走行して(ニュース番組のテロップを入れる前に画面の左右を反転し忘れて)笑われたTBS日曜劇場(Netflix とライセンス契約を結び世界へ配信された)『日本沈没ー希望のひとー』(2021年)をふと思い出しました。

エンド・クレジットには(おそらく、監督の親族である)大勢のストロームさんが並んでおり、インディーズ映画・自主制作映画と呼ぶべき作品かもしれません。

ストーリーは中途半端なトム・クランシーのジャック・ライアン・シリーズのように展開しますが、次々と起きる軍事衝突の影で暗躍する人物(あるいは組織)を一人のFBI捜査官が追うだけなので、全面核戦争の勃発を未然に防ぐことはできません。

この作品の中で最初に起爆する(誰のもの・どの国のものか判然としない)小型核兵器は北朝鮮に接近する米艦隊を殲滅するために海面か海中に仕掛けられます

プーチン大統領の号令下、ロシアが戦術核兵器をどのような形で陸戦に投入するつもりかは不明ですが、海戦に投入すれば艦隊を丸ごと無力化することはできそうです。(但し、映画『アメリカン・アサシン』では核爆弾が水中で爆発した結果、艦隊への損害は軽微でした。

尚、2019年に公開されたこの作品はウクライナ国境に集結するロシア陸軍に言及し、ウクライナ空域に侵入したミグ戦闘機との空中戦も描いています。

それなりに長尺の作品ですので、お時間があれば、米艦隊が壊滅するシーンだけでもご覧ください。


追記

全く異なる作品がよく似た邦題で販売・配信されています。

20XX年、長引くウクライナ戦争により、世界は一触即発の危機にあった。内戦を経てロシア大統領となったワシーリエフと、アメリカのスチュワート大統領は、和平の道を模索。だが、強硬派のボロフスク国防大臣の陰謀により、ワシーリエフは暗殺されてしまう。開戦を決意したボロフスクは、米本土攻撃を命令。北大西洋では、アメリカとロシア、双方の最新鋭戦闘機による壮絶な空中戦が開始される。そしてついに核のボタンが押され、無数のミサイルが北米大陸に向けて発射された。


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