よそじの台所から【1月26日の夕食 と お肉屋さんのコロッケ】
残りの
・お弁当の残りのスープ に 茄子 長葱 を足したもの
・牛肉 大根 しめじ の煮物(味付:ラカントS みりん 醤油 薄切り生姜)
・稲荷寿司(テイクアウト ランチに持ってこうと思って忘れたもの)
and
・コーンコロッケ×2 チーズ入りハムカツ(味付:ソース)
・煮豆(市販品)
昨日の仕事帰り、無性にコロッケが食べたくなった。
食べものにあまり拘りのないわたしは、コロッケはコロッケ。
どこで買っても大した違いはない。
と、思っている。
けれども昨日は事情が違って
どーーーーーーーーーーしてもっっ!
コーンコロッケが食べたいっ!
となったのである。
「何食べたい?」という問いの約95%を「なんでも」と答えるタイプのわたしは、この事態を逃がしてなるまい、と思う。
帰宅中、あと数駅で我が町最寄りというところでネット検索を試みる。
そこらじゅうでコロッケは売っているけれど、コーンコロッケとなればデパ地下でだって出会えるかどうか・・。
すると
〇〇(地名) コーンコロッケ
の検索一度で、町の小さな肉屋がヒット。
店のホームページではなく、Googleの口コミに「コーンがたっぷりで甘くておいしい」などと書いてあるものが見つかった。
あぁ・・ありがとう、名も知らぬあなた。。
店は我が町の最寄りから一つ手前の駅で降りて、徒歩約10分の距離にあるとまたもやGoogleが教えてくれる。
なるほど、先生なわけだ。
駅前以外にほぼ店はなく、街灯の少ない住宅街をスマホの明かりを頼りに歩く。
到着したのは年季の入った店構えの肉屋。
ショーウィンドウには手書きのメニューと共に
チキンカツ 唐揚げ 肉屋でなぜかエビフライまでもが並んでいる。
揚げ物の種類は10種類以上あったけれど、到着したのは閉店1時間前。
コーンコロッケの品書きの後ろは空っぽだった。
ここまで来たのに・・・・
店内には2名ほどが注文を待っていた。
わたしの番が来て意を決して「ここにないものは売り切れですか?」とわかりきったことをすっとぼけ風に聞いてみると「いえ、なんでも揚がりますよ。」という。
子供というカテゴリにいたころには到底できなかった技を、今は軽々と操ることができる。
傍観者だったころに「恥」と呼んでいた行為。当事者になってみるとそれは都合よく「成長」という名前に変わった。
勢いがあるわけではないけれど、一人出れば一人やってくるような店内。
注文を後ろの人に譲って、もう一度ショーウィンドウ前の品書きをたどる。
何せ目の前に品物がないので、1個の大きさが分からない。
その上、コーンコロッケ120円。
さすがにそれだけ揚げてくれとは、到底言うことができない。
大人というカテゴリゆえの葛藤。
吟味に吟味を重ね、コーンコロッケ2つとチーズ入りハムカツを注文し、総菜コーナーから煮豆と、なぜか少しばかり並んでいた野菜コーナーから玉ねぎを買った。
家に帰って袋を開けると、揚げ物はまだほんのりあたたかかった。
そしてチーズ入りハムカツ(150円)を取り出し、ひとり「でか!」と声が出た。
余りものばかりの予定が愉快な食卓になった。
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