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美学に逆らう。

教科書通りの人にはなれない。
だって、現実社会の中を生きているんだから。
こうするべき、こうあるべきっていうルールは分かったけれど、
その通りに生きようとしたら、
死にたくなった。

人としての美学があったことに気づいた。
他人を傷つけたくない、争いたくない、奪い合いたくない、憎しみたくない、陰口は言わない、愚痴や悪口は言わない。

病気になったとき、看護師さんに理由をたずねたら
「こころの潔癖症だからだよ」と言われた。

こころが美しい人でいたい。
人間として正しく生きたい。

そう思っていたけれど、完璧であろうとすることが
自分を苦しめていた。

周りを見渡せば、もっと別のルールで生きている。
生きるとは、きれいごとで済まされない。

何かを奪い合うこともあれば、足を引っ張り合うこともあるし、みんな自分が可愛いから醜い姿をしながらも、人を蹴落としていく。

そういう世界から離れたいなと思っていた。
そういうものがない世界にいたいなって。

でもそれは、社会から隔たれた場所に暮らすってことなのかもしれない。


泥臭いなかでも、自分の信じるものを見失わずに、立つ。
穢れや美しさを超えた尺度の中で、生きる世界があって。
神の世界から地上に降り立つではないけれど、人間って醜い生き物なんだと思う。

もっと平たく言えば、悪口を言う人間はダメだとか、ポイ捨てをする人間はダメだとかって、人を減点して評価していたけれど、モラルや人間性には欠けても、人として最も大切なところはそこじゃなくて、もっともっと大きな生きる力にある気がした。

ダメな人間はいっぱいいるけれど、人間は生き物だから教科書通りにはできないんだ。生き残ろうと必死な人ほど(戦うほど)汚れていくものなのかもしれない。

良い悪いだけで判断できない、生きるということには、凄みがあって。
もっともっと強く生きなきゃダメだなとか、
大きな力に振り落とされないようにしなきゃなと思ったりした。

きれいなことしかしない、きれいなところしか見ないっていうのは、なんだか違うなと思ってきた。

美しくあることを理想にかかげて、そう励むことはしたいけれど、ちゃんと汚い感情とも向き合っていきたい。


・けだものだもの


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