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信じて疑わなかったものをブチ壊した!

発達障害の息子の存在によって、私はある意味視野が広がりました。

以前、人とどう接していいのか戸惑ってしまう息子を見て、
「臨機応変にやりなさい!」
私は息子にとってはわけがわからない言葉を投げかけていました。

……それができるくらいなら、とっくにやってますよね?息子くん。


彼が臨床心理士さんに話すには、

「会社での新入社員歓迎会は辛かったです。」

「社長の横に座らされ、どうしていいのか戸惑っている時にいきなり挨拶しろと言われ…」



「忘年会なども、『会社員やから行かなければならない』という思いで、なんとか参加しました。」
(はぁ~、そうやったんや…、息子なりに頑張ったんやなぁ)



私とは正反対の息子です。

元々は私自身もおとなしく、ちょっと影のある感じでした。
(あれ?誰か今、「嘘つけ~!」て言いませんでした?)


なぜか会社員になってからは元気キャラに変身し、会社の宴会があると、少々嫌々でも参加しては、けっこう盛り上げていました。
ですので、いつの間にか他の部署からも宴会に呼ばれるようになっていきました。


当時の私の感覚で息子を見たとしたら……
「会社の宴会に参加しないとか、したくないとか、非常識な奴!」
そう思って疑わなかったでしょう。うざい女でした!


発達障害により息子の脳は、いつもアクセルをいっぱいに踏んでいるような状態なのだと、医師から説明がありました。そんな状態で、臨機応変に周りの人の心の動きを推し量ったりするのは至難の業です。

疲れやすい上に、更に疲れるようです。


私はふと、息子と似たような状態の人もいらっしゃるのではないかと、思うようになりました。そんな人に向って、「常識がない!」と疑いなく感じていた私は何かが間違っていました。


心や体の様々な理由で、人と接っすることが苦手、抵抗がある人もいらっしゃる。生きていくうえで、それはどれほど辛いことなんだろう?


息子の存在によって、私は今までに全くなかった思いが芽生えました。

あえて触れない…。
場合によっては、それも一つの愛情なのだと気づきました。


口幅ったい理想論なのかもしれませんが、人に対して「愛」は持ち続けたいと思っています。その表現は一つではないのだと、しみじみ感じております。



たおたおってこういう者です。
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