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言葉にない裏の本当の意味を理解する、それは「常識」?

発達障害の息子の感性には
「以心伝心」「空気を読む」「一聞いて十悟れ」「フアッとわかる」
ということはほとんどありません。

以下はその例の一つです。

先日息子がソーダ水24本入りケースを玄関からキッチンまで運んでいました。これは同居している82歳の義母専用のソーダ水です。
義母は毎晩焼酎のソーダ割りを楽しみに生きているような人です。

息子が自分だけが飲むソーダ水のケースを運ぶ姿を見て、義母はこう言いました。「重いなぁ!」……これを聞いて息子はどう答えたかといいますと、

「うん、重いで…」

そしてその後息子が私に言いに来ました。
「おばあちゃんが変なこと言ってきたんやけど…」
「ソーダ水が重いなぁって。」

私はこう答えました。
「ああそれはな、おばあちゃんだけが飲むソーダ水をお母さん(私)が注文して、○○(息子の名前)が運んでくれて助かるな!迷惑かけてごめんねっていう意味でそう言ってるんやと思うで。」

息子:「ああ、そういう意味なんか、わかった!」

このように直接的な言い方をするとスンナリ頭に入るのですが、言葉の裏の意味を想像することがとても困難なのです。


言葉に出ていないその裏の意味……
知らないうちに多くの人は理解ができています。察することができます。

しかし、言葉通りにしか理解できない人もいます。
息子で初めてそれがわかりました。
この特性を把握できれば対処していく方法はあると思うのですが、
残念ながら、社会では変人扱いされてしまうことが多々あります。

今、息子は認知行動療法を学んでいます。
パターンとして一般社会の「常識」を憶える努力をしています。

なかなか理解してもらうのは難しい感性なので、息子も私も時々辛いですが、前を向いてゆっくり進んでいこうと思います。








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