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電車内のアナウンス - 『選択的注意』を考慮できていない実例 +

 「扉が開きます。扉にご注意ください ――」。
 電車走行中、次の駅に近づき減速中/停車間際 に車掌が発することがあるこのフレーズの1つ目の方が気になっていました。(そんなの聞いたことない!という方が少なくないかもですが、実在します😓)

 駅に到着するので当たり前のことなのに、この”区切られた一文”で何を言いたいのでしょうか?

 

 後に続く「扉に注意!」を強調すべきところ(*)。肝心な言葉以外(上記の前半部分)はできるだけ控えた方が、聞く側にとってはより適確に耳に入りやすいはずです。⇒広義の『選択的注意』要素

司会者その他の話し手が、「え~」などの繋ぎフレーズをやたらと挟む人だった場合に、【何だか”鬱陶しい”と聞きづらく感じる人が少なくない】という事例話と関連してそうです。もちろん「好み」的要素もありますが💦

 

 実際どうですか?「なるほど。扉が開くのだな?注意しないとな。」と意識して聞いていますか?概ね聞き流している(聞いていない)のではないでしょうか。
 不要な言葉を入れることでさらに「注意」の働きかけの有効性を低めてしまっている、とも言えそうです😞

 

◆◈◆◈◆◈◆◈◆◈◆

 

 以前、『選択的注意』を意識した実例を紹介しましたが、今回のその概念の派生話のポイントは、

◆必要事項のみをシンプルに

です。

 ちょっと見聞きしただけでは気付きにくいことが多いですが、日常的に様々見られ、〔余計なものを削ぎ落とす≒肝心なことが際立つ〕という結果になります。

 この例でムダな一文が挟まっていることに「違和感を持たない」のだとすれば、上述したように「折角の注意喚起に耳を貸していない」という実状の証であることプラス「その他にも様々溢れているムダにも不認知である」というおそれが高くなります。
 そんな状況であること自体に「気付かないまま」であるとすれば、あるいはそもそも「この程度の事例話をわざわざ取り沙汰しなくても」という気持ちを抱くとすればなおさら、残念なことですよね…
 より柔軟思考へ近づくための”気づき”💡になれば、と思います。

 

(*) より丁寧・明確に「戸袋への吸い込まれ」等に気を付けてもらいたいのなら、「扉付近の方はご注意ください」となるでしょうか。
 また、「”どちらが開くか”を知らせるのはメリットあり」という意見もあるかも知れません。満員の時や目の不自由な人にとって、等。
 それならこうでしょうか。「左側の扉が開きますのでご注意ください」 ――

 

◆◈◆◈◆◈◆◈◆◈◆

 

--- さらに深い考察へ ---

①推察するに、発車前に告げられる「扉が閉まります」の有効性に影響されているのかもしれません。
 「”閉まる”を言うんだから”開く”も言おう」という軽い感覚でしょうか。

本題と逸れますが、関東で電車に乗ると「扉を”閉めます”」と言われることが主流のような気がしますが、関西では「閉まります」が標準です。言わば「車掌の主体性」度合いの違い?でしょうか🤭

 

②会社などの業務で用いられる指示書等の「情報伝達書類」で、重要事項だからといって書式を逸脱して欄外にも重複的に強調表示しようとする姿勢は考えものです。
 良かれと思ってそういうことをすると、「その次くらいに重要な事項への注意力を削ぐ」などといった”副作用”を生じさせることになるからです。これこそ【選択的注意】を意識できていない典型例です。
⇒丁寧に提起・説明すると相当に長くなるので、ここでは続きの言及を差し控えざるを得ませんが… また改めて🙇

 

※以上、《選択的注意③》としての記事でした📖

 

 


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