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欧州で日本の美徳が非常識になっていること5選

欧州で日本の美徳が非常識になっていること5選

自分の常識は他人の非常識。ということは分かっていても、まさか良いとされていることが海外ではタブーを超えて怒りを誘うこともあります。
特に日本は世界的にいろいろな面でアイソレート(孤立)文化なので、誰も同類も味方もいません。

日本の美徳は世界の非常識となって、変な目で見られていることも多々あります。

1、ちゃんと並ぶこと

特に欧州の一部の国では、開店前のお店の前に並ぶことは最悪の行為とされています。

例えば朝8時開店の店に7時に来て並んでいたり、約束の時間が10時なのに9時半に来ることは、怒られます。

相手を長時間待つこと、それは相手への気遣いができない行為です。
10時に集合なのに9時半に来たら、先に到着しているとして気を使って自分も早くいかねばということになります。

気を使わせてしまうので相手のことを考えていないとされます。

国によっては、むしろ遅れてくる方がマシなほどです。

8時に開店というルールなのに、その前から並んでいたら、並ぶためにさらに早く来る人も出てお店の前が混雑し、迷惑です。

このように、先に来て並ぶという行為は「相手のことを考えていない自分勝手な行為」「時間を守らず相手を急かせる自分本位の考え」と捉える考え方もあるのです。

2、時間を守ること

日本やスイスでは、時間を守らない人は嫌われる。と言われますがその本質は異なります。
ドイツ人は日本人を皮肉交じりに「時間を最も守らない人たち」と言ったりします。

それは、「1」にも関連しますが予定時間より遥かに早く来るからです。
時間を守るというのは、約束の時間通りに来ることであって、ずっと前に来ることではありません。

例えば10時着の電車が9時半に来て待っていたらどうでしょう。そのホームは30分以上塞がって使えず不都合です。

同様に10時に来るお客さんを迎えるために準備していたら、8時に着いたら急かされているようにも思われるでしょう。

あくまで時間を守るというのは、ジャストインタイムであって、早くすることではない。という考え方もあります。

3、お椀を手で持つこと/両手で持って食べること

日本人はテーブルマナーなど食事に関しては徹底的に下調べするほど、食事を大事にするので比較的よく知られていることですが、大抵の国ではお椀を持つとか皿を持つことは大きなマナー違反とされます。

音を立てることや、しゃべることは国によって良い悪いが分かれていますが、食器を持つことは多くの国でNGです。

4、ありがとうをすること

日本はマナーや礼儀を重んじる文化なのは間違いないですが、欧米では感謝がない民族として有名です。
それは、感謝が言葉だと思い込んでいるからです。

感謝は言葉だけではありません。感謝とは実利であり、多くの場合はカネです。
日本はカネを強く求めず、相手にカネを求めてはいけないという風潮があります。それは「やってもらって当たり前」「お客様は神様」という精神を生みました。

サービスを行う側は、無償で奉仕することを美徳としているだけであって、客が無償で相手にサービスを求めることとは異なります。
しかし、今ではサービスは無償であるべきという精神も強くなりました。

本に書いてあるからとりあえずベッドメイクと給仕に対してはチップをしぶしぶ払うようになった日本人ですが、本来チップは至るところに発生します。

日本人は「やってもらったらありがとうと言え」とも習うことが多いので、感謝すればそれでよし。と判断する人も多いです。

しかし、欧米では特にチップなどの形で実利を与えないと、感謝したことにはなりません。
感謝に実利が無いことは、日本で例えれば無銭飲食と同じくらいの感覚です。

「店に来てやったんだから飯くらい無料にしろ」と言ってるような感じです。

感謝の言葉とは、あくまで実利の補助に使うこと、というくらいの気持ちで行くと良さそうです。

欧米では、いかなることでもカネが動きます。
オンラインでも、例えば素人の作品交換を行うとしてもお互いにカネを与え合うこともあります。

5、若さを褒めること

日本では、女はもちろん男でも若いほど有利(偉い)という感覚が強くあります。
少なくともおばさん扱いされるよりは、女の子扱いされたほうがいいでしょう。

一方で欧米では男はもちろん、女も歳を召した女性扱いされたほうが良いとされています。
若さより人生経験の深みのほうが、女を魅力的にするという考え方があります。

公共の乗り物で同席して話す程度の仲なら、とりあえずお世辞でもマダムとして扱ってもらえますが、もう少し親しくなるとただ歳を重ねればよいわけではないことが分かります。

レディやマダムとして扱われたいなら、しっかりとした生き様を持っていないとなりません。
色々と頑張って、酸いも甘いも嚙み分けた人だけが、立派なマダムです。

歳を無駄に重ねても褒められることは一切ありません。
年齢は一切関係なく、年上でも敬われない人もいれば、若くても立派に扱われる人もいます。

完璧に気を付けることはできなくとも

例え長期滞在しなくても、つい日本では立派で良い行為とされることから、ついやってしまいがちなこともあります。
日本人は食事や言葉には異様なほど気を遣いますが、その分、見落としがちなことも多々あります。

旅行であれば、現地の人は嫌な顔をしつつも我慢します。
それはあくまで旅行客だから仕方ない。という我慢に過ぎないことは理解しつつ、少しずつお互い歩み寄りで慣れると良いかもしれません。


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