逆境受験(ひとりぼっちの2ヶ月戦争)第18話【ケアレスミス】
【前回までのあらすじ】
中学3年生のヒメちゃんが、クリスマスに入塾してきました。
成績は、第1志望校合格ラインに50点以上も不足し内申点合格ラインは最低ランク。
学期末テストで成績を上げないと受験すら不可能になるので学期末テスト対策を急遽行うことに。
しかし、受験まで2ヶ月しかありません。
数学対策(円周角の定理)から授業を始めましたが、定理を全く覚えていないゼロからのスタートととなりました。
更に、ヒメチャンの学習意欲の低さに悩まされることに。
《授業方法の改善》
授業方法を複数の定理ではなく、2つの定理に限定した問題を解く練習に変えました。
例題を説明するときも2つの図形を分割し、ヒメちゃんに質問をし確認しながらの授業を行いました。気をつけなければならないのは、決して一方的な説明の授業を行わないことです。
私『これで例題の説明を全て終了したよ。』
私『ヒメちゃんの質問に対する答えも正確だし、1問だけ問題をだすよ。』
ヒメ『いいよ!』
定理を2つ使って解く問題を出題。
ヒメ『出来たよ。』
私『早いね。』
私『それでは、確認。』
私『凄い、正解!』
ヒメ『自信は、あったけどね。』
私『その調子だよ!』
私『いよいよ、確認テストだよ。5問出題するよ。』
私『それでは、始めてね。』
約10分経過‥‥。
ヒメ『出来たよ。地震はあるよ。』
私は、全問正解もあるのではと期待しながら確認をしました。
私は、その結果に愕然としました。
5問中、正解は1問のみ‥‥。
原因は、全て単純な計算ミスでした。
定理の使い方は、全て正しいのに‥‥。
私『ひめチャン、答えを再度確認した?』
ヒメ『してないよ。』
今までも計算ミスは多かったけど‥‥。
ケアレスミスについて、確認するようにと注意するだけでは問題の解決にはなりません。成績の低い生徒には、よくあるパターンだからです。
しかし、このケアレスミス問題は改善するのが難しいのです。
更に、試験まで時間もない状況では‥‥。
次回、第19話[試練]
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