見出し画像

家族とキャリアの危機 男性/50代後半/老親同居/介護未満/後編 + 思い込みの解消 人生の転換期シリーズ最終回㊗

けんいちさん(仮名/50代後半)は母親が倒れたのをきっかけに
自分がどう生きていきたいのか?何を大切に生きたいか?自分と対話し
「考え方のクセ」に気づきます。人生のやり直しと新しい一歩を賭ける
けんいちさん。彼の選択と決定のストーリー後編。
最終章として「考え方を変えたら悩みが消える、ラクになる」のテーマを
まとめています。どの年代、ライススタイルの方たちにもヒントや気づきになるでしょう。


ケースの概要 


・プロフィール
・テーマ
・目標設定
・メンタリング 初期 - 中期
# 28 前編をご確認ください。


現状


メンタリング 後期

・妻と母の話を傾聴。2人それぞれの気持ちや考えを尊重し
 家族にしかできないことを優先させることに
・夫婦の老後のプランを話し合う
「介護休業制度」などの支援を求めることはキャリアにとって
 終わりではない
と情報収集や相談を夫婦ともに始める
・社会介護の利用など妻とも協働して情報収集や準備を始める
納得した生き方を目指し定年後は雇用継続を希望せず


家族にしかできない事とは?


課題


会社/仕事あっての家族と介護 (~あるべき) 
介護=リストラ 窓ぎわ 肩たたき (一般化)
・仕事に100%専念か or 介護に100%専念か (両極端)


タイミングを図り、課題に対してメンターからの効果的な質問は


質問


・それって絶対?
・もう終わりなの?
・誰が決めたの?


質問を受け、けんいちさんは内なる声に耳を傾け気づいたことは


気づいたこと


・自分の仕事あっての家族と介護の考えは自分中心に見ていたもの
・妻には妻の気持ちや考えがあり、母には母の気持ちや考えがある 
 I’m OK, You are OK
・「考え方のクセ」が自分も家族も不自由にしていた
・よかれと思っていたことが
 理性的ではない「こうあるべき」「ねばならぬ」のクセがついていた
・介護休業制度などを会社に相談したら 
 「もう終わり、次はない」は「思い込み」から 
 
(たとえもし勤務先でそうなったとしても全てが終わるわけではない
・考え方を変えたら悩みが消え
、家族やキャリアも「やり直せる」と
 勇気づけ合える


支援を率直に求める


けんいちさんは何を理解し、考え、解消したから
大きな気づきや変化を得たのかは


思い込みの解消(修正)


「人生の転換期シリーズ」を通して年代/ライフスタイル別ケース
それぞれの「家族とキャリアの危機」をお伝えしてきました。
一貫して「考え方を変えたら悩みが消える、ラクになる」のテーマ。

このテーマの土台であるABC理論についてザックリとご紹介します。


ABC理論とは


アルバート・エリス博士 臨床心理学者/アメリカ ABC理論開発者


できるなら、立派にやりたい。
できるなら、わたしにとって大事な人から愛されたい。
できるなら、私の生きている状況は満足であるものであって欲しい。
しかし、必ずしも、そうでなくてもよい。
もし、わたしの思い通りにならなかったら
それは、とても残念なことではあるが、
それで、「この世の終わり」ということではない。

アルバート・エリス博士


ABC理論

A: 刺激(でき事)
C: 反応(感情、症状、行為)
B: 刺激と反応の間にある考え方や受け取り方(認知)


Haraなりの理解と説明


例えば、
嫌なでき事が起きたために嫌な気分になったと考えがちですが
その間のBの受け取り方次第でCの気分が大きく影響を受けます。

自分でコントロールできるBの考え方、受け取り方を変えることによって
早く悩みが消える
というのが知的で合理的な解決策と言われている
ABC理論。でき事からすぐに感情が生じるわけではありません。


Haraなりの理解と説明


あるでき事が起こったとき、まずでき事を知覚します。
「どのように見たか、捉えたか」

ここでは、まず「自分にとってよくないでき事」と捉えてから
その知覚したことを「自分の考え」に基づいて評価し判断します。

「いつもそうとは限らない」あるいは
「絶対そうであるべき」というように。

そしてそれに見合った感情が生じます

いつもそうとは限らないと考えたら、別に「怒ることのほどでもない」
フラットです。

絶対そうでなければならないと考えたら、「怒り」爆発です。

Bのでき事をどうように考えたかが感情を決めるのです。

つまり、嫌なできごとが起こっても「考え方」を変えたら悩みは消えます


思い込みを解消するには


どのように考えたか(認知)を修正、思い込みを解消するには
どうしたらよいか
をご紹介しましょう。
ダイアリー/日記をつけるのも有効な方法の1つ
です。

ダイアリー式メンター Haraのラジオ # 2 「ダイアリーのコツ」
# 3「コメントのコツ」をご参照ください。


ダイアリー式メンター Haraのラジオ# 3 「コメントのコツ」でき事⇒感情 (例)


解消への STEP BY STEP

1. 自分が嫌な感情をもつきっかけになったでき事は?

2. そのでき事に対して抱いた嫌な感情の度合いは?
 例:1から10までで表すとどれくらい? 
      進むに連れときどきチェックして比較してみましょう。

3. そのでき事に対してどのように考えたか?ふり返る「考え方のクセ」

4. 自分の考えにある「思い込み」を見つける

5. 「思い込み」に対してパワフルな質問をする
 例:それって絶対?誰が決めたの?もう終わりなの?

6. 他の誰かの借りてきたものではなく
 自分にしっくり馴染む新しい考え方を定着させ、習慣にします。

もちろん、粘り強く続けていく忍耐力が必要ですが
その先には悩みもすぐに消える心豊かな日々が待っているでしょう。


STEP by STEP  段階的に  着実に


思い込みを解消する参考書籍

                        (ABC理論  初心者向け)


現状、課題、質問、気づいたこと、思い込みの解消の詳細は
ラジオ # 29でご確認ください。⇓


ケースの課題や解決策は1つのサンプルであり、すべてを代表するものではありません。


ダイアリー式メンター Haraのラジオ # 29

                        (視聴時間: 8分)



あとがき


個人情報保護などの制約もあり、今のところ、最大公約数的なケースに
とどめることをご理解いただけたら幸いです。

ご自身とは異なる年代やライフスタイルであっても、人生体験や心情と
重ね合わせて視聴してみてください。

人は自分とは異なるひとや、信条と異なるライフスタイルに対して寛容に
なりにくい傾向があります。


MIND THE GAP  すき間/ズレに気をつけて!


人にはそれぞれの考えや気持ちがあります。
そのギャップズレに配慮し気をつけましょう。


・私はうまくやらねばならない
・あなたは私を大切に扱わねばならない
・この世界は簡単でなければならない

思い込みが自身の重荷をつくり出し心も行動も不自由にしてしまいます。


家庭でも 社会生活でも
素直に心の声に耳を傾け

支援が必要なときには支援を率直に求め
またやり直せるように


内側も外側もバランスよく


ワークライフバランスを整え

男性だから、女性だからと役割や負担を決めつけず
IQ /論理とEQ/感情の一方に偏らず
両方をバランスよく 


I'm OK  You're OK


I’m OK You're OK の精神で。
お互い認め合って「OK」と言える
寛容な関係環境を作り育てていきましょう。

 

皆さんにとって
何かしらのヒントや気づきやきっかけになれることを願っています。


with all of my thanks and friendship


おすすめの記事


世話する側の心情


中庸の夫婦のあり方


ライフサイクル論とメンターとしての実感



GOOD LUCK


ラジオ 前編



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?