左手のピアノ国際コンクール
友人達とのオンラインピアノコンサートも好評のうちに無事終わって5日。そんな本番後のまだボーっとしているところであるが、明日は「第2回左手のピアノ国際コンクール」に参加する。このコンクールは左手のピアニスト智内威雄氏が2018年に立ち上げた世界初のワンハンドピアノのコンクールだ。智内さんは左手のアーカイブを主催し、忘れ去られてしまった左手の曲を掘り起こし、左手のピアノの普及のために精力的に活動されている。
参加のきっかけは、昨年のオンラインコンサートで初めて左手の曲を演奏し、友人にこんなコンクールがあるから出てみたら〜と勧めてもらったことである。当時は、絶対に両手でピアノを弾くぞと気合いを入れて毎週リハビリに通い、家でも毎日欠かさず最低でも2、3時間以上はリハビリに精を出していたので、片手曲を弾くなんて敗北宣言のような気がして、片手の曲は渋々の選択であった。
しかし、実際に弾いてみると、うまく使えない左手に全神経を集中させる必要がなく、かえって以前のようにピアノの音色に身を浸して弾けることに気づき、リハビリ中の今だからこそできる音楽と考えを切り替えてみた。ちなみに私は左手にハンデがあるので左手用の曲を右手で弾いている。
そこで今年もオンラインコンサートでは、スクリャービンの『左手のための小品』より、『ノクターン』を右手で演奏した。コンクールでもこの曲を弾く。他の方が演奏する左手の曲を生で聴いたことがないし、ワンハンドのピアニストさんにも出会ったことがない。ぜひ、片手曲を生で聴いてみたいということと、片手奏者の方と交流してみたいと思い、参加を決めた。
明日は、自分の演奏に集中していつも通りに弾くことが目標だ。まだ知らない左手の曲に出会えることも楽しみにしている。
これは、コンクールの2日前に練習した時の動画です。ぜひ、ご覧ください!
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