石ころとラムネ/でー

週5日で人間をやりつつ、支援の差が生まれる理由について勉強しています。 社会が今後どう…

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週5日で人間をやりつつ、支援の差が生まれる理由について勉強しています。 社会が今後どうなっていくかに興味がある。ほうじ茶とカフェオレが好き。

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  • 心身の調子をお守りするために。

    心身の調子を守るために、考えたこと・試してみたことをまとめます。

記事一覧

人生は「道」だと思っていた。けれど、凡人にとって人生は「川」だった。

   数年前まで、ぼくは自分の人生の舵を握っていると本気で信じていた。 自分が手にした成功も、身に降りかかった火の粉も全てどこかに原因があり、あらゆるものには因…

「好きなことやれ」とかそんなこと全部分かってる。今、私たちが困っていることはそれじゃない。

「好きなことやりなよ」 「自分らしく生きなよ」 「自由に生きていいんだよ」 という言葉が頭の中をぐるぐるしている。 その言葉を投げかけてくる「いい人」たちは、僕た…

社会から勇退する人が羨ましい。しかしその痛みを癒やす手立てはどこにも存在しない。

周囲から惜しまれながら人生を勇退する人が羨ましいと、ときどき思うことがある。 ガンをはじめとした難病に罹り、幕引きまでの時を生きる人が羨ましい。 大きな渦の中で…

自己責任と自助。世界のおわり。

「自己責任」という言葉が批判されるようになって久しい。 しかし、この言葉はすっかりぼくたちの日常に浸透しているように感じる。実際、NPO法人フローレンスの前田さん…

「弱者」を許さない社会に向けて

少しずつ、今年度も終わりに近づこうとしている。みなさん、なんとかやっていますか。 今回は、これから社会に出ていく友人たち、既に社会に出た友人たちの背中をそっと押…

「自分の欠損」を埋めながら生きること

4ヶ月くらい前のことだ。 後輩から飲みに誘われて二人でやけに店員さんもお客の声も通る、なんというか大学生感を抱かせる居酒屋で飲んでいた。 「先輩、相談があるんで…

反芻思考がうつの原因だと知ったので、自分に起こったことを振り返る。

反芻思考と呼ばれる思考の癖が存在するらしい。 僕はメンタルが落ちてくると、ちょっとしたことで過去の失敗や嫌な記憶を思い出してしまう事象に悩んでいる。 偶然読んで…

人生は「道」だと思っていた。けれど、凡人にとって人生は「川」だった。

人生は「道」だと思っていた。けれど、凡人にとって人生は「川」だった。

 

 数年前まで、ぼくは自分の人生の舵を握っていると本気で信じていた。
自分が手にした成功も、身に降りかかった火の粉も全てどこかに原因があり、あらゆるものには因果が存在し、努力すれば成功し、不十分であるから失敗するのだと疑わなかった。それは、ぼくが絶望するほど暗い穴の底から、自らの力で這い上がり、成功を掴んだと勘違いしたことがきっかけだった。
 人生の舵を握っていると信じたぼくは、なにもかもを自

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「好きなことやれ」とかそんなこと全部分かってる。今、私たちが困っていることはそれじゃない。

「好きなことやりなよ」
「自分らしく生きなよ」
「自由に生きていいんだよ」

という言葉が頭の中をぐるぐるしている。

その言葉を投げかけてくる「いい人」たちは、僕たちをどこに向かわせたいのだろうか。
というより、そのような言葉を安易に投げかける人ほど、自分たちが作った世界の中で「自由で」「自分らしい」「好きなこと」をしているように見える。

 

無責任な言葉に翻弄される ぼくは正確が315度く

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社会から勇退する人が羨ましい。しかしその痛みを癒やす手立てはどこにも存在しない。

社会から勇退する人が羨ましい。しかしその痛みを癒やす手立てはどこにも存在しない。

周囲から惜しまれながら人生を勇退する人が羨ましいと、ときどき思うことがある。

ガンをはじめとした難病に罹り、幕引きまでの時を生きる人が羨ましい。
大きな渦の中で懸命にもがき、小さくとも社会に傷を残した人が怪我などによって勇退する姿が羨ましい。

そのような人々に対して、この命を代わりに使って欲しいと願ってしまう。
この感情は極端な自己犠牲精神からくるのではなくて、生に渇望すら抱かず漫然と明日が来

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自己責任と自助。世界のおわり。

自己責任と自助。世界のおわり。

「自己責任」という言葉が批判されるようになって久しい。

しかし、この言葉はすっかりぼくたちの日常に浸透しているように感じる。実際、NPO法人フローレンスの前田さんのnoteで紹介されている調査によると、「自力で生きていけないようなとても貧しい人たちの面倒をみるのは、国や政府の責任である。この考えについてどう思うか?」という質問に対して、「そう思わない。(=自己責任である)」と答えた人は38%らし

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「弱者」を許さない社会に向けて

「弱者」を許さない社会に向けて

少しずつ、今年度も終わりに近づこうとしている。みなさん、なんとかやっていますか。
今回は、これから社会に出ていく友人たち、既に社会に出た友人たちの背中をそっと押すことはできないだろうか。ほんの一部にでもいい。
そんな思いから、久しぶりに文章を書くことにした。

優秀と呼ばれる人たちと仕事をしていた時期がある。
彼らにとって将来は自分で切り開いていけるものだし、そのことに疑いは無いように見えた。

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「自分の欠損」を埋めながら生きること

「自分の欠損」を埋めながら生きること

4ヶ月くらい前のことだ。
後輩から飲みに誘われて二人でやけに店員さんもお客の声も通る、なんというか大学生感を抱かせる居酒屋で飲んでいた。

「先輩、相談があるんですけど...」
周囲の喧騒に、彼の悩みごと飲み込まれてしまいそうな声だった。
「相談?」と僕が返すと、「就活のグループディスカッションで皆に迷惑をかけてしまうんです。議論を破壊してしまうというか...どうしたらいいんでしょうか...?」と

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反芻思考がうつの原因だと知ったので、自分に起こったことを振り返る。

反芻思考がうつの原因だと知ったので、自分に起こったことを振り返る。

反芻思考と呼ばれる思考の癖が存在するらしい。

僕はメンタルが落ちてくると、ちょっとしたことで過去の失敗や嫌な記憶を思い出してしまう事象に悩んでいる。
偶然読んでいた記事で自分の思考の癖を反芻思考と呼ぶことをつい最近知った。

どうやらこの反芻思考、過去の失敗や自分の欠点を何度も繰り返し思い出すことで、抑うつを引き起こすなかなか厄介な行為とのこと。

ワイ「……最近のワイやん」

となった。
過去

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