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当たり前じゃないこと

子どもの頃、わたしはお父さんやお母さん、妹が見えない世界まで見えていると思っていた。

学校では、先生が口で言うことと心で思っていることが違うと感じていたし、大人が求めていることを察してそれを演じていた。

だから、他の子よりひいきにされたり、妹より可愛がられた気がするけれど、そんな大人を見て、「大人のくせに子どもを対等に扱わないなんてひどい」と軽蔑していた。

とてもひねくれた子どもだった。

多感であったためか、同じ歳の子たちのことを幼く感じたり、神のように完璧な存在にならなければと寝る前は1日のあらゆる行動を振り返り、ダメな所はなかったかと反省した。

そうして子どもながらに、不眠気味だった。

好きになるものや興味を持つものも、マイナーなものが多く、家族にあんたは変わってると言われ、自分は変なんだなと思っていた。

いっぽうで、自分には周りの人にはない何か特別なものがあるのかもしれないと思っていた。


今思うと色んな意味で変だったけれど、

そんな変な人は普通にたくさん存在することを

大人になって知った。


就職活動の時に第一志望に受からなくて、行きたくはなかったけれど周りが望んでいた地銀に就職した。

就職した後に力をつけて望む企業に転職しようと思っていた。

病気で退職した後は、特別な何かを生かしたくて、デザインの講座を受けたり、専門学校に行ったけれど、体調を崩して続けられなかった。

自分の人生が崩れていく中で、特別な何かで巻き返さなきゃいけないという、よく分からない焦りがあった。

今思うとあの時感じた特別な何かってなんだったんだろうって思う。

文章を勉強したいと思い、本を読むようになった。ことばで、特別になりたいと思った。

しかし、最近両親に会って特別でなくていいんだなと思った。

2人みたいになりたいなと思ったのだ。

わたしは、家庭が好きだ。

自分の家族が好きだ。

当たり前の毎日を過ごせるだけで

ありがたいなと

病気をして当たり前がなくなった中で

思った。

「特別」なんかにならなくていい。
あなたは、すでに誰かにとっての「特別」で
何気ない毎日だって
「特別」の繰り返し。

いま、わたしは幸せだなって思う。

いつもそう思えるほど、

人生は楽ではないけれど、

無いものを求めるより

在るものを大切にしようと

思ったのでした。


ここまで読んでいただき

ありがとうございます!

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