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子供に”答え”を教える大人と、それを受け取る側と +

 今日は3月末日。学校の「年度」が変わる”キワ日”ですね。
 我が子たち、いよいよ〔小学生〕は居なくなるので、「小学校生活を振り返って、どんなことがあったかなぁ…」と思い巡らせたりしています。

 そして思い出した『高学年の娘の授業参観』での話。
 ”考えさせられる”展開エピソード・コラムとして濃い内容なので、以下にて再掲します📖

 

◆◈◆◈◆◈◆◈◆◈◆

 

 土曜参観ということもあり、ごく一般的な教室での一斉授業形式ではなく、体育館で音楽発表<前半>とグループワークで謎解き<後半>の二部で構成される特異なスタイルになっていました。

 4年生と5年生。グループワークは学年を超えたメンバー編成になっていて、タブレット端末に表示される難解なクイズを、皆で相談して解くというものです。各々が気付いたことを発言して、それを寄せ集めることで正答に辿り着く、そのような過程も見受けられるような、〔協力〕要素も含んでいると感じました。
 知識が問われるというよりは、〔ひらめき〕や〔気づき〕の力💡が求められる系統です。

 グループは10余り。答えに辿り着けた班から”通過”する形式なのでスピードも試されます。子供たちは躍起になって解こうとしています。参観という特殊要件もあり、端末を囲んだサークルのすぐ傍で様子を見ている父兄に訊いてもよい/一緒になって解く、という展開でした。
※でも、意外と難問なんです。当方がやや真剣になっても答えに辿り着けないまま…というものもありました😓

 

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 本稿の主題に至るためには、出題形式についてもう少し説明しておく必要があります。
 でも実際の問題をここで載せるのは差し控えたいし、文章のみで忠実に述べても長くなるので敢えて簡素化を試みると、要するに、【クロスワード】パズルと類似した行程です。

 まず小問があって、その答えの語の中の一文字にアルファベットが付けられている。同様に10問。それぞれがA~Jまでの10文字を振られているので、順番通りに繋げてみるとまた別の10文字の語が出来上がる、というもの。
 つまり、全ての小問を完璧に正答しなくてもある程度まで進めば最後の『答え』が類推できる、というタイプです。

子供勉強数学

 

 とりわけ”取っ掛かり”の部分は、私はもちろん静観していました。答えをすぐに教えてしまっては何も面白くないですよね?
 ただ、前述した「最終解答の類推」の段階で、もし小問に誤答があればミスリードになるので、そこでは助言しようかな、なんて思いながら…(^_^メ)

 「作戦」は様々ですね。
 大人の力を借りずに子供たちだけで悩みぬくという志のグループもあれば、しばらく考えてみてタイムリミットが迫ってきたら相談する、という流れもあれば、早々に「答え」を教えてもらおうとする子もいれば…

 前述したように、大人にとっても難しい設問がいくつか含まれているのです。そのせいで、大人も一緒になって「考える」ではなく、スマホなどのモバイル端末でネット検索して「答えを調べる」ような動きに出るような例も…🙉
 その対応の賛否は横に置いておくとして、ここからが最も気になった【事態】について、以下へと続きます。

目標

 

 小問をフル正答するのはやっぱりちょっと難しく、最終解答の10文字について、途中で類推する流れになりがちなのは仕方ありませんし、スピード勝負ですので妥当な作戦かと思います。
 ただ、その段階で思い悩んでいる時に、【10文字のフレーズ】についてひらめいた一父兄さんが、「これだ!」と子供たちに教唆する場面がありました。その”答え”を聞いた子供たちは一目散に回答席へ🏃

 結果を先に述べますと、その”答え”は誤りだったのです。
 このグループの最終結果がどうであったのか、はともかくとして、ここまでの経緯を知って、皆さんはどのような感想をお持ちでしょうか?

勉強note

 

 まず誰しもが思うであろう点は、

デタラメをおしえてはならない

ですよね。
 でも、そこを指摘する際には気を付けなければなりません。誰にだって〔誤り〕はある、とは言うまでもないことです。

 ただ、本事例はニュアンスが少し違いました。

確証があるわけでもないのに、子供たちを制してまで自分の”答え”を推すような態度はいかがなものか

との点が指摘され得るかと思います。

《余談ですが、関西での会話で、『○○だ。』と言っておきながら、文末に『知らんけど』と添える”お茶濁し”シチュエーションがあるような無いような…一部の社会文化的に😓》

 そういった【父兄/大人側】の心得については「自戒を込めて」との提起にはなるのですが、もっと大切な要点がありますよね。【子供側】に向けた上での。

英語習得勉強note

 

 端的に表現すると、

示された”答え”を、ただ鵜呑みにして次の行動を起こすのか?

が、やはりひっかかります。

 父兄を含めた連携/共同作業なわけですので、教えてもらうこと自体は問題なく、(まぁ、できればヒント止まりにしておきたいと思う持論ではありますが、)歓迎する子供心は自然なのです。が、その後、今回の問題形式ならば、最後の『答え』として聞いた10文字を基に小問に今一度目を向けてみて、「各解答が何であったのか」に立ち返ってもらいたい。その上で納得して提出するとのステップが望ましいのではないでしょうか?

 そのような姿勢の大切さを教えるのは教員・先生とは限りません。大人一人ひとりの役割として心掛けておきたいところです。
⇒合間に、担任の先生に僭越ながらお伝えしておきました('◇')ゞ

あ、もとい、その前に、大人の方が、
鵜呑みにせずにちゃんと考える!
の習慣づけが出来ていないと、そもそもムリ!
ですね

 

 まったく、”学び多い”土曜参観でした。
 その主要素は、吉岡里帆さんと波瑠さんとを合わせたような感じの先生だから、ではなく😍

+++ 再び余談ですが、〔誤答〕に飛びついて子供たちが駆け出す前に、つまり、煽動した大人がいる目の前で、「ちょい待て!それは違うぞ!」とグループ全体を制止して〔正しさ〕を貫くような行動に出ることを差し控えた当方の配慮深い判断を批判する方がいらっしゃれば、挙手願いますw

 

 

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