Deeji Muller

急須でお茶を淹れるのが好きです。こちらに投稿している日記・記事はすべて、煎茶か玉露を味…

Deeji Muller

急須でお茶を淹れるのが好きです。こちらに投稿している日記・記事はすべて、煎茶か玉露を味わいながら書いております。とかく気忙しい日常にチェンジ・オブ・ペースなティータイムを取り入れる方が増えたら良いなあ…緑茶と共にあらんことを。

マガジン

  • A Gonna,A God now~ええがな、映画な~

    「30日間映画チャレンジ」から始まる映画・映画館に関する個人的な話。

最近の記事

【沈鬱】#30DaysFilmChallenge DAY14

キャラクターに血を通わせるということは。 『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』を鑑賞した。前作にあたる『スーサイド・スクワッド』でハーレイ・クインを演じたマーゴット・ロビーが自らワーナー・ブラザースにハーレイを主役とした作品の制作を打診したことから生まれた作品だそうだが非常に良かった。マーゴット・ロビーが、天真爛漫なキャラクターを演じることを楽しんでいるのが画面から伝わってきたし、暴力的な描写や表現は極力抑えつつ、あくまでフィクションの世界に閉じ込め

    • 【浮薄】#30DaysFilmChallenge DAY13

      「考えるな、感じろ」的な作品ほど考えて欲しい? 「監督はCMプランナー」というフレコミに大した意味はないように思う。映画監督になる前にCMプランナーだったという人もいるだろうし、映画監督もCMプランナーもどちらも出来るけれど、本当は小説の方が才能を発揮できるという人だっているだろう。職業的な肩書きほどアテにならないものはないというのに作品紹介に使われることが存外多い。とかく「CMプランナー」が手掛ける作品は「とにかく映像がユニークです/さほどメッセージ性は強くないです」といっ

      • 【不適】#30DaysFilmChallenge DAY12

        「宇宙でぼっち」系作品の出来は主演で決まる。 広大な宇宙空間にひとりぼっち。そんな設定の作品が好みだ。スクリーンに映し出される宇宙は、映画館の暗がりによく馴染む。観る側であるこちらも一人であることが多いので、「宇宙でぼっち」系は、作品の世界にダイブして、主人公とシンクロしやすいジャンルのひとつだ。「宇宙でぼっち」状態にある主人公をサポートする地上スタッフには出来るだけ姿を見せてほしくない(管制室の様子なんて不要だ)し、「劇場でぼっち」状態にあるボクの席のまわりには出来るだけ誰

        • 【執念】#30DaysFilmChallenge DAY11

          暗闇の中で、ホラー映画を観る理由があるのか? ホラー映画というジャンルがお好きな方に対して「わざわざ映画館の暗闇の中でホラー映画を観ようという気が知れない」などと挑発的な言い方をしてしまうのは、単にボクが怖がりだからなのです…てへへ。そんなエクスキューズを加えた上で、もう一度ハッキリ言うと「わざわざ観ようと思う人の気が知れない」。ホラー映画とは、文字通り、観る人に恐怖というストレスを感じさせることを目的としているわけで、せっかく映画館で観るのなら何か別のものにしない?…と、ホ

        【沈鬱】#30DaysFilmChallenge DAY14

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        • A Gonna,A God now~ええがな、映画な~
          14本

        記事

          【中島】#30DaysFilmChallenge DAY10

          問題はね、経つづけられるかどうかなんだよ。 人は誰だって「ヒーロー」になることができる。助けを必要としている人に見返りを求めることなく手を差し伸べるのだ!という気持ちさえあれば資格は十分だろう。しかし、「スーパーヒーロー」には、ヒーローを経て、ヒーローを経て(中略)…ヒーローを経て~ヒーローを経た者しかなれない。スーパーヒーローの条件は詰まるところ「継続」なのだと思う。一回や二回の活動でスーパーヒーローの称号を得ることは出来ないのだ。さらに、その称号を得るためには、人に気付い

          【中島】#30DaysFilmChallenge DAY10

          【無理】#30DaysFilmChallenge DAY9

          スピルバーグ監督&総指揮作品が軒並み苦手。今回のお題「評判は良いけど自分は苦手って思う作品」の候補を挙げてみたら、ほとんどスティーブン・スピルバーグの監督作品、あるいは制作総指揮として絡んでいる作品だらけになった。『ジョーズ』、『未知との遭遇』、『インディ・ジョーンズ』シリーズ、『ジュラシック・パーク』シリーズ、『グレムリン』シリーズ、『グーニーズ』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ、『トランスフォーマー』シリーズ…といった人気作品・シリーズがことごとく「苦手」だ。

