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壱貫亨治
2023年7月12日 18:12
精一杯に生きてきた怠惰と焦燥の二枚舌で手ぶらのままの指先は巨大な見えざる掌に焦らされながら握り潰される精一杯に追いかけたあれが私の背中であろうと時には無謀な賭けに出てスリルは依存の脱力となり深夜の地面に幾度も接吻をする精一杯に逃げてきた決して弱みを悟らせはしないおどける飲み屋のカウンターで相手なんて誰だって構わない知らない方が救われるのだから精一杯になりた
有
2023年5月28日 17:24
私の何かが反応した。怒りの感情がふつふつと湧いてきた。彼女の言葉が私に向かってきた刃のように感じた。その刃は私に対する「指導」の言葉だった。事実は「私が曖昧に捉えていたルールを厳格に適用するよう、彼女が私に伝えた」ということだった。私の中に、揺るがない私が在れば、彼女が私に何を言っても、私は揺るがないはずだった。彼女の言葉に私が揺れるのは、私が私を信じていないからだった。信じていないのは、