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時間の価値 ③旅行

私には、越後湯沢(以下、湯沢)に常宿があります。
6年前に初めて泊まって以来、毎年数回各3~4日お世話になり、湯沢町の
春夏秋冬の写真を撮り歩いています。

宿主ご夫婦とは友達の関係、息子さんはテノール歌手なので、私(H)と
家内(M)は彼の「おっかけ」をするようになりました。
湯沢駅から徒歩5分、お母さんの美味しい手料理とお酒(どぶろく)、
食後も食堂で宿主と客の雑談が弾み客同士も仲良くなれる家庭的な雰囲気、
小さいが掛け流しのお風呂、とても気に入っています。

湯沢への往復には在来線を使っています。  高崎と水上で乗換えて
「ループトンネル」を抜け、川端康成の「雪国」を思い浮かべながら
3時間半の旅。  ~国境の長いトンネルを抜けると雪国であった~

Mとのスケジュールが合わずにH1人で行く事が多いのですが、これまでに
3回2人で行きました。1度だけ在来線で行ったのですが、Mは長旅に飽き「新幹線じゃないと嫌」と言い、それ以降2人の時は新幹線。 片道1時間ですが、窓外は壁やトンネルばかり。
湯沢駅で新幹線を降りると飛行機から降りた気分になるHは「仕事に来たみたい」と目がクラクラします。

在来線での3時間半は、Mにとっては単なる移動手段で苦痛を我慢する時間、Hにとっては旅の一部としてゆっくり味わう時間なんですね。

大雪が降ると、在来線が止まっても新幹線は動いている場合が多いので、
Hはやむなく新幹線を使っています。(この時は移動手段になります)
もちろん振替乗車券はもらえません(笑)

Mにとって、旅行は計画を立てて効率的にするもの。
Hにとって、旅行は最小限の計画で時間の経過を楽しむもの。
ここでも「お互いの歩み寄り」、中間に正解があるのでしょう。 
「何事も中庸が肝心」ですね。

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