          【無理】#30DaysFilmChallenge DAY9

          【孤高】#30DaysFilmChallenge DAY8

          思わず買ってしまうけれど、ほとんど聴かない。 ゲームやアニメの「サウンドトラック」と同じように、思わず買ってしまう映画のサントラだけれども、ゲームやアニメのそれと同じように繰り返し聴くことは稀で、映画を観た後の感動や興奮をDVDやBDが発売されるまで維持するためのファンアイテム(とりあえず記念に)のようなポジションに落ち着いてしまうことの方が圧倒的に多い。実際のところ、映画を観ている時は(ゲームやアニメに比べると)あまり「音楽」のことを気にしていないのだと思う。テーマ曲やBG

          【孤高】#30DaysFilmChallenge DAY8

          【不在】#30DaysFilmChallenge DAY7

          それはたぶん、オフビート映画ってやつだ。 飽きない、あるいは飽きが来ないというのは、結局のところ、当人が捉え切れていない状態、対象のことをよく分からないままの状態にあることを指すのではないか?という何とも不安定な整理から、今日のお題に入ってみる。この作品はこのような作品であると上手く説明できてしまったら、その時点で作品を味わい尽くしてしまって、何ならちょっと飽きてしまっているような気がする。逆に作品の中に味わい尽くせていない「何か」があるような気がして、上手く説明をすることが

          【不在】#30DaysFilmChallenge DAY7

          【実在】#30DaysFilmChallenge DAY6

          「甘過ぎなくて美味しい」と言われるケーキ。 今日のお題もなかなか難しい。いつの間にか「お題に合う1本」を選ぶという縛りにしてしまったので、記事を書く手前の「選考会」に時間がかかってしまった。何本かピックアップする方が簡単だったかというと、そうでもない。あれもこれも挙げなければとなって収拾が付かなくなっただろう。この1本と決める選考会の最終段階では『パプリカ』と『ニンジャバットマン』のどちらを選ぶか迷った。どちらの作品も『このアニメがすごい!』的に、誰かに強く薦めたい作品ではあ

          【実在】#30DaysFilmChallenge DAY6

          【憧憬】#30DaysFilmChallenge DAY5

          「好きを仕事にする」なんてボクには出来ない。チャレンジ5日目のお題は「憧れの職業に就いているキャラクターが登場する映画」だ…元ネタの原文は a film where a character has a job you want…とある。まずはボクにとっての「憧れの職業」というものが何かを定めないことには始まらないのだけれど、これが結構難しい。現実にちょっとした不満があれば「憧れ」も具体的になるのかもしれないけれど、ボクが就いている仕事は、いわゆる「憧れの職業」だとは言い切れな

          【憧憬】#30DaysFilmChallenge DAY5

          【翻案】#30DaysFilmChallenge DAY4

          『2001年 宇宙の旅』ばかりを挙げないための試み。「30日間映画チャレンジ」を始めようと思ったのは、ステイホームな動画生活の中で(自分にとっての)映画というものが良く分からなくなってきたからなのだけれども、設定された30のお題を見た時、そのほとんど全てに『2001年 宇宙の旅』と答えてしまうだろうと思った。『2001年』と答えないようにすることで(自分にとっての)「映画」という、今はまだモヤッとしている興味の輪郭を出来るだけ正確に、多面体のクリスタルのように磨くことが出来る

          【翻案】#30DaysFilmChallenge DAY4

          【翻訳】#30DaysFilmChallenge DAY3

          映画のタイトルは何語で付けるべきなのか? 原題ママor超訳的邦題という話ではなく、作品のテイストを際立たせるためのチューンナップはありやなしやの話。スタンリー・キューブリックは、自身が監督した作品のタイトルが改変されることをひどく嫌ったそうだ。「Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb」の日本公開が決まった時、関係者はそのまま「ドクター・ストレンジラブ」と訳してはさっぱり内容が分か

          【翻訳】#30DaysFilmChallenge DAY3

          【過剰】#30DaysFilmChallenge DAY2

          全ての映像には最適なスクリーンのサイズがある。 ステイホームな生活が続く中で、数多くの映像作品をPC・タブレット・スマホで鑑賞した。劇場で公開された作品が、あっという間に自宅で観られるようになってしまうものだから、「何でわざわざチケットの予約までして、映画館まで観に行くの?…お金も時間ももったいない」などと訳の分からないことを言う人が出てくる。劇場のスクリーンに映し出すことを前提に作った映像作品を小さな画面で観て、一体何が面白いというのだろう。むしろ、こう言い返したい。「自宅

          【過剰】#30DaysFilmChallenge DAY2

          【邂逅】#30DaysFilmChallenge DAY1

          映画館の営業再開が発表された夜に始める理由。友人・知人がSNSにアップしているのを目にしても、すぐに自分もやってみようと思わなかった「30日映画チャレンジ」をいよいよやってみるかとなったつい先ほど、緊急事態宣言が解除されて馴染みの映画館の営業が再開されることを知った。元々は映画について語るより、ただひたすら観ていたい方ではあるのだけれど、映画館に行くことのできなかった2ヶ月あまりでボクの中で「映画」というものが良く分からなくなってしまった。一緒にいることが当たり前のワイフと2

          【邂逅】#30DaysFilmChallenge DAY1