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【乗車記】臨時夜行快速 ムーンライト信州81号(東京⇒北陸の旅②)

2016年10月、臨時快速「ムーンライト信州81号」に乗り北陸へ行きました。

■貧弱な大糸線で何とか北陸へ
 白馬駅で1時間ほど待った後、普通列車で南小谷向かうはずが、「空転で遅延が見込まれる」とのアナウンス。早朝の雨で湿った落ち葉が食い込み、空転が起きてしまったようでした…。

 20分ほど遅れて到着。南小谷では糸魚川方面の普通列車と接続を取るとの放送があり、ひと安心。

 程なく南小谷に到着。発車時刻を過ぎていたため写真を撮る暇はほとんどないまま乗車。ここからはJR西日本管内ということで、「鉄道の日記念 JR西日本一日乗り放題きっぷ」を使います。

■絶妙に便利だった、JR西日本の乗り放題きっぷ
 「鉄道の日記念 JR西日本一日乗り放題きっぷ」は、JR西日本全線の普通列車普通車自由席とJR西日本宮島フェリーのほか、金沢~糸魚川間の第三セクターであるIRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道、えちごトキめき鉄道の普通列車普通車自由席も乗り放題となるきっぷです。JRの割引きっぷでこの北陸三セクに乗れるものは意外に少なく、かつ1日3,000円と価格も手ごろで、まさに「かゆい所に手が届く」きっぷでした。
 残念ながら、この年を最後に発売は終了してしまったようです(近年のJR西日本は、新幹線や在来線特急も乗り放題になるようなダイナミックなきっぷが主流で、それはそれでめちゃくちゃ便利なんですけどね)。

 大糸線の南小谷以北は線形が悪く、橋梁や落石のおそれのある区間が長いため、ところどころ25km/h徐行で走ります。

 うとうとしながら糸魚川に到着。三セクを乗り継いでいきます。

■短くて濃い氷見線
 高岡へ到着。この旅行で乗りたかった氷見線に乗車します。氷見線はわずか16.5kmの短い路線ながら、路面電車の高架下をくぐり、パルプ工場の合間を縫い、最後は富山湾沿いを走る、とても盛りだくさんの路線です。

 氷見駅まで乗車した後、路線バスで雨晴駅へ。ホームから富山湾越しの立山連峰が望める有名な駅ですが、この日はあいにくの天気でした…。

駅舎自体はローカル線らしく、非常にシンプル。

 帰りの列車はハットリくんラッピングのキハ40でした。車内放送もハットリくんの声優さんによるオリジナルでしたが、地元のお客さんは無反応…笑 
 今年(2021年)に入って、このラッピング列車も新たなイラストのものが運行開始したようです。

新デザイン出発でござる JR城端・氷見線 忍者ハットリくん列車 勝興寺、海越し立山描く|地域|富山のニュース|富山新聞
https://www.hokkoku.co.jp/articles/tym/383184


 この後、石川県・福井県と普通列車を乗り継いで巡り、夜行バスで東京へ帰りました。灯りも消してくれるし、車内をうろつく人もいない夜行バスはムーンライト信州よりも格段に快適でした(笑)それでも、夜行列車には何とも言えない代えがたい高揚感がありました。


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