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これからの時代 「デザイン会社」の提供価値はなんだろう

最近エルには、「AIの部屋」というトピックグループができました。AIについての話題を、自由に共有する場所です。

日々変化が目まぐるしいAIの話題。「こんなこともできるのか…」と驚きつつ、これからの時代、デザイン会社としてどのような価値を提供していけるだろうか、と考えてしまいます。

エルは、もうじき創立50年を迎える会社です。
オフィスには、大先輩が残したノートや資料、制作物がたくさん残されています。どれも、ものづくりへの愛情や、熱いこだわりを感じるものばかり。時間が経っても色褪せない、プロの仕事ぶりを感じます。

時代に合わせて変わり続けてきたエルですが、ずっと変わらないのは、「かたちのないもの(人の思い)を、かたち(クリエイティブ)にして世の中に伝える」という姿勢なのではないかな、と、現一社員として思っています。

次の時代を生き残っていくために、何を変えるべきで、何を変わらない価値としていくべきか。その答えを出すためには、クライアントが今どんな不安や疑問を持っていて、どんな価値を求めているのか、に目を向ける必要があると思いました。
今回は、一度クライアントの立場になってみて、制作会社に聞いてみたい(けど聞きづらそうな)ことをまとめ、エルとしての姿勢を答えてみることにします。


エルへのQ&A

Q:AI時代、エルでWebサイトをつくるメリットはなんですか?

「つくる」ことを目的にするのではなく、長期的なブランディングをお手伝いできることです。

Webサイトはあくまで、そのためのひとつの手段。目指したい未来を一緒に見つめ、商品・サービス・存在が永く愛されるものになるよう、トータルでクリエイティブディレクションを担います。「らしさを一緒に見つけて、つくって、育てていく」。この過程自体が、インナーブランディングにもつながります。

AIによりWebサイトが簡単に作れるようになるとはいえ、そこに「らしさ」が表現されていなければ、価値を正しく伝えるものにはなりません。世の中にクリエイティブの総量が増えるからこそ、「らしさ」を表現することは、より重要になってくると思います。

人同士が対話することで、生まれる価値があります。なんのためにどんなものをつくりたいのか、自身をどう見せたいのか、これからどうなっていきたいのか。ブランドづくりのパートナーとして、一緒に考えていけたらうれしいです。


Q. AIをどのように使っているのですか?

すべてのAI化を目的にするのではなく、「なにを実現したいか」から考え、必要なところに取り入れています。たとえば、社内ワークフローの自動化、実装の簡略化など。

私たちの得意分野は、対話からコンセプトを導き出し、「らしさ」を表現に落とし込むこと。そのためには、クライアントと丁寧に向き合い、心で感じる時間が必要です。効率化を図れる作業はAIに任せることで、クライアントと対話し、頭で考え、手を動かす時間を多く取れるようにしています。

制作にAIを使う場合でも、クリエイティブの方向性を決める・取捨選択をする・責任を持つことは、人間の役目だと思っています。


Q. エルならではの強みはなんですか?

Webだけ、グラフィックだけ、ではなく、トータルでブランディングを支援できることが強みです。Webサイトからパンフレットへの展開、ロゴ制作からWebへの展開、名刺・封筒・会社資料等ツール展開など、クライアントに必要なツールを、幅広い選択肢からご提案いたします。

また、企業理念やキャッチコピー、CIなど、ビジネスの方向性をデザインすることも可能です。ことばとデザインを合わせてアイデンティティデザインをご提案できるのは、エルならではの強みです。


Q. 外部に企業理念を考えてもらうのに抵抗があります。社内の人でないと、本当の「らしさ」はわからないのではないでしょうか。

おっしゃるとおり、会社の雰囲気を一番近くで感じられるのは社内の方々です。しかし、社内の人間でない私たちは、「クライアント」と「クライアントの顧客」との間に立つことができます。どちらからも一歩引いた立場だからこそ、持てる視点や気づきがあります。

