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劣等感を乗り越えた先に見つけたこと

昨年の夏、Onehand MUSIC Groove というFacebookページをはじめました。音楽表現に関係する身体の機能に何らかの障がいがある方で、音楽を生きがいとする方が、音楽を続けていける世の中を実現させたいと一歩踏み出しました。

この活動についてはまだ手探りの状態ですが、これから時々noteにも記していきたいと思っています。

今日はnoteをはじめて1年3ヶ月経って、少しづつ気持ちが変化していったことについて書きたいと思います。私がnoteを始めたきっかけは、ピアノに対する劣等感を克服して、前に進んでいきたいと思ったからです。

私は脳疾患の後遺症が左半身、特に左手指にあり、その影響で小さいころから好きで弾いていたピアノが弾けなくなってしまいました。病気の影響ですので、劣等感を持つようなことでもないのですが、なかなか障害として受け入れられず、ピアノが弾けないのは努力不足のせいと自分に言い聞かせて、意地になってリハビリをしていました。周囲の人や過去の自分と比べて情けなくて仕方がなかったのです。

17歳から段階的に手が悪くなり、見るのも聴くのも嫌だと一度は離れてしまったピアノでしたが、やはり心のどこかでずっと引っかかっていました。結局は好きで戻ってきてしまう音楽なのだから、とことん正面から向き合って乗り越えていこうと思ったのでした。

そのためには、どんなに小さなことでもよいから自分にできることを行動に移して、少しづつ自信を取り戻していくしかないだろうと思いました。noteもその一つとして始めました。

目立つことが嫌いだし、自分の考えや思いを表に出すことも躊躇するタイプの私が文章を書いてアップしているなんて数年前には全く考えられませんでした。自分の行動を少しづつ変えていくことで、新たな気づきや出会いにも恵まれ、気が付けば劣等感は次第に影を薄めていきました。

世の中には、壮絶な経験や苦しい逆境を生き抜いている方がたくさんいらっしゃいます。私の経験なんてほんのちっぽけなことですが、その経験を通して自分が感じたことを少しは役に立つ形で実現させることが、私に与えられた役割なのかなと感じるようになりました。

左手の感覚麻痺に加えて右手首まで骨折した時には、なんで自分ばかり?と不運を嘆くこともありましたが、起きた出来事は自分の解釈次第で変わります。このことには意味があると信じて、自分の思いを形にするための行動を起こすきっかけとなりました。

そんなきっかけもあって立ち上げたOnehand MUSIC Groove。今年は参加者を募集してのコンサートも企画予定です。正式に決まったら、こちらでもお知らせしたいと思います。noteを読んでくださっている皆さまにはぜひ応援していただけると嬉しいです。


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