Akko Tashiro

ピアノが好き!左手は脳出血で感覚障害、右手は転倒して手首骨折。怪我や病気で身体にハンデ…

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ピアノが好き!左手は脳出血で感覚障害、右手は転倒して手首骨折。怪我や病気で身体にハンデがあっても、楽器演奏を楽しめる世の中を目指して活動中!https://www.facebook.com/profile.php?id=100084125631717

最近の記事

コンサート開催への思い、そして出演のお誘い!

音楽の分野でもバリアフリーが進むことを願って始めたOnehand MUSIC Grooveの活動の一つとして念願だったコンサートを今年(2023年)の9月9日(土)に行うことになりました! コンサートタイトルは『Special×ONE Concert』 病気や怪我により障がいを持つ方、または先天的な障がいにより、楽器演奏や歌唱に困難を持つ方の参加をお待ちしています!詳細及び募集要項はこちらです↓ コンサートのきっかけ このコンサートのきっかけは、私自身が左手の感覚障害の

    • 劣等感を乗り越えた先に見つけたこと

      昨年の夏、Onehand MUSIC Groove というFacebookページをはじめました。音楽表現に関係する身体の機能に何らかの障がいがある方で、音楽を生きがいとする方が、音楽を続けていける世の中を実現させたいと一歩踏み出しました。 この活動についてはまだ手探りの状態ですが、これから時々noteにも記していきたいと思っています。 今日はnoteをはじめて1年3ヶ月経って、少しづつ気持ちが変化していったことについて書きたいと思います。私がnoteを始めたきっかけは、ピ

      • 右手だけでピアノを弾くとは

        私は、左手にハンデがあるため、右手だけを使ってピアノを楽しんでいます。世の中では、舘野泉さんをはじめ「左手のピアニスト」と呼ばれるプロの演奏家が活躍されています。 では、「右手のピアニスト」って聞いたことがありますか。私が知る限り、そしてネットで探す限り、プロのピアニストとして活動されている方はお一人しかいないようなのです。アマチュアでも右手で弾いている方はとても珍しいです。 世の中には、「左手のピアノ曲」という左手だけで演奏するために作曲されたピアノ曲が7000曲ぐらい

        • 片手のフルート~笛工房アイハラさんを訪ねて~

          私が後遺症により、右手だけでピアノを弾きはじめたとき、片手でも演奏できるピアノはなんてラッキーな楽器なんだろうと気づきました。身体にハンディを負って楽器演奏ができなくなって辛い思いをするのは、ほかの楽器も同じはず。そう思って、いろいろなワンハンド楽器を調べていくと、なんと普通のフルートと同じ音域、音色が出せるフルートを作っている工房があると知って大感激。それから3年近くがたち、昨日、はじめてその工房にお邪魔してお話を伺うことができました。 片手フルートのきっかけ お話を伺

        コンサート開催への思い、そして出演のお誘い!

          怪我の功名?〜骨折から9ヶ月経って〜

          あれだけ不運だと思った右手首骨折がきっかけとなって、ピアノの両手演奏への執着から解放されて、感謝の気持ちを持って前に進めるようになりました。昨日は、固定のために入れていたプレートを外す手術を受け、今はスッキリした気分でいます。 右手首骨折 9ヶ月前、大雪の翌朝に転倒して右手首を骨折しました。骨はズレた上に一部は砕けてしまい、医師には手術しても100%の元の状態には戻らないと言われて大ショック。左手にハンデがある私は、両手でピアノを弾くために、すべてのエネルギーを左手のリハ

          怪我の功名?〜骨折から9ヶ月経って〜

          やっぱりステージは最高!

          ちょうど2週間前、脳出血による右半身麻痺・失語症という後遺症を抱えながらもシンガーとして復活した清水まりさんのコンサートに右手ピアニストとして参加させていただきました。 「最高に楽しかった!」この一言に尽きます。会場も温かい雰囲気に包まれていて、お客様にたくさんの拍手と笑顔をいただきました。私は左半身、特に手指に感覚麻痺があり、力も弱く鍵盤がうまく掴めません。さらに年初には右手首を骨折したため、一時は自分がピアノを弾くことはもうないと思っていたので、音楽ができること、ステー

          やっぱりステージは最高!

          3年たって見えてきた違う景色

          今日はnoteを通して知り合った清水まりさんとお会いして、9月に行われるコンサートの練習をしてきました。まりさんの「『左手ピアノコンクール』に参加します!」という記事を読んで、「私もです!」というコメントを入れたのが、まりさんと出会ったきっかけでしたが、会場が東京と大阪に分かれていたこともあり、直接お会いするのは初めてでした。でも、音楽という共通項があるので前からのお友達のように和気あいあいと楽しい時間を過ごしました。 そしてもう一人、左手ピアノコンクールで知り合ったなおこ

          3年たって見えてきた違う景色

          片手だけで演奏できるサックス

          もし、楽器演奏が生きがいのあなたが、何らかの理由で片手が不自由になったら、単に楽器の演奏ができなくなってしまったというだけでなく、自分というアイデンティティが崩れ去ってしまうような大きな喪失感を覚えるだろう。 そんな経験をしたサックスプレイヤーのお話。まずは、演奏を聴いてもらいたい。 何の違和感もなくふつうにサックス演奏している動画にみえるけれど、よく見ると片手だけで演奏しているのがわかると思う。このプレイヤーはネブラスカ大学カーニー校で吹奏楽や音楽史をおしえるデビッド・

