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【孤高】#30DaysFilmChallenge DAY8

思わず買ってしまうけれど、ほとんど聴かない。

ゲームやアニメの「サウンドトラック」と同じように、思わず買ってしまう映画のサントラだけれども、ゲームやアニメのそれと同じように繰り返し聴くことは稀で、映画を観た後の感動や興奮をDVDやBDが発売されるまで維持するためのファンアイテム(とりあえず記念に)のようなポジションに落ち着いてしまうことの方が圧倒的に多い。実際のところ、映画を観ている時は(ゲームやアニメに比べると)あまり「音楽」のことを気にしていないのだと思う。テーマ曲やBGMが印象的な映画はいくらでもあるのだけれど、それは作品全体のごく一部、数分の結び付きのことであって、作品全編が「音楽」で埋め尽くされているゲームや、キャラクターごとにテーマ曲が設定されているアニメに比べるとそこまで「音楽」に依存せずに映画本編に没入できているのだと思う。だから、劇伴音楽をまとめて収録したサントラを聴いても、映画作品によっては「え、こんな曲どこで使われてたっけ?」と困惑するネタにしかならないことがある。

サウンドトラックが好きな作品

この「30日間映画チャレンジ」において自ら課したシバリは「お題に対して選び出すのは1作品のみ」というものと、安易に「ココロのベストテン第一位」の『2001年 宇宙の旅』と答えないというものだ。30個のお題のどれかに『2001年』が入ってしまうことは分かっているので、何なら最後まで取り上げないつもりでいたのだけれど、このお題で選ばざるを得ないかなとくじけそうになった(いや、全然くじけてへん…嘘を言うたらアカンわ)

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リヒャルト・シュトラウスの交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき』や、ヨハン・シュトラウス2世の円舞曲『美しく青きドナウ』、アラム・ハチャトゥリアンの『ガヤネー』から「アダージョ」といったクラシック音楽を取り入れ、完全に「この映画のために作られた曲」のようにしてしまった点で特別な作品、特別なサントラである…これが今日のお題の「1本」ですと終わってしまっても良かったのだけれど、サントラ単体で好きか?と問われるとそうでもないなと感じてしまったので取り下げることにした。

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選んだのはこちらの作品です(ビシッ!)

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「サウンドトラックが好きな作品は?」という問いかけを「(映画本編はさておき)サントラが他作品のそれと比べて飛び抜けて素晴らしいと思う作品は?」と捉えることにした。孤高の天才、プリンスの代表作。今日のお題で選ぶ一本はこれしかない。

つまり、映画のサントラって何なのだろうか?

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このあたりの作品のサントラ版は色々なアーティストの曲が入っているので、作品のシーンの呼び起こしもしやすい上に作品全体の好きなものだけ集めた「おもちゃ箱」感が何とも言えず好きなのだけれど、作り手から「このシーンにこのミュージシャンのこの曲を挿れちゃうセンス、なかなかでしょ?」と言われている気がしなくもない。繰り返し聴いていると「もー、分かったってば」という気分になってくる。セレクトショップのアパレルラインナップを眺めているような感じ(確かにオシャレではあるが、これと言って訴えかけてくるものがない)。

「サウンドトラック」を劇中で使用された楽曲が収録された「アルバム」としたので、選ぶことは出来なかったけれど、単に「テーマ曲が好きな映画作品」という問いであれば、迷いなく選ぶのは『パシフィック・リム』のメインテーマ。泣く子も黙る、今や世界中の映画音楽を作っているんじゃないかと思わせる、ラミン・ジャヴァディの作曲。

お風呂の湯舟に出入りする際、この曲を脳内で再生すると非常に高揚します、気分はイェーガーです…いや、だからサントラって何なのさ(笑)。

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