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中学受験のとんでもないデメリット

世間では中学受験が流行っているらしい。

少子化が進んでいるにも関わらず、首都圏1都5県では2015年以降毎年受験者数が増えているそう。

世は大中学受験時代といっても過言ではないだろう。


こうした現象が起こっている理由はおそらく、子供に早くから質の高い教育を受けさせたいと考える保護者が増えているから。

しかし、本当に受験を経て入った中学校の教育が、地元の公立中学校の教育に勝っているのだろうか。


地元の公立中学校に通っていた僕にその真偽がわかることはない。

しかし、中学受験にはデメリットがあるということははっきりわかる。

僕は以下の二つのデメリットがあると考えている。


①立ち止まって考える機会の喪失


中学受験をすると、おそらくほとんどの人が6年間その環境に居座ることになる。

高校受験をする必要はないし、高校へ入学してから部活をどうしよかと悩むこともあまりない。

6年間レールに乗り続けていれば前へ進めるため、高校受験組と比べて立ち止まって考える機会が圧倒的に少ない。


これに慣れてしまうと、レールの上に乗ることが当たり前になり、自分らしい人生の歩み方ができなくなりうる。

これからの変化の激しい時代に対応できる人材には育ちづらい。


②多様な人との関わりの喪失


今まで生きてきて感じたことがあるかもしれないが、自分が選択した先に待つ環境には自分に似たような人が多いことがほとんど。

小中学校で出会う友人よりも高校以降で出会う友人の方が深い付き合いになる傾向があるのは、高校以降所属する環境に自分と似た人が多いから。

それもそのはずで、自分に似た人は自分と同じ選択をしがち。


ほとんどの人は、こうした人に出会う体験を高校以降ですることになるが、中学受験をする子たちは、一足早く自分と似た人が多い環境に足を踏み入れる。

これは一見よいことに感じる。

親友に早く出会える可能性が高いし。


しかし、実はすごく怖いこと。

世の中にいる自分とは似ていない人たちと接する機会が少ないまま、人生を進めていくことになるから


大人になってから自分と全く異なる人種と関わる機会を多く得ることは難しい。

しかし、だからといって自分と似た人しか知らないと、社会で生きていく上で間違いなく困る。


例えば、ビジネスにおいて新商品を考える場面を想像してほしい。

自分と似た人しか知らないとどういうことが起こるだろうか。

世間の大部分の人の需要を把握できず、自己満足の発想しかできなくなると思わないだろうか。


あなたの常識は世間の常識ではない。

日本人の半分以上は大学へ行ったことがないし、日本の企業の内大企業は0.3%に過ぎない。

従業員数で見ても、たかが30%。


自分とは全く異なる人たちと関わり、そういった人たちの存在を知るという点だけを考えても、地元の公立中学へ通うことの意義がある。

そして、そこでの経験は間違いなく今後の人生の宝になる。


まとめ


以上2点が、僕が考える中学受験のデメリット。

もちろん全ての受験を経て入学する中学校に当てはまるわけではないとはわかっている。

ただ、安易な考えで中学受験をすることを子供に選ばせるのには、細心の注意を払う必要があることは間違いない。

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