『ゼロ-アルファーー<出来事>のために 断片②』 から
以下は、近々noteアップ予定の記事『ゼロ-アルファーー<出来事>のために 断片②』の一部をオリジナルの散文形式から詩形式に変換したものである。『断片②』のオリジナルは90年代半ば頃に書かれた散文草稿『ゼロ-アルファーー<出来事>のために』である。
生まれたばかりの声と叫びは
風の音に変わる
〈私〉が反復されるわけでは決してなかった
それは文書への回帰に過ぎない
反復されるのは
砂漠の上を絶えず通過していくこの風とともに
動きへの果てのない渇望に貫かれながら
その都度生み出されるこの分散そのものなのだ
すなわち
彼方へと通過していく風/言葉/笑い……
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