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自覚があってこそ

物事を理解したり
学んだり表現したりすることが
人よりも得意なんだってことを
あなたは自覚した方がいいかもね。



…得意なんですか、私。




私は昨日
久しぶりにイライラしていた。

自分でできることは
自分でしてきなさいよ。
今まで何してきたの。

覚悟が足りない。
学びへの貪欲さが足りない。

甘えてるんじゃないよ。

できないならできないなりに
泥臭くガムシャラにやりなさいよ。

そんな考えで
頭がいっぱいだった。



私があなたの立場なら
もっと時間を費やして
もっと調べて学んで
もっと教えをこいて
これが今の自分ができる
最高なものだと
胸を張って言えるくらいに
仕上げてくるのに…。

そんな気持ちもあった。



昨日は結局
まあ、相手の課題だし
相手が失敗して怒られた方が
学びになるか…
って思ってイライラを飲み込んだ。

そして今日は
そんな昨日のイライラを
大人たちに聞いてもらったのだ。



そんなときに
とある方からかけてもらった言葉が
冒頭の言葉。



得意…?
自覚…?

これって普通じゃないん?



私はびっくり仰天だった。



どうやら
私自身が普通だと思っていた
私の理解力、努力、学びの欲、表現力は
普通ではないらしい。笑

人よりも
飛びぬけているらしい。

私の得意らしい。



私自身が私の能力を
普通だと思っているから
昨日のイライラのお相手を
普通よりもできていない人と
思い込んでしまったようだ。

もしかしたら
昨日のイライラのお相手は
「普通」の努力を
していたかもしれないのに。




その集まりの終わり際
その場にいた子どもたちに向かって
私はこう声をかけた。

誰かー
ペンを集めてくれませんかー。

子どもたちは私の声掛けで
大人たちのペンを集めてくれる。



今のあなたの声掛けを
昨日のイライラのお相手に
できたらいいよね。笑

そう言って大人たちは
笑っていた。



自分の能力の自覚があってこそ
どう相手に声をかければいいのかが
わかるんじゃないかってね。