他者から見ると強みでも、内部だとそれが当たり前になり、価値として埋もれてしまっていることがあります。また、伝えたいことと、顧客が知りたいことにずれがある場合もあります。一人の消費者として、そして制作パートナーとして、私たちは中立な視点からアイデアを提供いたします


Q. エルのクリエイターの特徴を教えて下さい。

「つくることをやめられない人」たちが集まっています。公私ともに何かをつくっている人が多く、社内には、メンバーがつくった個人制作物がたくさん置かれています。
内発的に呼び起こされる創作欲求こそが、私たち人間の強みです。つくる楽しさもくるしさもわかるからこそ、人の心を動かす表現が生まれるのだとい思います。
ぜひ、一緒に考えて、一緒につくりましょう。


Q. どんな相談に乗ってくれますか?

クライアントによってさまざまです。コンセプト・ロゴ・企業理念などからお手伝いする場合や、Webサイト制作、ロゴ、フライヤーなど、ご要望に応じて制作する場合もあります。
「ブランディングをしたいけど、具体的にどうしたらいいかわからない」「サイトに課題を感じているけど、どうするべきかわからない」等、まだ具体的になっていない段階でも、お気軽にご相談ください


Q. どういった付き合いができるんですか?

つくっておわりではなく、一緒にブランドを育てていける存在でいたいと思っています
たとえば広報ツールにしても、Webサイト、商品カタログ、採用パンフレット、会社案内、名刺、封筒、フライヤー…と多岐にわたります。それらを別々の会社で作成したり、社内の別部署が作成したりすると、どうしても印象に差が出てしまいます。

「どう見られたいか」「何を伝えたいか」の方向性を定めると、何をつくるときもどんな施策を行うときも、一貫した軸が通ります。ブランドの言動や人格に一貫性があることは、信頼度を上げることにつながります。
新たなツールや施策を検討するとき、いつでも相談相手として思い浮かべていただけるとうれしいです。


Q. ずばり、エルらしさとはなんですか?

先ほども書いたように、これはとっても難しい問いです。が、つくったものに関してエルらしさを述べるなら「クライアントらしさを丁寧に表現する姿勢」とお答えします。制作会社として自我を押す、のではなく、クライアントらしい表現にとことんこだわる。だからこそ生まれる表現があります。「エルっぽくない」は最高の褒めことばです。

私は、提案したコンセプトやコピーが、クライアントのものになっていると感じたときが一番うれしいです。こちらからの提案物ではなく、クライアント自身のことばとして使ってもらっている。それがわかると、一緒に考えてつくってきたものが、ちゃんとクライアントのものになった、と感じます。

デザインも同じです。つくったWebサイトが日々更新されていたり、制作したグラフィックを街で見かけたり。それがきっかけで、営業や採用に効果が生まれたり。「らしさ」がクライアントのものとして存在し、価値を生み出していることがわかると、私たちもうれしくなります。
「らしさ」はつくって終わりではなく、育てていくもの。その過程を、長い目で一緒に見ていけたらと思っています


エルらしく、変化していく

「WEBサイトつくれます」が当たり前になったとき、どんなことをバリューとして打ち出していくのか。クライアントから、選ばれる存在であり続けるにはどうすればいいのか。考えた結果たどり着いたのは、ロゴマークに込められた思いでした。

あたまをやわらかく、ここちよいカタチを作り、人と人とをつないでいく。

これが、私たちの在り方です。

自分のらしさを見つける、かたちにする、伝える。その難しさを、私たちは知っています。そして、らしさをかたちにしたときの喜び、届くべき人に届いたときの喜びも知っています。

時代によって求められること、つくるものは変わっていきますが、迷ったら初心に帰って、エルらしい価値を見つめ直したいと思います。これからもエルらしく、クライアントさんの「らしさ」を、未来を、一緒に見つめていけたらうれしいです。

本記事のQ&A以外でエルにご質問があれば、お気軽にお問い合わせください!


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エルでは、一緒に「らしさ」をデザインしてくれるデザイナー/アシスタントデザイナーを募集中です!お気軽にご応募ください。


デザインスタジオ・エルは「超えるをつくる」を合言葉に「らしさ」をデザインするWeb制作会社です。
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