20年前に甲状腺がんを体験して得た教訓【冷静さ】
私は20代半ばに甲状腺がんで手術を受け、甲状腺を全部、取りました。
(そのときの体験談はコチラ)
当時を振り返ってみて「もっとこうしておけば良かった」と思う点がいくつかあります。
まず初めに正確な情報を収集をしてから、「どんな治療をいつするか?」
といった具体的な行動を決めるべきでした。
当時は「とにかくさっさと終わらせたい!」「この悪夢から解放されたい!」というばかりで、冷静さを失い、焦っておりました。
がんの治療以外でも、何かを決めるとき
「冷静さ」は絶対条件だな、と思います。
焦りも禁物で、焦っている状態では、まったく冷静ではいられません。
かといって、「あなたはがんです!」と告知されたとき、
冷静でいられる人はそう多くないと思います。
私ががん告知された20代当時、どう行動すれば、正確な情報収集ができ、
冷静さを取り戻せたか?と考えてみました。
正確な情報収集についてはコチラの記事 ↓↓↓
今回の記事は、がん告知された後、
【冷静さ】を保つための具体的な行動についてです。
何かに悩んで、不安のため冷静でいられないときにも役立つ方法と思います。
1.時間を空ける、少し待つ
1番には、少し待って、時間を空けると良かったかなと思います。
言い換えると、「結論を急がない」ということです。
「自分ががん?!早くなんとかしなければ!」と焦る気持ちは
当然に出てくるし、
がんによっては時間的猶予(ゆうよ)がそうないかもしれません。
それでも「間を置く」「距離を置く」「そこから一旦、離れてみる」というのは、どんな問題に対しても、冷静さを取り戻すのに有効かと思われます。
具体的には、結論を出す前に、まずは正確な情報収集に時間を費やすのです。
その情報収集の過程で、自然と次の行動が見えてきたり、治療法もスムーズに選択できたりすると思います。
2.日常から離れる
①日常生活の場から物理的に離れる
「時間を空ける」ことが現実的に難しい場合は、
日常から離れてみると良いかと思います。
そのためには、日常の空間とは違う空間へ行くことが効果的と思います。
よくある例では「旅行」ですが、もっと簡単な方法もあります。
行ったことのない公園、カフェ、めったに行かない博物館に行くとか。
近所であっても通ったことのない裏道や小道を散歩してみるとか。
半日くらい時間が取れるなら、日帰り温泉とかも良さそうです。
いずれにせよ、自宅や職場などの日常の場から物理的に距離を置くのです。
誰かと一緒よりも1人で過ごす方が効果的かと個人的には思います。
1人だと自然と自分と向き合うことになり、冷静さを取り戻しやすいかと。
ただし悩みを何でも話せて、弱みも見せれる相手であるならば、
一緒に過ごすのもよいでしょう。
たくさん話をする中で、自分の気持ちの整理もでき、落ち着いてくると思います。
②私のプチ旅行体験
私事ですが、つい半年前(2023年6月)、1泊2日で隣県に1人で行きました。
めったに行かない場所で、初めてのセミナーを受けました。
1人で、レストランに行き食事をする、デパートを見て回る、、、
もう不思議なくらい、気分がリフレッシュしました。
大げさに言えば、「意識が変わる」「視野が広がる」といった体感がありました。
空間を変えると気分も変わり、リフレッシュでき、
気持ちも落ち着きやすいみたいです。
③部屋の模様替え、断捨離、掃除
自宅から出る気がしないときは、部屋の模様替えでも
同等の効果があるのではないかと思います。
私は断捨離で大型家具をたくさん処分したのですが、
全然違う空間のように感じました。
また部屋を隅々まできれいに掃除しても、漂う空気感が変わります。
「部屋の模様替え」「家具の断捨離」「徹底した掃除」とも
空間が変わるので、とても気分がリフレッシュするのです。
これら3つの方法は、がんに限らず、何かに悩んでいるときに
とてもおススメです。
体を動かすし、空間はチェンジするし、で
ポジティブな気分になりやすいと思います。
何よりも家がきれいになり、すがすがしいですよ。
3.いっぱい深呼吸をする
①しっかり吐く
がん告知されて冷静さを失い、焦っているとき、
当然、不安も強くなっていると思います。
不安が強くなると、呼吸は早く浅くなります。
そこで役立つのが、深呼吸やため息です。
特に吐く方に重点を置きます。
お腹や胸に手を置き、体の動きを感じながら、ゆっくり息を吐き切ります。そしたら勝手に息が入って来る、つまり吸う動作が勝手に起こります。
「腹式呼吸ができているか?」と気にするよりは、
自分にやりやすい深呼吸を、日常の中にちょこちょこたくさん取り入れる方がよろしいかと思います。
②体へのアプローチで自然と心は変わる
不安だからと「落ち着こう、冷静に、冷静に」と自分に言い聞かせても、
効果は大きくないと思います。
心を変えたいとき、心にアプローチするよりも、
体にアプローチして体を変えれば、心も自然と変わるようです。
深呼吸は、日常的にできる体へのアプローチであり、
リラックスの神経(副交感神経)がよく働くので、おススメです。
ため息でも同じ事が起こるので、
ため息をつきたいときは周りに遠慮せずに、
思いっ切りため息をつきましょう!
