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【ユーザーインタビュー】これからの時代、”選ばれるリハビリ病院”になるために -麻生リハビリ総合病院-

デジリハって実際どんな施設で、どんな風に使われているんだろう?そんな疑問の声にお応えして、デジリハユーザーを紹介していきます!今回は麻生リハビリ総合病院さんです!
リハビリ専門病院として初めてデジリハを導入いただいた麻生リハさん。スタッフはもちろん全員リハビリセラピスト!そんな環境で、どのようにデジリハをご活用いただいているのか?リハビリテーション科科長の田中さんと、セラピストの皆様にお話を伺いました!

デジリハを導入したきっかけは?

スタッフがSNSでデジリハを見つけたのがデジリハを知ったきっかけです。類似のゲーム感覚のリハビリサービスだと、集団リハや運動という側面が強く、細かい運動が促せない、ゲームの中に患者様を当てはめるという感覚が強くて、いまいちだな…と感じていました。一方デジリハはセンサーやカスタマイズ機能を活用した個別性の高さが好印象でしたね。あとは、シンプルに「面白そうだな」と感じたことが導入のポイントです(笑)。

リハビリテーション科 科長の田中さん

実際導入してみていかがですか?

現在脳血管疾患による上肢機能障害や高次脳機能障害をお持ちの方々にLeapmotionやHOKUYOのセンサーを活用しながらデジリハをご利用頂いています。50~60代の方など、若年の患者様の場合はゲーム感覚で使っていただけていますね。自主練に使っていただいている方もいます。70代~80代の患者様の場合には、認知機能の賦活という目的で活用することもあります。

上肢訓練を作業療法で行う際には、従来はただ空間上でリーチを促す、という方法が多かったのですが、デジリハを導入したことで目標物が出来たのが良い点だなと思います。クジラとか忍者とか、明確にリーチをするべき対象があって、さらにその位置などを細かく調整できるのもポイントですね。認知機能が低下している患者様でも、鳥が好きな方は鳥を触ってみようかとか、直感的に運動を促せています。患者様の運動量も増えてきている印象です。同じ10回運動をするにしても、デジリハのアプリに夢中になるので実施後の疲労感は高くなっているなと感じます。

ー物品を使ったリハビリとの違いは?

肩や肘の関節の可動性を促したいときに、物を持ったり操作したりということ自体が難しいという患者様では物品を使ったアプローチでは代償動作が強く出てしまい、うまく誘導ができないという場合があるんです。デジリハの場合は物品を使わずとも明確な目標物が提示できるので、リーチ動作を通じた肩や肘関節へのアプローチがしやすいですね。
物品の把持が可能な患者様の場合にも、上肢を動かす方向を三次元的に調整することが出来るので、患者様1人ひとりに合わせた訓練が提供しやすいと感じております。

ー認知機能へのアプローチとして

従来の机上課題だと、例えば塗り絵とかシンプルなものが多いので、認知機能が低下している患者様にとっては興味を引きづらかった側面があります。デジリハアプリの画面はカラフルなので、患者様の目を引いて、手を伸ばそうとするような意欲の向上を感じます。セラピストの私たち自身も楽しんでやっています。

自主練に活用いただいているケースについて教えてください

上肢機能の自主練にデジリハを活用していただいているケースもあります。リハビリ室にご自分で来られる方の自主練用にデジリハを解放しているんですが、特に若年の患者様はご自身のタイミングで来室されて、タイムなどの結果を比較して、難易度を上げたり下げたりしながらプレイをしてくださっています。「面白い!」という反応です。それだけでなく、夢中にゲームをプレイしている間に肩の可動性が向上していて、”自分には出来ないと思っていたけど、これだけ動かせるんだ”という自己肯定感の改善に繋がったとも仰っていました。

デジリハ活用方法について真剣に議論するスタッフ様の様子

これから今後デジリハと一緒に目指したいもの

今後は病棟でも認知機能改善を目的に、集団活動として取り入れられたらと考えています。高齢の患者様が多いので、入院生活における離床頻度を増やしていく、活動性を広げていくというのが重要です。現在はセラピストがついて集団でのアプローチを実施している状況ですが、セラピストが同席する必要があると、どうしても回数が限られてしまいます。その頻度をさらに増やしていくためにも、デジリハを活用してセラピストがいないときにも出来る取り組みになったら良いなと思います。

最後にこれを読んでいる皆様にメッセージを!

これからは、患者様ご本人やご家族が病院を選ぶ時代になっていくと思います。病院の個別性を強めていくために、デジリハは発展的なツールであると考えます。レクリエーションにも、個別のリハビリにも活用できて、使う患者様を選ばないものです。特に昨今はデジタルツールを当たり前に使う時代ですので、スマホのように垣根がなく、リハビリもデジタルで当然出来るよ!というようになっていけばいいなと思います。


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