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動く防犯の眼のデザイン

 警備輸送車のリア・パネルに、歌舞伎町、ではなく歌舞伎調の「こちらを睨みつける眼」が描かれている/ステッカーが貼られているのを見掛けたことはありますか?
 自家用車を運転中に、このような車両のすぐ後ろにつくと、あまりいい気分ではないですね😰

 説明するまでもなく、これは『防犯目的』 - 犯罪者への抑止力効果を期待して、の施しなのですが、この例はさすがに「立場を置き換えて」の想定で心理を捉えるのは難しいですね。

 はたして、このデザイン、有効なのでしょうか🤔

 

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 当方は大阪府在住。そのことがどれだけ影響しているのか詳しくは調べていないのですが、(このステッカーには社名が印字されていることも助け、)当該企業が考案・導入したのかと思っていました。が、どうやら、

『動く防犯の眼』として活用するために東京都が10数年前に作製したステッカーで、若干のルール付き/デザイン使用料無料で普及していった

という経緯のようです📖

 

東京都・防犯パトロール・警視庁犯罪を見逃さない!

 

 折しも、11/20放送の”チコちゃん”で、ちょうど関連事項が採り上げられていました👧
 つまり以下は完全な「雑学の受け売り」に過ぎないのですが、要旨はこうです
◆人間には白眼があるが他の動物には無い
◆「白眼がある=視線の向きが分かる」ことは、元来のヒト/狩りをする側 にとって共同で実行する仲間同士で言葉を発しなくてもアイコンタクトで作戦・手分け協力に有効
◆弱肉強食の世界で、襲う側は「獲物がコチラを向いていると攻撃を控え、眼を背ける/視線が外れると飛び掛かる」傾向にあるため、襲われる側にとっては「白眼がない=視線の向きが分かりにくい」ことの方が都合がよい
◆研究者による実験により『家畜が野生動物に襲われる事例が多発~家畜の尻(=尾の近くの両サイド)に目のような絵を描いた~被害が減った』という例も

 --- 本稿の主旨と関係のない部分の引用も交えましたが、つまり、肉食猛獣の本能には【目玉効果】が覿面(てきめん)であった、という話です😲

 

 え?犯罪抑止とは程遠い事例話のようにに感じる、と? そうかもしれませんね(^^;
 「家畜の尻に目」の実験の話はむしろ、いつの時代からか田んぼに仕掛けられてきた『目玉風船』の(鳥たちへの)効力は如何に🤔と似た事例であって、チコちゃんを登場させなくてもよかったかもですね🤣

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 でも、冒頭の『動く防犯の眼 by 東京都』提起は、『予想通りに不合理』の著者で世界的心理学者・行動経済学のダン・アリエリー氏がいかにも実験しそうな設定のようにも思います🙄
※実例の報告書があるのか否かチェックしていません🙇

 

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 自身、「そんな施しに左右されるようなタイプではない」という冷めた反応が多いと弁えている当方としては、今回は珍しい反応(^^ゞ ということになりますが、こと当該『目玉効果』が潜在意識にはたらきかける件は、意外と大きいのかもしれません😏

 ただ、〔抑止力〕とは期待しすぎかも知れず、「控えめな選択をするとの結果になりがち」くらいでしょうか。

 何にせよ、《「見られていると感じる」と人の行動は変わるのか?》という心理効果の話なので、「実際に踏みとどまった」という経緯をもつ人物に尋ねてみるしか、真の効果のほどが分からない、とも言えそうですね。

 

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