深呼吸をするときに、同時に体を伸ばすのもイイですね!
暗い気持ちになったりイライラしたら、
腕を大きく動かしながら深呼吸してみてください。
4.筋肉をゆるめる
①筋肉を優しくなでる
冷静さを失い焦っているとき、体はこわばり、筋肉は固く緊張しています。
逆に、筋肉をゆるめれば、自然と心はリラックスしてきます。
心がリラックスすれば、焦る気持ちも和らぎ、冷静さを取り戻しやすくなります。
筋肉をゆるめるには、揉むのではなく、なでる方が効果的なようです。
下手に力を入れて揉むと、筋肉はもっと収縮し固くなるので要注意だと、
筋肉を取り扱う専門家の何人かが、同じ事を言っていました。
②さとう式リンパケアがおススメ
個人的にはウン千円も出してマッサージ屋に行くのはおススメしないです。
より安全かつ効果的なのは、youtubeでさとう式リンパケアを見ながら、
自分の体を自分で常日頃からケアしてあげることかなと思います。
さとう式リンパケアのやり方は色々ありますが、おススメはコチラ↓↓↓
なおさとう式リンパケアを受けれるサロンもあります。
5.とにかく書く、文字にする
①書くことで自分の感情を出す
がん告知をされ、不安や悲しみ、時には怒りも湧いてくることでしょう。
それらの感情をノートにひたすら書くのです。殴り書きでかまいません。
誰かに見せる必要もないし、後で読み返す必要もありません。
ただひたすらに感情をアウトプットする(出す)のです。
②頭で考えているだけでは混乱する
頭の中だけで考えていると、思考がグルグル回るばかりで混乱してきます。
不安も悲しみも増大してきて、ますます冷静さを失います。
どんな感情であってもアウトプットは大切です。
アウトプットする、ということは感情を解放しています。
感情は解放されれば消えていくらしいのです。
③書き切れないとき
いろいろな思考が激しくドンドンわいて出てくるとき、
その思考がまた新たな感情を持ってきてしまいます。
もう文章を書くどころではないかもしれません。
そんなグルグル思考が止まらないときは体を動かすのがおススメです。
ただ背伸びををする、軽い体操をする、前項の〔2.③部屋の模様替え、断捨離、掃除〕や、〔3.深呼吸、4.筋肉をゆるめる〕など。
そのときに自分がやりやすい方法で、体を動かしてみてください。
今考えていること(思考)から意識をそらしやすくなります。
グルグル思考が止まらないときや、考え過ぎて頭が疲れたようなとき、
掃除や断捨離が一石二鳥でとても良いなと個人的には思っています。
6.とにかく話す、言葉にする
①自分の気持ちを声に出して話す
前項〔5.とにかく書く、文字にする〕と理屈は同じです。
こちらは「書く」のではなく「声に出す」方法です。
誰かに話すも良し、相談機関に電話するも良し。
スマホのボイスレコーダーに声を録音しながら話すという手もあります。
後でレコーダーの録音を聞くと、自分で自分の気持ちがより理解できます。
もちろん聞き直さなくても良いです。ポイントは感情を出すことですから。
②パソコンの音声入力がおススメ
パソコンやスマホには、音声を文章に変換する機能もあります。
パソコンは、Windows10では音声入力の正確さがイマイチですが、
Windows11ではかなり機能が良くなったらしいです。
私のパソコンはWindows11なので実際にやってみました。
まずはワードを立ち上げ、「Windowsマークのキー」と「H」のキーボードを同時にタッチすると、音声入力機能が立ち上がります。
マイクマークをクリックした後、話し始めると、
その話し言葉が文章に変換されていきます。
訂正は必要ではありますが、かなり正確に聞き取ってくれている実感があります。(実際のやり方を説明した動画はコチラ)
スマホでの音声入力メモのやり方は機種によるみたいです。
iPhoneでは元々の機能についていて、Androidでは「Gboard」というアプリが必要らしいです。
パソコンやスマホへの音声入力は、とてもおススメです。
音声入力された文章を確認する作業で自分の言葉を客観視できるからです。
「客観視する=俯瞰する」行為は、冷静さを取り戻すのに打ってつけです。
7.まとめ
20年前、私が甲状腺がんと告知されたとき、
「早くがんを取り除かなければ!」と焦って不安になり、
冷静ではいられませんでした。
あのとき「どうすれば冷静でいられたか?」をまとめてみました。
①結論を急がず、じっくり情報収集する
②空間をチェンジすることで、日常から離れる
普段行かない所へ行く。
家を断捨離する。徹底的に掃除をする。部屋の模様替えをする。
③しっかり息を吐いて、深呼吸をいっぱいする
④筋肉をやさしくなでて、ゆるめる
さとう式リンパケアがおススメ
⑤自分の考えを書いて文字にする
考えが混乱して書けそうにないときは、まず体を動かす
⑥自分の気持ちを声に出して話す
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
サポートのお気持ちはありがたいですが、ご自身のためにお金を使ってほしいです!どうぞご自愛くださいませ(^^♪