          片手だけで演奏できるサックス

          『7本指のピアニスト』西川悟平さんに学ぶ逆境の乗り越え方

          私が西川悟平さんの『7本指のピアニスト』という本に出会ったのは、2020年の春のことだった。パラリンピックの閉会式の『この素晴らしき世界』の伴奏で脚光を浴びた悟平さんはジストニアという病気のため、左手2本と右手5本の7本指でピアノ演奏をしている。この本を読んで私はすっかり悟平さんのファンになり、今でも時々、ページをパラパラとめくりながら元気をもらっている。 私は、2019年夏、手術の後遺症で左半身に感覚障害が残ってしまった。幸運なことに日常生活にはほぼ問題がないところまで戻

          『7本指のピアニスト』西川悟平さんに学ぶ逆境の乗り越え方

          音楽で繋がれる世界を🎶〜骨折から3ヶ月経って〜

          早いものでもう4月。1月初めに右手首を骨折してからちょうど3か月が過ぎた。 転んで骨折するということは、運が悪かったという程度の話かもしれない。でも、私にとっては人生についてもう一度考え直すぐらいの大きな意味のあるできごとだった。 左手にハンデを負ってから、ずっと心の中で温めてきたことがある。どうやったらそれを実現させることができるのか皆目見当がつかず、何もできずにいた。しかし、右手まで骨折したことで、私には私にしかできない役目があるのではないかと思うようになった。 音楽

          音楽で繋がれる世界を🎶〜骨折から3ヶ月経って〜

          音楽の神様からのメッセージ

          17歳で手の調子が悪くなって、ピアノを見るのも聴くのも嫌で逃げること32年。やっぱり音楽が好き、ピアノが好きと再開して4年。よくなることを期待してた手術で、残念ながら悪化。とことん落ち込んだ。それでもめげずにリハビリに励む私を見て、友人からは「ほかの趣味を探したら!」とよく言われていた。私を思っての言葉だし、私も友人の言うことが真っ当だなと思うものの、ピアノに代わるものはどこにも見つけられなかった。 そんな中で参加した左手のピアノ国際コンクール、たくさんの良い出会いがあった

          音楽の神様からのメッセージ

          まさかの右手首骨折、ピアノは?

          もうここまでくると、ネタにして笑い飛ばしてほしい。東京にまとまった雪が降った翌日の朝、前日の夜に、雪かきまでした家の前の道で転倒して右手首を骨折したのだ。 左手にハンディのある私が、片手でピアノ演奏をすることにどこか割り切れなさを感じながらも、左手のピアノ国際コンクールに右手一本の演奏で参加したのがつい3週間前。ワンハンドで奏でる音楽やワンハンドピアニストさんの想いのこもった演奏のおかげで、かたくなに執着していた両手演奏から、右手のみで演奏する自分を認めて前に進んでいきたい

          まさかの右手首骨折、ピアノは?

          前を向こうと思わせてくれたコンクール

           12月18日、左手のピアノ国際コンクールのアマチュア部門に初参加してスクリャービン作曲の「ノクターンOp.9-2」を弾いた。本番はいつも緊張のためか、早く終われとばかりにサラッと弾いてそのうえミスばかりで落ち込むので、今回はあれこれ考えずに、音楽に集中して弾くということが目標であった。今年、何度か人前で弾く機会があったが、一番落ち着いて弾けたと思う。そのかいあってか「技能賞」と「宝塚の贈りもの賞」というスポンサー様からのありがたい賞を頂いた。個人的には同じく技能賞を取られた

          前を向こうと思わせてくれたコンクール

          左手のピアノ国際コンクール

          友人達とのオンラインピアノコンサートも好評のうちに無事終わって5日。そんな本番後のまだボーっとしているところであるが、明日は「第2回左手のピアノ国際コンクール」に参加する。このコンクールは左手のピアニスト智内威雄氏が2018年に立ち上げた世界初のワンハンドピアノのコンクールだ。智内さんは左手のアーカイブを主催し、忘れ去られてしまった左手の曲を掘り起こし、左手のピアノの普及のために精力的に活動されている。 参加のきっかけは、昨年のオンラインコンサートで初めて左手の曲を演奏し、

          左手のピアノ国際コンクール

          32年のブランクから第二のピアノ人生へ

          私は32年のブランクの後にピアノを4年前に再開した。32年もの間、ピアノに一切触れることなく、ピアノ愛に無理やり蓋をしていた。だから、忘れもしない4年前の12月、友人の一言で蓋が外れた後は、びっくり箱のようにピアノ愛が飛び出して止まらなくなってしまった。ちょうどそのしばらく前から、本当はもう一度ピアノを弾きたいと思っている自分の気持ちを無視できなくなっていて、電子ピアノを物色していたのだった。 ピアノの発表会に出たという友人に、そもそもこの年齢になってピアノの発表会にでたこ

          32年のブランクから第二のピアノ人生へ

          ピアノの発表会で片手で弾いてみた

          ピアノの発表会と聞くと、小さなお子さんたちがかわいらしいドレスやワンピースでおめかしして、おじいちゃん、おばあちゃんが花束を持って足を運ぶ家族総出の一大イベントというイメージが浮かぶ。 昨日、私が参加させてもらった発表会は、そんな私のイメージを覆すちょっとした演奏会であった。友人の師事する先生の主催する発表会で、音大ピアノ科で教鞭をとられていたころの門下生の出演が中心となるかなりレベルの高いものであった。 そんなレベルの高い発表会になんで私がお誘いいただいたかというと、そ

          ピアノの発表会で片手で弾いてみた