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【感想文】リーダーの仮面~「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法~ページ数:287ページ 2020年著

【なぜこの本を読もうと思ったのか?(自分の弱みや足りない点)】

・タイトル(サブタイトル)に惹かれた


【なぜそう思ったのか?】
 
・当時の自分がちょうどこの状況に陥っていたから
「はじめに」で書かれている事がまるで自分に言われてるようだった

【感想文の文字数】
1,439文字/1,440文字

【❶結論】【本書は人間関係を良くする為の概念である】


識学の考えはスポーツに近い。
スポーツは競技ルールが決まっている、
ポジションごとの役割が明確と言う特徴がある。
 
 
無機質にルールを徹底する背景は、
「社会に放り出されても稼ぐ事ができる人材として育てる」
と言う長期視点から来ている。
 
 
子育てに例えるならば
子ども(プレイヤー)はお菓子が食べたいと言い(短期)
お菓子ばかりを食べさせれば健康な体はできない。
したがって本人にとって嫌いな野菜や食事を摂らせるだろう(長期)

【❷要約】

 
 
本書はプレイヤーとして優秀な成果を遺した人間が、
評価されて管理職に出世した時に陥る、
「プレイヤー思考のままマネジャーをする」現象を防止する為の思考法と具体論である。
 
 
プレイヤーとマネジャーの違いは以下の通り。
プレイヤー➤自分の事だけ考えれていれば良い
マネジャー➤他人の人生、人生のキャリアを深く考え、自分以外に成果を出させる
 
 
優秀なプレーヤーが必ずしも
優秀なマネジャーにならない現象理由は大きく2つ。
 
 
①手取り足取り指導する(部下は思考停止する。お題は与えてやり方は部下に委ねる)
②背中を見せプレーヤーとしてトップの成績を出し部下についてこさせようとする
(実質的にリーダー責任放棄)
 
 
本書はプレーヤー人生で一生生きていく事を否定するわけではないが、
プレーヤー思考のまま生きるリスクも提示している。
 
 
①プレーヤー能力は30代をピークに下落していく
②結婚や子育て、介護などのライフイベントをこなしながら
若手と同じ位置で成果を上げ続けなければならない
③雇う側から見れば手足となる現場の人材は若くて低コストの方を重宝する
 
 
具体的にマネジャーとして見るべきポイントは以下の5つ。
 
 
①ルール(姿勢のルール、行動のルール)
②位置(役職ごとの明確な役割の認識)
③利益(組織利益を先行すると個人の利益が大きくなる)
④結果(プロセス評価ではなく結果評価。しかし任せて任せず)
⑤成長(部下の不足分を正しくフィードバックし、チームの成果出しに徹する)
 
 
空気を読むと言った、どこに地雷が埋まっているかわからない所で
自由に振る舞えない様に、
ルールがある方がかえって組織内の人間関係が良好になる。
 
 
上司と部下は対等ではなく、上下の立場を正しく認識すれば、
部下もいちいち口答えする様な感情的になる事を抑える事ができる。
同時に、上司側も人間として偉いわけでなく、
役割として役職が与えられているだけと言う認識を持つ事ができる。
 
 
これらを遂行するにはいささか冷徹に遂行する覚悟が求められるが、
ゆえにタイトル通り「リーダーの仮面」を被って演じる事を推奨している。


【❸仮説】【すべての企業に識学の考えは当てはまるか?】


個人的には以下の条件下では、
むしろ一人一人に手厚くケアする方が有効と考える。
 
 
・1人で管理できるスパンオブコントロールの範囲内
 
 
本書においても「やり方を変えるベストタイミング」節において、
ある会社の部長がプロセス管理とモチベーション重視のやり方で
’’最初は’’うまくいっていたとある。
しかし、会社が大きくなっていき、
部下が増えていく過程で現在は識学の考え方にシフトしたとある。
 
 
つまりマネジメント規模が管理可能な範囲であれば、
一人一人をよくケアした方が良いわけである。
 
 
もちろん識学の考えであるルール徹底、
組織利益優先、結果優先なのは言うまでもない。
しかし、実際のアプローチにおいては
各自おかれた環境に応じてアレンジメントする事で
最大化する事を真剣に考えるべきである。

 

 

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